Macchiが通勤BGMとして聴いたアルバム、休日に観た映画、休日の海のボート釣り
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King Of Hearts/King Of Hearts(1994)
JUGEMテーマ:音楽

2014年第5週の帰宅BGMは、King Of Heartsのファーストアルバム『King Of Hearts』を聴きました。

King Of Heartsは、伝説的なAORユニットであるAirplayで、劇的なデヴューを飾ったヴォーカリストTommy Funderburkと、Richard Marx、Timothy B. Schmitなどにギタリスト、ソングライター、プロデューサーとして関わってきたBruce Gaitschが結成したAORユニットです。

この二人が組んだという事で、メロディアスでポップなロックンロール「Land Of Dreams」や「Working Man」、美メロバラード「Lovin' Arms」や「Don't Call My Name」、「King Of Hearts」など、確かな歌唱力と演奏力で、質の高い西海岸AORサウンドを届けてくれており、基本的に期待を裏切らない収録曲、アルバムに仕上がっています。

ただ、正直物足りない部分もあります。
このアルバムの全ての楽曲は、基本的には、Tommy Funderburkのヴォーカルと、Bruce Gaitschによるエレキ、アコースティックギター、それにプログラミングの打ち込みサウンドから成っており、うち数曲でTimothy B Schmit、Randy MeisnerやKelly Keagy等がバック・ヴォーカルやドラムとして参加しています。
この為、例えば「Working Man」のようにゲストが参加した曲では、しっかりとしたコーラスワークなど豊かなサウンドを聴かせてくれるのですが、「I Want You」のようにゲストの参加していない曲では、かなりあっさりとしたサウンドになっており、その落差が激しいです。
いくらTommyやBruceが実力のあるシンガーやプレイヤーでも、もう少しオーヴァーダビングを厚く施すなどしないと、これでは物足りなく思えます。

King Of Heartsは、この後セカンドアルバムも発表しています。

来週は、週の中頃から週末にかけて出張する為、通勤・帰宅BGMはお休みです。

キング・オブ・ハーツ
パイオニアLDC
【ディスク1】
  1. ランド・オブ・ドリームス
  2. ラヴィン・アームス
  3. ワーキング・マン
  4. ドント・コール・マイ・ネーム
  5. アイ・ウォント・ユー
  6. エンジェル・クライド
  7. マイ・デザイアー
  8. ラヴ・ウィル・リターン
  9. クローズ・マイ・アイズ
  10. キング・オブ・ハーツ
  11. フォーエヴァー



2014.02.09 Sunday 21:57
AOR comments(2)
Peter Cetera/Peter Cetera(1981)
JUGEMテーマ:音楽

2013年第43週の帰宅BGMは、元Chicagoのベーシスト、Peter Ceteraの初ソロアルバム『Peter Cetera』を聴きました。

Chicago在籍中に発表されたアルバムですね。
当のChicagoは、絶不調の真っ只中で、メンバーにBill Champlinを入れ、プロデューサーにDavid Fosterを迎えて、『Chicago 16』で見事に再生したのは、今回聴いたアルバムが発表された翌年の事です。

Peter Ceteraというと、Chicagoでは、「If You Leave Me Now」や「Hard to Say I'm Sorry」など、バラードやAOR路線を推し進めた人物としての認識が強いですが、今回聴いた初ソロアルバムの冒頭の曲「Livin' In The Limelight」は、そんなイメージを裏切るようなへヴィな曲。Steve Lukatherのハードなギターも聴きものです。
2曲目「I Can Feel It」は、前曲とは打って変わって爽やかなロックンロール調の曲ですが、この曲では当時Chicagoで一緒に活動していたChris Pinnickがギターソロをキメています。

意外性を感じさせる曲が、3曲目の「How Many Times」と4曲目「Holy Moly」。
「How Many Times」は、レゲエ調の楽曲ですが、一般的なレゲエのイメージとは違って、シリアスな曲調の曲です。

David Wolinskiのシンセサイザーが印象的なソロを聴かせてくれます。
「Holy Moly」は、カリプソサウンド調のトロピカルな楽曲。
「How Many Times」、「Holy Moly」とも、聴き慣れたPeterのヴォーカルとはイメージの違う歌い方をしています。

