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Struck Down/Yesterday And Today(1978)

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2016年第12週の通勤BGMは、Yesterday And Todayのセカンド・アルバム『Struck Down』を聴きました。

1980年代以降は、「Y&T」というバンド名に改名し、活躍するアメリカ・サンフランシスコのハード・ロック・バンドですが、今回聴いたアルバムは、改名前のバンド名、「Yesterday And Today」名義で1970年代に発表したセカンド・アルバムです。
デヴュー・アルバムは、2011年1月8日の記事で取り上げています。

前作は、デヴュー・アルバムという事もあって、堅さの目立つアルバムでしたが、本作は小慣れてきた感もあり、1980年代の「Y&T」の原型が、このアルバムでほぼ出来上がったという印象です。
流麗なDave Menikettiのギターも実に滑らかなもので、Joey Alvesとのツイン・リード・ギターも、アルバムタイトル曲である「Struck Down」で、その片鱗も見せています。

ただ、前作では後のY&Tのトレードマークともなる、メロディアスで哀愁感漂うバラードが収録されていましたが、本作ではバラード系の曲は「Pleasure in My Heart」のような曲は収録されているのですが、前作ほどのメロディアス感がないところが残念です。

他に注目すべき楽曲は、最後の「Stargazer」で、アルバム収録曲のほとんどをDave MenikettiとLenonard Hazeが手掛けている中で、この曲だけはPhill Kennemoreが単独で手掛けた曲。
ポップな楽曲で、意外にもコーラスワークが素晴らしく、ハード・ロックといえども、コーラスワークも重視するところがアメリカのバンドらしく、ブリティッシュ・ハード・ロックとは違う点かなとも思える曲です。

「Yesterday And Today」名義でのアルバムは、このアルバムが最後で、以後は「Y&T」で再出発を図る事になるのです。

 
イエスタデイ&トゥデイ
ポリドール
【ディスク1】
  1. ストラック・ダウン
  2. プレジャー・イン・マイ・ハート
  3. ロード
  4. ナスティ・セイディ
  5. ドリームズ・オブ・エジプト
  6. トライド・トゥ・ショウ・ユー
  7. アイム・ロスト
  8. スターゲイザー(ラウンド&ラウンド)

Macchi * 70年代アメリカンハードロック * 13:29 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

The Best Of Fandango/Fandango(1999)

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2016年第6週の通勤BGMは、Fandangoのベストアルバム『The Best Of Fandango』を聴きました。

Fandangoは、Rainbowの3代目ヴォーカリストJoe Lynn Turnerが、Rainbow以前にメンバーだったアメリカン・ハード・ロック・バンドです。
1977年にデヴューアルバムを発表し、それから1年に1枚のペースでアルバムを発表し、4枚のアルバムを残しました。

今回聴いたベストアルバムには、デヴューアルバムから1曲。セカンドアルバムから2曲。3枚目からは6曲。そして4枚目からは7曲選曲されて収録されています。

今回聴いたベスト盤、発売されてすぐ購入し早速聴いた次第ですが、ベスト盤とはいえあまりにアッサリし過ぎていて、そのまま聴かずに放置していたものですが、久々に聴いてみて、アッサリ感はやはり感じたものの、収録されている楽曲のクオリティの高さに今更ながら気付き、少々反省です。

少々物足りなさを感じる部分はありますが、どの曲もキャッチーでコンパクトにまとめられており、ベスト盤とはいえ捨て曲が全くありません。
冒頭のキャッチーでポップなハード・ロック・ナンバー「Blame It On The Night」や「Hypnotized」からブルージーな「Hypnotized」、バラード・ナンバー「Last Kiss」、AORナンバー「Stranger(In A Strange Land)」まで、あらゆるタイプの楽曲をそつなく演奏しており、楽曲の良さもさることながら、メンバーの演奏もなかなかのものです。
3枚目と4枚目からの選曲が多いですが、それぞれ6曲、7曲の選曲となると、アルバムの大半の曲を、このベスト盤に収録している形にもなります。という事は、少なくとも後期のアルバムはいかに良盤だったか窺えます。