5曲目「Mona Mona」は、サックスも加わり、最もChicagoに近い曲でしょうか。軽やかでポップな曲です。

6曲目「On The Line」で、ようやくバラードナンバーが登場します。
The Beatlesを彷彿させるようなポップなナンバーで、こういうブリティッシュ・ロック的な曲調を作るのも上手い人なんだなと思いましたね。
この曲では、曲後半でJosh Leoがギターソロをキメていますね。

7曲目「Not Afraid To Cry」は、Jackson Browne辺りのウェストコースト・サウンドを連想させるような爽やかな楽曲。
Chicagoも、そのバンド名とは裏腹に西海岸でデヴューしているので、ウェストコースト・サウンドといえば、ウェストコースト・サウンドなのですが、テキーラ・サーキット周辺のサウンドを聴かせてくれるとは意外でした。
この曲では、アコースティックギターでMark Goldenbergが参加しているというのも、ツボですね。

8曲目「Evil Eye」、9曲目「Practical Man」もブリティッシュ・ロック調の曲。
「Practical Man」は、ソフト・ロック調でもあり、楽しい曲ですね。

そして最後の曲「Ivy Covered Walls」は、この曲こそ、我々がイメージするPeterの曲でしょう。
AOR調のバラードナンバーで最後を締めくくります。

レコーディングに参加したアーティストについては、上で何人か触れましたが、Chicagoの同僚はChris Pinnickだけの参加なのですが、Steve Lukatherなどは、大体納得できるメンツですね。
ただ、David Wolinski、Josh Leo、Mark Goldenbergといった面々は、EaglesのGlenn FreyやJackson Browneのアルバムで顔を出す人達なので、どういう繋がりから参加したのか興味がありますね(Peterは、Pocoのメンバーとの絡みはありますが…)。
また、他にもThe Beach BoysのCarl Wilsonや、BreadのMichael Bottsが参加しているのも興味深いです。

発売当時は、あまり話題にならなかったようですが、Peterの幅広い音楽性は、今回の記事ではAORのカテゴリに入れてしまいましたが、単にAORと切って捨ててしまうのはもったいないですね。

ピーター・セテラ
ワーナーミュージック・ジャパン
【ディスク1】
  1. 夢のライムライト
  2. 愛の予感
  3. ハウ・メニー・タイムス
  4. 聖なるモリー
  5. 愛しのモナ
  6. オン・ザ・ライン
  7. ノット・アフレイド・トゥ・クライ
  8. イーグル・アイ
  9. プラクティカル・マン
  10. アイヴィ・カヴァード・ウォールズ



2013.11.24 Sunday 22:33
AOR comments(0)
Runaway/Bill Champlin(1981)
JUGEMテーマ:音楽

第33週の帰宅BGMは、Bill Champlinのセカンドアルバム『Runaway』を聴きました。

Bill Champlinといえば、2009年に脱退するまでChicagoのメンバーとして活動が有名です。
そのChicagoは、1969年のデヴューから1970年代半ばまでヒット作を連発する人気グループでしたが、プロデューサーのJames William Guercioとの決別、ギタリストTerry Kathの死を境に、1970年代後半は絶不調に陥ってしまいます。
1980年代に入り、そんな絶不調のChicagoを救ったのが、名プロデューサーDavid Fosterと、1982年に加入したBill Champlinでした。
今回聴いたアルバムは、BillがChicago加入直前に発表したアルバムで、プロデュースはDavid Fosterが手掛けています。

今回彼のアルバムを初めて聴きましたが、僕はChicagoのメンバーの中でも、Bill Champlinについては結構好きなんですよね。
彼の作る曲は、キャッチーで売れ線狙いのきらいはありますが、そのハスキーで男臭くて、力強いヴォーカルは、一歩間違えると嫌味な感じも与えてしまうキャッチーさを吹き飛ばす爽快さを持っています。

このアルバムでも、冒頭のアルバムタイトル曲「Runaway」から、ガッツのある力強いヴォーカルで、ガッツのあるロックンロールを聴かせてくれます。途中Bill自身とTom Kelly、それにプロデューサーのDavid Fosterからなるバックコーラスでハモりを加えて、爽やかさもプラスしています。この曲は、Billとギターで参加しているSteve Lukatherとの共作曲です。続く、「One Way Ticket」も同様の曲ですね。

力でグイグイ押しまくるだけでなく、3曲目の「Sara」、Tom Kelly提供の9曲目「Gotta Get Back To Love」のように、バラードを上手くやってのけて、硬軟どちらも使いこなすところもさすがです。
同じようにバラードですが、ホーンも演奏に加えた「Tonight Tonight」は、こりゃChicagoの曲じゃないか!?と言ってもおかしくない曲ですが、この1曲に、そしてChicagoへの加入と、正に納得の1曲です。曲名通り都会の夜景が似合いそうな、これぞAORとも言いたくなる曲です。この曲は、1982年に最高位55位を記録しています。

Kenny Logginsとの共作曲である6曲目「Take It Uptown」、7曲目「Satisfaction」では、ソウル、ファンク調も加え、ますますアルバムは脂が乗っていきます。

Bill ChamplinとDavid Fosterのタッグに、Tom KellyやSteve Lukatherといったレコーディングメンバーですから、彼等が参加した他のミュージシャンのアルバムにも通じる、いかにも典型的なDavid Fosterサウンドのアルバムで、眉をひそめる音楽ファンもいるかもしれませんが、Airplay同様、そのオリジナルの完成形がこのアルバムに(も)あり、やはり名盤の1枚と言ってもいいでしょう。

参加アーティストは、他にJay Graydon、Jeff Pocaro、Lee Sklarとお馴染みの面々が集っています。

ビル・チャンプリン
ウ゛ィウ゛ィト゛・サウント゛
【ディスク1】
  1. RUNAWAY ランナウェイ
  2. ONE WAY TICKET 片道切符
  3. SARA セーラ
  4. TONIGHT TONIGHT トゥナイト・トゥナイト
  5. RUNAWAY REPRISE ランナウェイ・リプライズ
  6. TAKE IT UPTOWN アップタウン
  7. SATISFACTION サティスファクション
  8. STOP KNOCKIN’ ON MY DOOR ストップ・ノッキン・オン・マイ・ドア
  9. GOTTA GET BACK TO LOVE この胸にもう一度
  10. WITHOUT YOU ウィズアウト・ユー
  11. THE FOOL IS ALL ALONE ひとりぼっちの悲しみ



2013.09.08 Sunday 16:53
AOR comments(2)
Bobby Caldwell/Bobby Caldwell(1978)
JUGEMテーマ:音楽

2013年第8週の帰宅BGMは、Bobby Caldwellのデヴューアルバム『Bobby Caldwell』。

久し振りにAORのアルバムを聴きたくなったところに、地元の古本屋で999円で売られていた、AORの代表作とも言うべき本作を買って早速聴いたわけですが、買ったCD自体は、白いCDケースも日焼けしてしまって、80年代の終わりか、90年代初め頃に売られていた、かなりの古いCDのようです。
同じ位の値段で、もっと新しくリマスターされた音源を使ったCDを探せばあると思うのですが、今回買った古いCDにこだわったのには理由があります。
帯に「外国たばこ「パーラメント」TV-CFイメージ・ソング「カム・トゥ・ミー」収録」と書かれていたからです。

今では健康上の理由から、タバコのCMは、TVから駆逐されてしまいましたが、昔は外国製、日本製を問わずタバコのCMは、よく流れていました。
僕は、TVCMの中でも、タバコやお酒のCMが好きで、特に外国資本のタバコやお酒のCMは好きだったのですが、その中でも好きなCMの一つが、「パーラメント」のCMでした。
僕が、高校生から大学生を過ごした(高校と大学の間に浪人生を挟んでいますが…)80年代末から90年代初めにかけて、「パーラメント」のCMは、今回聴いたBobby CaldwellやNatalie Coleの曲をバックに、空撮した夜のニューヨーク(と思われる)の摩天楼の映像が流れるCMは、今思い出すと本当に懐かしいですね。