このアルバムを聴いていると、同時期に活躍していたバンドでTOTOやForeignerを連想しますが、これらのバンドが世界的な大ヒットを記録したのに、このFandangoが何故これだけのクオリティを持ちながら、ヒットをしなかったのか不思議でありません。
と同時に、Richie BlackmoreがJoeをRainbowに招き入れたのが、単にその声質を気に入っただけでなく、Fandangoの音楽性も大きく気に入ったからもしれないと思いました。

 
ファンダンゴ
BMGメディアジャパン
【ディスク1】
  1. ブレイム・イット・オン・ザ・ナイト
  2. ヒプノタイズド
  3. シーフ・イン・ザ・ナイト
  4. ラスト・キス
  5. ドント・ウェイスト・マイ・タイム
  6. ストレンジャー(イン・ア・ストレンジ・ランド)
  7. フィール・ザ・ペイン
  8. リトル・シェリー
  9. ヘッドライナー
  10. ゲッタウェイ
  11. アイ・ウッド・ネヴァー・リーヴ
  12. ロックン・ロール・ユー
  13. ダンサー
  14. エイント・ノー・ウェイ
  15. フォーチュン・テラー
  16. ワン・ナイト・スタンド

Macchi * 70年代アメリカンハードロック * 21:06 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

Strikes/Blackfoot(1979)

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ようやく週末になって寒くなってきたかなという感じですが、例年に比べればまだ暖かい方なのかな!?と。
寒さ暑さは関係なく、年末は忙しいです。たまには落ち着いた年末年始を過ごしてみたいです。
というわけで、2015年第49週の通勤BGMは、Blackfootのサードアルバム『Strikes』を聴きました。

Lynyrd SkynyrdのメンバーであったRick Medlockeと、Greg T. Walkerが中心となって結成されたサザン・ロック・バンドBlackfoot。
彼等はサザン・ロックのカテゴリーに入れられるものの、ハード・ロックのカテゴリーにも入れられるバンドです。

今回初めて彼等のアルバムを聴きましたが、確かにブルーズを軸にした音楽性ながらも、「Train, Train (Prelude)」のような例外もありますが、Lynyrd Skynyrdのような土臭さや泥臭さはあまり感じられず、レイドバック感もありません。むしろアルバム冒頭の「Road Fever」のように、アグレッシヴさや攻撃的な面の強い曲が目立ちますね。時には「Left Turn On A Red Light」のような哀愁さのある曲を披露するなど、ブリティッシュ・ハード・ロックに相通じるところがあります。

また、70年代も後半という時代背景もあるのか、どの曲もキャッチーかつメロディアスで、聴かせるように上手く組み立てられているんですよ。

Spiritの「I Got A Line On You」やBlues Imageの「Pay My Dues」、そしてFreeの「Wishing Well」という3曲のカヴァー曲も収録。

最後の曲「Highway Song」は、ブリティッシュ・ハード・ロック的な哀愁のイントロから、Lynyrdの「Free Bird」ばりの怒涛のギター・ソロを延々と展開。もろ「Free Bird」じゃないかと思われるかもしれないですが、よりハード・ロッキンなこっちはこれで滅茶苦茶格好いいです。

 
ブラックフット
ビクターエンタテインメント
【ディスク1】
  1. ロード・フィーヴァー
  2. アイ・ガット・ア・ライン・オン・ユー
  3. レフト・ターン・オン・ア・レッド・ライト
  4. ペイ・マイ・デューズ
  5. ベイビー・ブルー
  6. ウィッシング・ウェル
  7. ラン・アンド・ハイド
  8. トレイン・トレイン(プレリュード)
  9. トレイン・トレイン
  10. ハイウェイ・ソング

Macchi * 70年代アメリカンハードロック * 18:12 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

Look Into The Future/Journey(1976)

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2015年第40週の通勤BGMは、Journeyのセカンドアルバム『Look Into TheFuture』を聴きました。

Journeyというと、Steve Perryが加入した4枚目以降からブレイクしますが、デヴューから3枚目までは、Kansasなどと並び、アメリカン・プログレ・ハードとカテゴリに分類され、評価されていたバンドでした。