日没時に一人ベンチで佇む「影」をジャケットにした本作は、「Special To Me」をはじめとして、「Love Won't Wait」や「Can't Say Goodbye」、「What You Won't Do For Love」など、どこか粘っこさを感じさせながらも、洗練された感覚の都会的なソウルミュージックで、正にAORを象徴するサウンドですね。
CMで使われたバラード「Come To Me」や、同じくバラードの「Take Me Back To Then」の流麗さも見事で、摩天楼の映像とよくマッチしていたのも納得です。

レコーディングに参加したミュージシャンは、ジャケットの印字が不鮮明でよく分かりませんが、ドラム以外の楽器をほとんどプレイしていて、マルチ・プレイヤーとしての面を持っているそうです。
ただ、ベースと曲作り、そしてプロデュースで、Joe Walshなどウェストコーストサウンドではお馴染みの、George "Chocolate" Perryが関わっているのは分かりました。

日本では、Mr.AOR的な存在のBobby Caldwellですが、このデヴューアルバムは全米21位までいったものの、本国アメリカではそんなに評価が高くないんですよね。

ボビー・コールドウェル
ビクターエンタテインメント
【ディスク1】
  1. スペシャル・トゥ・ミー
  2. マイ・フレイム
  3. ラヴ・ウォント・ウエイト
  4. キャント・セイ・グッドバイ
  5. カム・トゥ・ミー
  6. 風のシルエット
  7. カリンバ・ソング
  8. テイク・ミー・バック・トゥ・ゼン
  9. ダウン・フォー・ザ・サード・タイム
  10. キャント・セイ・グッドバイ (アナログ・ヴァージョン) [TKヴァージョン] (日本盤ボーナス・トラック)



2013.03.09 Saturday 20:51
AOR comments(0)
ELT Songs from L.A.(1999)
JUGEMテーマ:音楽

2012年第22週の帰宅BGMは、『ELT Songs from L.A.』。

日本のポップグループEvery Little Thingの曲を、L.A.の大物ミュージシャンにカヴァーさせた企画アルバムです。

とにかくその参加ミュージシャンの面子が物凄いです。
ずらっと、僕が分かる範囲の名前を並べると、Marilyn Martin、Tom Keane、Michael Landau、Jason Scheff、Tommy Funderburk、Jay Graydon、Mike Porcaro、Bill Champlin、Joseph Williams、Steve Lukather等々…。他にも、大物ミュージシャンが参加しているようです。
これだけ多くの大物達を動員するなんて、一体いくら金がかかったのだろう?と、お節介な想像もしたくなります(苦笑)。

ライナーノーツによると、L.A.のミュージシャンには、メロディやコード進行といった最低限の素材しか教えておらず、あとはミュージシャン達の自由な裁量でアレンジなどを任せたとの事ですが、ほとんどの収録曲で、ジャズやR&Bなどのアレンジや、独特の歌い回しなど手が加えられていますが、オリジナル曲が全く分からなくなるようなアレンジは加えられておらず、そういった意味ではそこそこオリジナルに忠実かなと思います。

個人的には、ここは一つ大胆なアレンジを期待したいところで、そういう意味での個人的お薦め曲は、「今でも…あなたが好きだから」と「Over and Over」、「Here and everywhere」の3曲。

「今でも…あなたが好きだから」は、元々奥菜恵に提供された曲で、ELTでは、泣きのギターが効いた、80年代的アイドルソング調の曲なのですが、この曲をなんとあのTommy Funderburkが歌い、Jay Graydonがギターを弾く、夢のAirplayコンビが復活しています。
オリジナルは何とも甘酸っぱい感じのこの曲を、ダミ声のTommy Funderburkが歌う事自体驚きなのですが、そこにいかにもJay Graydonというタメを効かせたギターソロや、イントロの展開の仕方など、一級のAORに変貌してしまうところは、さすがとしか言いようがありません。