デヴュー・アルバムは、正しくその評価に相応しい演奏主体のアルバム内容でしたが、早くもセカンドギタリストGeorge Ticknerが脱退した本作は、Gregg Rolieのヴォーカル率の比重を高くした楽曲内容へと方向転換しています。

しかし、Rolieのヴォーカル率を高くしたものの、どの曲も練り込み不足でヴォーカル曲としての魅力はあまりありません。
「She Makes Me (Feel Alright)」では、ギターのNeal SchonとドラマーのAynsley Dunbarのプレイが爆発し、ハード・ロックとしての聴き所はあるものの、Beatlesの「It's All Too Much」をカヴァーしたり、「You're On Your Own」ではサイケ調だったり、「Midnight Dreamer」ではSchonとRolieの出身バンドであるSantanaっぽい事をやってみたり、バンドの方向性に迷いが見られる内容です。

ただ、アルバムタイトル曲「Look Into The Future」は、収録曲中でも別格。
ハードであったり、官能的だったり、変幻自在のSchonのギタープレイが堪能できます。
また、最後の曲「I'm Gonna Leave You」は、プログレ・ハードと呼ぶに相応しい演奏と曲展開。Kansasがブレイクするきっかけとなった曲「Carry On Wayword Son」は、このJourneyの「I'm Gonna Leave You」にインスパイアされて作ったそうです(1992年に発売されたJourneyの3枚組ボックス・セット『Time3』の解説に載っていた。確かに曲の出だしの部分は似ています)。

 
ジャーニー
Sony Music Direct
【ディスク1】
  1. サタディ・ナイト
  2. イッツ・オール・トゥ・マッチ
  3. エニウェイ
  4. シー・メイクス・ミー
  5. ユア・オン・ユア・オウン
  6. 未来への招待状
  7. ミッドナイト・ドリーマー
  8. アイム・ゴナ・リーヴ・ユー

Macchi * 70年代アメリカンハードロック * 21:12 * comments(3) * trackbacks(0) * pookmark

Just A Game/Triumph(1979)

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お盆休み明けとなった(?)2015年第32週の通勤BGMは、カナダのハード・ロック・バンドTriumphのサードアルバム『Just A Game』を聴きました。

このアルバム、現ブログの前に書いていたブログでも取り上げた事があるのですが、その時のCDはMCAのかなり古いCDだったので、タワレコ・オンラインショップの割引券の期限切れも近かった事もあり、この際リマスターされたCDに買い替えてみました。

Triumphについては、何度かこの現ブログでも取り上げているのですが、やはりこのサードアルバムが一番好きですね。

「Hold On」をはじめとして、ポップでキャッチーな曲や、メロディアスなバラードを得意とするギタリストのRick Emmettと、「Young Enough To Cry」や「American Girls」といった、ブルージーで直球的、ハード&へヴィな曲を得意とするドラマーのGil Mooreという、好対照なソングライターがいるのが、Triumphの特徴。
二人の違いは、曲作りだけでなくヴォーカルにも表れており、ハイトーン・ヴォイスで繊細なRickに対し、Gillは豪快なヴォーカル振りを聴かせてくれます(Gillもトーンが高めのヴォーカルだけど)。

演奏については、Gillはさほど手数は多くないけど、重めで的確なドラミングが心地よいです。
一方Rickのギターは、「Fantasy Serenade」でクラシカルなアコースティックギターを聴かせてくれたかと思えば、最後の曲「Suitcase Blues」ではジャジーな演奏を聴かせてくれ、芸達者な一面を見せてくれます。

アルバム一番のお薦め曲は、やはり2曲目の「Lay It On The Line」。
控えめな出だしから、ドラマチックに展開するパワー・バラードは、バック・コーラスの抜群の相性もあって、絶品の1曲です。

同時期のカナダのハード・ロック・バンドで、同じく3ピース・バンドのRushと比較されて地味な存在に甘んじているところが不幸ですね。

(収録曲)
1.Movin' On
2.Lay It On The Line
3.Young Enough To Cry
4.American Girls
5.Just A Game
6.Fantasy Serenade
7.Hold On
8.Suitcase Blues