「Over and Over」は、Jason Scheffがリードヴォーカルを執った曲で、、Bill Champlinがバックヴォーカルに参加。
ホーンセクションをフィーチャーし、あの独特の歌い回しなどは、正にChicagoのよう。
現に、このアルバムが発売された当時、このアルバムの「Over and Over」がJALのCMに使われ、Chicagoファンには、新曲か!?と、一時話題になりました。

「Here and everywhere」では、Javetta Steeleというミュージシャンをはじめとして、僕は知らないミュージシャンが参加しているのですが、この曲もオリジナルのイメージからは大きく離れて、やはりホーンセクションを導入した、粘っこいR&B、ファンク調の曲になっています。

大変お金がかかったアルバムだと思うのですが、ただ金をかけただけでなく、それなりに面白いアルバムに仕上がっていますね。

 
評価:
オムニバス,レイラ・ハザウェイ,ジェベッタ・スティール,クーク・ハーレル聖歌隊,マリリン・マーティン,トミー・ファンダーバーク,ジェイソン・シェフ,エイミー・スカイ,フィリップ・イングラム,メアリー・ラムジー,タニア・ケリー
エイベックス・トラックス
【ディスク1】
  1. たとえ遠く離れてても...(マリリン・マーティン)
  2. 今でも…あなたが好きだから(トミー・ファンダーバーグ)
  3. Over and Over(ジェイソン・シェフ)
  4. Face the change(エイミー・スカイ)
  5. Future World(フィリップ・イングラム)
  6. For the moment(メアリー・ラムジー)
  7. All along(タニア・ケリー)
  8. Dear My Friend(ジョセフ・ウィリアムス)
  9. Time goes by(ナターリア)
  10. Looking Back On Your Love(レイラ・ハサウェイ)
  11. Here and everywhere(ジェヴェッタ・スティール)
  12. 出逢った頃のように(クーク・ハーレル聖歌隊)



2012.06.03 Sunday 20:36
AOR comments(0)
Richard Marx/Richard Marx(1987)
JUGEMテーマ:音楽

2012年第10週の通勤BGMは、Richard Marxのデヴューアルバム『Richard Marx』を聴きました。

Richard Marxは、デヴュー自体は1987年なのですが、デヴュー以前にはLionel Richieのアルバムでバックヴォーカルとして参加したり、Chicago他多くのミュージシャンに曲を提供したり、ソングライターとしても活動していた人で、ミュージシャンとしての活動は結構長く、Lionel Richieのソロデヴューアルバムに参加したのが1982年ですから、満を持してのデヴューといえるかもしれません。

Richard Marxというと、個人的にはリメイクされた映画『ゲッタウェイ』の主題歌「Now and Forever」のヒットといった、バラードシンガーの印象が強いのですが、このデヴューアルバムでもシングルとなった「Hold On To The Nights」では全米1位を記録したり、「Heaven Only Knows」といったバラードが収録されており、既にこの時点で後のバラードシンガーのスタイルが出来上がっているのですが、その他の収録曲は、キャッチーではありますが1980年代当時のウェストコーストロックといった感じで、意外にもロックしてますね。

個人的なお気に入りナンバーは冒頭の「Should've Known Better」で、テンポのいいこの曲は、どことなくDon Henleyの「The Boys Of Summer」を想起させるアレンジの曲で、印象と余韻の残るエレキギターが特徴的です。
次の曲の「Don't Mean Nothing」は、その後もRichard MarxをサポートするBruce Gaitschとの共作曲です。このアルバムにはJoe WalshやTimothy B. Schmit、Randy Meisnerと、Eaglesのメンバーが参加しているのですが、この曲の豪快なスライドギターは恐らくJoe Walshによるもので、バックヴォーカルは恐らくTimothy B. Schmitでしょう。どことなく、Eaglesの「The Long Run」をイメージさせます。
Richard Marxは、この後、再結成Pocoに、やはりGaitschと共作で「Nothin' to Hide」を提供しますが、Marxの音楽的な理想形には、恐らくEaglesのような曲があるのでしょうか。