 
Macchi * 70年代アメリカンハードロック * 12:37 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

Passin' Thru/James Gang(1972)

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今年の梅雨は長引きそうだという事ですが、最近の梅雨はシトシトと長引くような雨の降り方ではなく、豪雨のケースも多いので、本当に憂鬱ですね。

2015年第26週の通勤BGMは、James Gangの『Passin' Thru』を聴きました。
脱退したJoe Walshに代わり、ギターにDomenic Troiano、ヴォーカルにRoy Kennerが加わった第2期James Gangの2作目ですね。

前作『Straight Shooter』は、ファンキーさやカントリーテイストといったJoe時代の面影を幾分意識した作品でしたが、このアルバムでもそういうJames Gangらしさは健在です。
しかし、前作以上にTroianoのギター、Kennerのヴォーカルが楽曲に溶け込んで、バンドとしてのまとまりが出てきましたね。

冒頭のR&B調の「Ain't Seen Nothing Yet」から、ファンキーな「One-Way Street」、「Had Enough」とグルーヴ感を活かしながらも、ポップで本当にスルッと何の違和感もなく耳に入り込んでしまう位、いいアルバムなんですよ。

最もファンキーさが出た「Everybody Needs A Hero」の後の、ペダル・スティールをフィーチャーし、カントリーフレイヴァー溢れた「Run, Run, Run」も、一服の清涼感を与えてくれてGoodです。
この「Run, Run, Run」の後のバロック調の「Things I Want To Say To You」も趣向が変わっていて面白いし、そして再びファンキーでポップな「Out Of Control」へ移っていく、この曲の流れがアルバム中で一番好きですね。

難を言えば、どの曲も出来のレベルが同じ過ぎて、1曲位突出してキャッチーな曲がない事でしょうか(最後の「Driftting Girl」は、いい感じのバラードなのですが…)。
あと、ちょっとハード・ロックらしさが後退したのも痛いかな…。

個人的には、メンバー交代をした後、バンドとしてのまとまりが出てきたと思うアルバムですが、Troianoはこのアルバムを最後に脱退してしまいます。

 
James Gang
Beat Goes On
【ディスク1】
  1. Madness
  2. Kick Back Man
  3. Get Her Back Again
  4. Looking For My Lady
  5. Getting Old
  6. I’ll Tell You Why
  7. Hairy Hypochondriac
  8. Let Me Come Home
  9. My Door Is Open
  10. Ain’t Seen Nothing Yet
  11. One Way Street
  12. Had Enough
  13. Up To Yourself
  14. Everybody Needs A Hero
  15. Run Run Run
  16. Things I Want To Say To You
  17. Out Of Control
  18. Drifting Girl

Macchi * 70年代アメリカンハードロック * 15:52 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

Tres Hombres/ZZ Top(1973)

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かなり更新が遅れてしまいましたが、まだ2015年第16週の帰宅BGMです。
今回は、ZZ Topの『Tres Hombres』を聴きました。

ブルーズ・ロックというとEric Clapton辺りの洗練された楽曲を真っ先に思いつきますが、ZZ Topのようなへヴィなブルーズ・ロックもいいですね。

ZZ Topは、The Moving SidewalksのBilly Gibbonsと、American BluesのDusty Hill、Frank Beardによって1969年に結成されたバンドで、今回聴いたアルバムは、彼等の3枚目、全米8位を記録したアルバムです。

メンバーがZZ Top以前に在籍していたバンドThe Moving SidewalksやAmerican Bluesが、共にガレージ系のサイケデリック・サウンドを象徴していたバンドだけあって、ZZ Topもどことなくその雰囲気の名残もあり、単なるブルーズ・ロックというだけでなく「Waitin' For The Bus」や「Jesus Just Left Chicago」のようにへヴィでどこまでも低空飛行なブルーズ・サウンドが特徴ですね。

Motorheadがカヴァーした「Beer Drinkers & Hell Raisers」や「Master Of Sparks」、「Precious And Grace」などのブルーズ・ロック、それに全米41位に輝いたブギー調の「La Grange」なども、決してシャウトしたり熱くなる事はないのですが、不敵でへヴィなサウンドを存分に聴かしてくれます。