この他にも、ハードなロックナンバー「Have Mercy」や、メロウなAORナンバー「Endless Summer Nights」、ダンサンブルな「Remember Manhattan」や「Rhythm Of Life」といった曲も収録しており、デヴューアルバムとしてはなかなかな好アルバムに仕上がっています。

参加ミュージシャンは上記したミュージシャンの他に、Nathan EastやMichael Landau、Michael Omartian、Prairie Princeなどのミュージシャンが参加しています。

このアルバムは全米8位を記録し、シングルとなった「Should've Known Better」、「Don't Mean Nothing」、「Endless Summer Nights」は、いずれも全米2位か3位を記録し、Marxはデヴューから好スタートを切ったのですが、1989年に発表されたセカンドアルバムは1位を記録するものの、その後の失速は早く、デヴューアルバムからシングルカットされた色々なタイプの曲のヒットをみると、個人的にはバラードシンガーとしてのイメージの定着が、音楽シーンの変化があるとはいえ、Marxの勢いが落ちるのを早めたかなと思います。

評価:
Richard Marx
Capitol
【ディスク1】
  1. Should've Known Better
  2. Don't Mean Nothing
  3. Endless Summer Nights
  4. Lonely Heart
  5. Hold On The Nights
  6. Have Mercy
  7. Remember Manhattan
  8. The Flame Of Love
  9. Rhythm Of Life
  10. Heaven Only Knows



2012.03.10 Saturday 22:22
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Messina/Jim Messina(1981)
JUGEMテーマ:音楽
涼を求めて、次なるアルバムとして選んだのは、Jim Messinaのセカンドアルバム『Messina』。
涼しげに微笑むJim Messinaが描かれたジャケットが印象的です。
前作『Oasis』を最後に、ColumbiaからWarnerへ移籍した第1段アルバムですが、その音楽性が気になります。

1曲目の「Money Alone」からホーンをフィーチャーした曲でブラスロックっぽくもありますが、バックのコーラスから、ソウル色の強い曲でもあります。
テンポの速い「Break The Chain」も同様の曲で、中間部のギターソロが歯切れよく心地いいです。
「Lovin' You Every Minute」は、ラテンの要素も加味した曲。

かと思えば、「Child Of My Dreames」は、アコースティックギターをフィーチャーした優しいバラードで、南の島での夕暮れを思い起こさせるようです。

カントリー調の「Whispering Waters」は、Loggins & Messina時代を彷彿させる曲。

女性ヴォーカルとデュエットした「Stay The Night」は、(あまりブルージーじゃないけど)ブルーズ調の曲です。

バラエティに飛んだアルバムは、バラード「Move Into Your Heart」で終わりますが、バラエティに飛んだ曲調の中にも、都会的な味付けを施された楽曲群は、Jim Messinaのトレードマークでもあるパキパキギターとも相まって、(人によっては物足りないかもしれませんが)暑苦しくもなく、心地よい風を届けてくれます。

参加ミュージシャンは、Jeff Porcaro、Victor Feldman、Niel Larsen、Jim Horn、James Studer(飯島真理の元夫ですね)で、Rosemary ButlerやTim Schmit、Richie Furayなどにも感謝の意が書かれていて、これまた興味深いものがあります。
評価:
Jim Messina
Wounded Bird Records



2011.08.13 Saturday 19:00
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Prone/Ned Doheny(1978)
JUGEMテーマ:音楽

大分暑い日々が続いてきましたが、そんな日々の中、久しぶりにAORを聴きたくなりました。
そこで、Ned Dohenyのサードアルバム『Prone』を聴いてみました。

このNed Dohenyの『Prone』は、何故か本国アメリカでは発売されず、日本だけで発売されたものです。
日本のみの発売と書きましたが、内容的には前作『Hard Candy』と何ら遜色が変わらない、それどころかファーストアルバムの要素も加えて発展させたようなアルバムなので、本国で発売されなかったのが謎のアルバムでもあります。
むしろ「Think Like A Lover」といった曲は、前作以上にソウルっぽさを増したような気がします。
バラード「Thinking With My Heart」は、ファーストアルバムのような初々さを醸しながらも、ソウルフルにまとめた好曲。「Guess Who's Loocking For Love Again」もファーストアルバムの爽やかさを持った曲です。