でも、ただへヴィなブルーズ・ロックだけでなく、バラード調の「Hot, Blue And Righteous」やポップな「Precious And Grace」のような曲も演奏で出来るところが、数多あるへヴィ、ハード・ロック・バンドの中で、成功を収めた理由かなとも思います。

 
ZZ Top
Rhino / Wea
【ディスク1】
  1. Waitin' For The Bus (Remastered Album Version)
  2. Jesus Just Left Chicago (Remastered Album Version)
  3. Beer Drinkers & Hell Raisers
  4. Master Of Sparks
  5. "Hot, Blue And Righteous"
  6. Move Me On Down The Line
  7. Precious And Grace
  8. La Grange
  9. Sheik
  10. Have You Heard ?
  11. Waitin' For The Bus
  12. Jesus Just Left Chicago
  13. La Grange

Macchi * 70年代アメリカンハードロック * 16:18 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

Secret Treaties/Blue Öyster Cult(1974)

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2015年第11週の帰宅BGMは、Blue Öyster Cultのサードアルバム『Secret Treaties』を聴きました。

元々は、マネージャーでありプロデューサーでもあるSandy Pearlmanの世界観をロックによって再現する為にメンバーが集められ、結成されたBlue Öyster Cultですが、今回聴いたアルバムは、へヴィ・メタルという音楽ジャンルの源流とも言われる同バンドの、初期の名盤ですね。
第2次世界大戦で、世界で初めて実戦配備されたジェット戦闘機である、ドイツのメッサーシュミット Me262を描いたジャケットも印象的です(同戦闘機の事は、4曲目「ME 262」でも歌われています)。

同じくへヴィ・メタルの元祖的な存在であるイギリスのBlack Sabbathと比べると、ブルーズ臭はあまり濃くはないですし、胃もたれするような這いずり回る重々しさもないのですが、2本ないしは3本に重ねられたギター・サウンドは、なかなかハード&へヴィですね。

「Dominance and Submission」や「ME 262」のように、ラフでポップなロックンロール調の曲を演奏するところは、いかにもアメリカのハード・ロック・バンドらしいですが、独特な世界観を展開する冒頭の「Career Of Evil」や「Subhuman」などは、その歌い回しなども相まって、彼等がへヴィ・メタルの祖とも評されるオカルトの雰囲気を十分に伝えてくれます。

「Harvester Of Eyes」から最後の「Astronomy」までは、アルバム最大の聴き所で、そのシアトリカルな曲展開にどっぷりとハマってしまいます。
そういった意味では、「Dominance and Submission」や「ME 262」の部分が、コンセプト・アルバム調に仕上げる事を妨げてしまって、惜しいですね。

 
Blue Oyster Cult
Sony
【ディスク1】
  1. Career Of Evil
  2. Subhuman
  3. Dominance And Submission
  4. ME 262
  5. Cagey Cretins
  6. Harvester Of Eyes
  7. Flaming Telepaths
  8. Astronomy
  9. Boorman The Chauffer
  10. Mommy
  11. Mes Dames Sarat
  12. Born To Be Wild (Single B-Side)
  13. Career Of Evil (Single Version)

Macchi * 70年代アメリカンハードロック * 14:07 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

Straight Shooter/James Gang(1972)

2015年第3週の通勤BGMは、James Gangのスタジオ録音4枚目のアルバム『Straight Shooter』を聴きました。

James Gangは、1966年にJim Fox、Glen Schwartz、Tom Krissの3名によって結成され、1969年にギタリストがGlen SchwartzからJoeWalshに代わり、同年デヴューし、アルバム『Yer' Album』を発表します。
3枚のスタジオ録音アルバムとライヴアルバムを発表した後、Joe Walshはバンドを脱退しますが、Joe Walshの後任として加入したギタリストがDomenic Troianoであり、同時にヴォーカル専任のRoy Kennerも加入しています。
今回聴いたアルバムは、新生James Gang(第2期James Gang)が発表した最初のアルバムです。

アルバム収録曲の大半は、新加入のDomenic TroianoとRoy Kennerが手掛けているのですが、前任にEaglesに加入するJoe Walsh、後任にDeep Purpleに加入するTommy Bolinが控えていて、正直Troianoが在籍していた第2期James Gangは少し地味な存在です。
しかし、アルバム冒頭の曲「Madness」のファンキーなグルーヴを聴けば、Joeの後任としてのTroianoとRoy Kennerの加入が間違いではなかった事はハッキリしています。
また、「Madness」から「Kick Back Man」へと到る組曲的な曲展開も、Joe時代を彷彿させる作りになっていて、ニヤリとさせられます。

ファンキーな曲ばかりではなく、「Get Her Back Again」、「Getting Old」のようなフォーキーな曲や、「Hairy Hypochondriac」のようなカントリー・テイストに溢れた曲も難なくやってのけ、これまた申し分ないです。

Roy Kennerという専任ヴォーカリストを迎えた事で、他のメンバーによるバック・コーラスとの絡みも絶妙になり、ファンキーな曲では黒っぽいフィーリングさえも感じられます。
バラード調の曲はよりポップさも増し、カラッとしたアメリカン・テイストがJoe時代よりも強くなったような気がします。

この『Straight Shooter』の後、もう1枚アルバムを発表し、Troianoは脱退してしまいますが、もっと陽の目を見てもいいアルバムです。
JUGEMテーマ:音楽
The James Gang
One Way Records
【ディスク1】
  1. Madness
  2. Kick Back Man
  3. Get Her Back Again
  4. Looking For My Lady
  5. Getting Old
  6. I'll Tell you Why
  7. Hairy Hypochondriac
  8. Let Me Come Home
  9. My Door Is Open

Macchi * 70年代アメリカンハードロック * 13:18 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

Oh! Pleasant Hope/Blue Cheer(1971)

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2014年第44週の通勤BGMは、Blue Cheerの最終作『Oh! Pleasant Hope』を聴きました。

デヴュー時は、ギターのLeigh Stephens、ベースのDickie Peterson、そしてドラムのPaul Whaleyの3人から成るバンドでしたが、今回聴いた最終作では、メンバーもすっかり入れ替わり、デヴュー時のメンバーはベースのDickie Petersonのみとなっています。

デヴューアルバムからEddie Cochranのカヴァー「Summertime Blues」をヒットさせ、今もへヴィ・サイケのカリスマ的な存在として名を馳せるBlue Cheerですが、この最終作を聴く限りでは、全く別物のバンドです。
収録曲も、途中からバンドに加入したギターのGary L. YoderやドラムのNoman Mayellがほとんどの曲を提供し、オリジナルメンバーのDickieは1曲のみの提供のみにとどまり、Dickieの存在感の薄さは否めません。

まず冒頭の曲「Hiway Man」から、時々マンドリンの音色も聴こえるアコースティックなカントリー調のサウンドに驚かされます。
2曲目の「Believer」は、エレキビートの効いたロックになりますが、The Rolling StonesっぽいR&B調の曲で意外。曲自体はカッコイイのですが、初期のBlue Cheerの面影はありません。

その後もGrateful Dead調のひょうひょうとした「Money Troubles」、The Band調のアルバムタイトル曲、ソウルフルなヴォーカルを聴かせる「Ecological Blues」と、彼等らしくない曲が続きます。
シタールをフィーチャーした「I'm the Light」のような曲もありますが、へヴィ・サイケとは一線を画していますね。

1971年頃というと、まだアメリカでは地域によってはへヴィ・サイケもまだ盛んだったと思いますが、シスコという最先端の音楽と接する事が出来る土地柄なのか、最先端の音楽事情に敏感過ぎたバンドは、ファンの支持を失い本作を最後に解散します。

ブルー・チアー
USMジャパン
【ディスク1】
  1. ハイウェイ・マン
  2. ビリーヴァー
  3. マネー・トラブルズ
  4. トラヴェリング・マン
  5. オー!プレザント・ホープ
  6. アイム・ザ・ライト
  7. エコロジカル・ブルース
  8. レスター・ザ・アレスター
  9. ハート・フル・オブ・ソウル

Macchi * 70年代アメリカンハードロック * 12:08 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark
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