Bonnie Raitt、Rosemary Butler、David Foster、J.D. Southerなど多数のゲストミュージシャンも参加しています。

強烈な印象を与えはしませんが、好アルバムには違いません。

評価:
ネッド・ドヒニー
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
【ディスク1】
  1. トゥ・ブルーヴ・マイ・ラヴ
  2. シンク・ライク・ア・ラヴァー
  3. レイバー・オブ・ラヴ
  4. シンキング・ウィズ・マイ・ハート
  5. ゲス・フーズ・ルッキング・フォー・ラヴ・アゲイン
  6. ザ・デビル・イン・ユー
  7. ファンキー・ラヴ
  8. イフ・ユー・オンリー・ニュー
  9. スウィート・フリクション



2011.07.03 Sunday 20:56
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One Eighty/Ambrosia(1980)
JUGEMテーマ:音楽

2011年1月最終週の帰りのBGMは、Ambrosiaの『One Eighty』を選んでみました。

Ambrosiaについては、1978年のアルバム『Life Beyond L.A.』を、以前取り上げていますが、今回聴いたアルバムは、その次回作にあたります。

LA初のプログレッシブロックグループとして、Alan Parsonsをエンジニアに迎えたアルバムでデヴューした彼等ですが、3作目の『Life Beyond L.A.』辺りから、David Packの持ち前のソウルフルなヴォーカルを生かしたAOR調の楽曲を披露していき、どちらかというとプログレバンドよりもAORバンドとしての認識が強いような気がします。
ただ、『Life Beyond L.A.』でも、まだプログレ感のある曲を演奏していました。

今回聴いた『One Eighty』では、プログレ的なイメージは、前作以上に払拭され、バラードでは前作の流れを引き継いだAORを、その他の曲ではハードポップを展開しています。

アルバムは、ハードにギターがドライビングする「Ready」からスタート。途中のキーボードソロは、プログレ時代の名残でしょうが、長々とは演奏しません。
Royce Jonesがリードヴォーカルを執った力強いロックサウンドの2曲目「Shape I'm In」。ギターソロも力強いです。
日本語の「神風」を、曲名、歌詞にも用いた3曲目「Kamikaze」。このアルバム中で、最もアイデア、曲展開ともにプログレっぽさを伴った曲です。オペラやミュージカルを思わせる曲ですが、思ったほど複雑な展開はせず、曲の長さもあっさりと抑えられています。

4曲目の「You're The Only Woman」は、もはやこのグループを象徴するようなAOR調の曲で、David Packのヴォーカルが生かされています。
5曲目「Rock N'A Hard Place」。この曲も中間部のヴァイオリンソロ、ギターソロ、キーボードソロに、プログレ的な雰囲気を感じさせますが、「Kamikaze」以上にあっさりとしたポップな曲です。
6曲目の「Livin' On My Own」は、Joe Puerta、Royce Jones、David Packの3人がリードヴォーカルを執る、ソウルフルな曲。

「Shape I'm In」同様、やはり力強いロックサウンドの7曲目「Cryin'In The Rain」。
ロックンロール「No Big Deal」が8曲目。

そしてアルバムは、最後にやはりAOR調の曲で、David Packのソウルフルなヴォーカルがトリを務める「Biggest Part Of Me」で終わります。この曲は、後にTake6にカヴァーもされたそうです。黒人ゴスペルグループにカヴァーされるほどの、納得のソウルフルな曲調です。

聴いていて思ったのは、1980年代のStyxとChicagoをプラスして2で割ったようなアルバムだなという事です。プログレ云々という事は、もはや語る事は出来ませんが、1980年代に主流を担ったポップなアルバムとしての完成度はかなり高いと思います。

評価:
Ambrosia
Warner Bros / Wea
【ディスク1】
  1. Ready
  2. Shape I'm In
  3. Kamikaze
  4. You're The Only Woman
  5. Rock N' A Hard Place
  6. Livin' On My Own
  7. Cryin' In The Rain
  8. No Big Deal
  9. Biggest Part Of Me



2011.01.29 Saturday 22:00
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Marooned/Larry Lee(1982)
JUGEMテーマ:音楽

帰りのBGMは、Larry Leeのソロアルバム『Marooned』を選んでみました。

Larry Leeというと、以前Ozark Mountain Daredevilsの記事を書いた時、Larry Leeの曲を個人的に好評価していただけに、このアルバムをユニオンで見つけた時には、ちょっと嬉しかったりもしました。
しかもアルバムジャケットは、鈴木英人氏のイラスト。この人のイラストを見て懐かしく思った人は、確実に40歳以上か、30代でも後半でしょう(苦笑)。
僕が中学生位の頃は、FMラジオ専門の雑誌があって、その中でもFMステーションという雑誌の付録に付いていた、この鈴木英人氏のイラストが描かれたカセットのジャケットは、ある種憧れでした。
中学生時代に使っていた英語の教科書も、この人のイラストが表紙になっていました。

そして、今回初めてこのアルバムを聴いてみたのですが…。

突き抜けるような青い空の下、アメリカ西海岸の道路を走る1台の60〜70年代風のアメリカ車。
そんなイラストのイメージを見事に体現したかのような、80年代AORサウンドの「Waiting To Let Go」からアルバムは始まります。
Ozark Mountain Daredevilsでゆるいヴォーカルを聴かせていたLarry Leeですが、この80年代AORサウンドに見事にマッチしています。AORサウンドといっても、ソウルやR&Bといったブラックミュージックの要素がほとんど感じられず、純粋にポップサウンドだけなので、あまり抑揚が感じられないこの人のヴォーカルにも合っているのだと思います。
以後9曲、「Waiting To Let Go」同様のAORサウンドの曲でアルバムは貫かれています。

各方面のこのアルバム評を見てみると、賞賛の意見が圧倒的なようですが、僕には正直肩透かしを食らったような気分にもなりました。
僕のLarry Lee像というと、このゆるいヴォーカルの他に、もっと繊細な曲を書く人だというイメージが個人的にあるのですが、このアルバムに収録されている曲を聴いてみると、何となく凡庸なメロディの、ポップスやAORの型をなぞったような曲が多く、ゆるいヴォーカルな割りにはあまり繊細さを感じられません。
抑揚があまりないので、どの曲も同じに聴こえてきて、聴き進めていくうちに少々飽きもしてきます。
AORが嫌だというわけではなく、今一つ楽曲に魅力、深みを感じないのです。
個人的にいいかなぁと思うのは、邦題のアルバムタイトル(「ロンリー・フリウェイ」)になった「Don't Talk」や、バラード「The Best Is Yet To Come」位です。

実は、オリジナルのアルバムジャケットは、Larry Lee自身が写った茶色を基調とした地味なジャケットで、ジャケットから想像もつかないアルバムの中身でした。
日本での発売に際して、ジャケットが鈴木英人氏のイラストに差し替えられ、見事アルバムの中身とマッチしたジャケットになり、日本ではAORブームも相まってヒットしたアルバムとなった為、まさしくレコード会社の販売戦略が当たったアルバムでした。
以後、紙ジャケCD化に際しても、本来ならオリジナルに忠実なのが紙ジャケ化の流れですが、このアルバムについては鈴木英人氏のイラストが採用されています。

参加ミュージシャンは豪華で、Nicky Hpkinsがキーボードで、David Sanbornがサックスで、他にバックヴォーカルでTom Kelly、Bill Champlin、Rosemary Butlerが、面白いところではRick Dankoなんかも参加しています。

評価:
ラリー・リー
ソニーレコード
【ディスク1】
  1. ウェイティング・トゥ・レット・ゴー
  2. ロンリー・フリーウェイ
  3. ひとりぼっちのアフタヌーン
  4. 乾いた季節
  5. 君はナンバー・ワン
  6. サティスファクション
  7. オンリー・セヴンティーン
  8. 哀しみハリウッド
  9. アナザー・ガールフレンド
  10. ハング・オン



2010.11.20 Saturday 21:34
AOR comments(0)
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