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Pay Pack & Follow/John Phillips(2001)

JUGEMテーマ:音楽

2016年第13週の通勤BGMは、John Phillipsの『Pay Pack & Follow』を聴きました。

1960年代後半に興った、アメリカ西海岸を中心とするフラワー・ムーブメントを代表するグループ、The Mamas And The Papas。
そのThe Mamas And The PapasのリーダーであるJohn Phillipsは、2001年3月に亡くなるまで、1970年に『John Phillips(John, The Wolf King Of L.A.)』というソロ・アルバムを1枚きり発表したのみです。

今回聴いたアルバムは、John Phillipsが、The Rolling StonesのMick JaggerとKeith Richardsのプロデュースにより、1970年代に録音していた未発表音源集で、彼の死後直後にリリースされました。

収録曲は、一部Mickとの共作曲がありますが、全曲Johnのペンによる楽曲です。
The Mamas And The Papasは、コーラスワークを重視したフォーク・ロックを特色とし、唯一のソロアルバム『John Phillips(John, The Wolf King Of L.A.)』は、カントリー・ロック色の強いアルバムでしたが、Stonesとの親交により録音されたこれらの音源も、また興味深いものがあります。

Stonesとの親交が背景にあるとあって、冒頭の「Mr. Blue」のように、Stonesっぽい曲があるのはもちろんのこと、「She's Just 14」や「Oh Virginia」、「Pussycat」のようにスワンプ・テイスト満載の楽曲が収録されている事が、このアルバムを特徴づけており、この点も60年代末期から70年代初めにかけて、アメリカン・ルーツ色の濃いアルバムを発表したStonesからの影響があるのかなと思います。

録音には、プロデュースに関わったMickとKeith以外に、Ron Wood、MickTaylorと、他のStonesメンバーも参加しています。

 
ジョン・フィリップス
カッティング・エッジ
【ディスク1】
  1. Mr.Blue
  2. She’s Just 14
  3. Wilderness Of Love
  4. Oh Virginia
  5. Sunset Boulevard
  6. Pussycat
  7. Zulu Warrior
  8. Very Dread
  9. 2001
  10. I Wished (Bonus Track for Japan only)

Macchi * 70年代西海岸ロック * 12:27 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

追悼Glenn Frey〜後期Eagles〜

JUGEMテーマ:音楽

2016年第5週の通勤BGMは、Eaglesの『Hotel California』を聴きました。

Don Felderの加入は、かねてからEaglesが望んでいたロック色の強化に大きく貢献しました。
しかし、それに伴う副作用というわけではありませんが、バンドのカントリー・ロック色は薄れていき、カントリー・ロック・サウンドを牽引していたBernie Leadonの脱退に繋がります。

Bernieの後任として加入したのが、アメリカを代表するハード・ロック・バンドの一つであったJames Gangの元ギタリスト、Joe Wolshでした。

最後のスタジオ録音アルバムとなった『The Long Run』に収録された「I Can't Tell You Why」や「King Of Hollywood」で、まだギタリストとしてクレジットされてはいるのですが、ハード・ロック・ギタリストとして知名度の高いJoeの加入により、Glennのバンド内でのギタリストとしての立ち位置は、さらに後退していきます。
一方、それまでのアルバムの中にも「Desperado」といったピアノを使う曲はあったのですが、『Hotel California』や『The Long Run』では、「New Kid In Town」や「I Can't Tell You Why」のようにキーボードをフィーチャーした曲が収録されるようになり、キーボーディストとしての役割が高まってきたように思えます。

次にリード・ヴォーカリストとしてのGlennですが、Don Henleyがバンド最大の代表曲「Hotel California」を歌った事だけにとどまらず、『Hotel California』、『The Long Run』の2枚のアルバムでは、収録曲中大半の曲でリード・ヴォーカルを担当しており、今では彼が「ヴォイス・オブ・ホテル・カリフォルニア」と称されるだけあって、バンドのイメージが完全にGlennからHenleyに移っていった感があります。
しかし、『Hotel California』に収録された「New Kid In Town」では、熟成された大人のヴォーカルを聴かせ、初期の彼のヴォーカル・スタイルとは全く違う、成長の跡を窺わせてくれるところが興味深いものがあります(私的に「New Kid In Town」での歌唱は、ソロ・キャリアも含めて最高の歌唱だと思います)。
残念ながら、ラスト・アルバム『The Long Run』では、「New Kid In Town」のような歌唱は聴く事が出来ないのですが、ハード・ブギー「Heartache Tonight」で久々のシャウトを聴かせており、同曲がGlennと同郷のBob Segerとの共作である事から、最後の最後で原点回帰とも思えなくもなく、これはこれでうれしい1曲です。

 
Eagles
Elektra / Wea
【ディスク1】
  1. Hotel California
  2. New Kid In Town
  3. Life In The Fast Lane
  4. Wasted Time
  5. Wasted Time (Reprise)
  6. Victim Of Love
  7. Pretty Maids All In A Row
  8. Try And Love Again
  9. The Last Resort

Eagles
【ディスク1】
  1. The Long Run
  2. I Can't Tell You Why
  3. In The City
  4. The Disco Strangler
  5. King Of Hollywood
  6. Heartache Tonight
  7. Those Shoes
  8. Teenage Jail
  9. The Greeks Don't Want No Freaks
  10. The Sad Cafe

Macchi * 70年代西海岸ロック * 13:32 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

追悼Glenn Frey〜中期Eagles〜

JUGEMテーマ:音楽

2016年第4週の帰宅BGMは、Eaglesの『One Of These Nights』を聴きました。

バンド・リーダーにして、カントリー・ロック・バンドを象徴するリード・ヴォーカリスト(全曲を歌っていたわけではありませんが)。それにロック色の強い曲では、リード・ギタリストというのが、初期EaglesにおけるGlenn Freyの役回りでした。
セカンド・アルバム『Desperado』で、初期の名バラード「Desperado」のリード・ヴォーカルをDon Henleyが歌った事で、バンドのイメージにおけるDonの比重が高まってきますが、初期の2枚のアルバムでは、Glennのバンドにおける比重が一番大きいものがあります。

しかし、中期Eaglesでは、Glenn Freyのバンドにおける位置は、微妙に変化してきます。
ロック色の強いリード・ギタリストDon Felderの参加です。
ロック色の強いサウンドを求めるバンドが、前2作のプロデュースを担当したGlyn Johnsと縁を切り、新たに組んだBill Szymczykの助言で参加が決まったFelderですが、彼がバリバリと弾くリード・ギターや、泥臭いうねるようなスライドギターは、「Already Gone」や「Good Day In Hell」において、これまでのGlennのギターとは明らかに違う強烈な印象を植え付けるものでした。

ただ、Don Felderは、3枚目のアルバム『On The Border』のレコーディング途中から参加した為、まだ途中まではGlennのリード・ギタリストの立場は変わらなく、「Is it True ?」ではスライドギターも弾いております。
リード・ヴォーカリストとしても、「James Dean」ではロックンローラーとして、またTom Waitsの曲をカヴァーした「Ol'55」ではレイドバック感の漂うヴォーカルを、前2枚のアルバム同様に聴かせてくれます。

4枚目の『One Of These Nights』では、そのFelderも全面参加となった為、彼のリード・ギタリストとしての位置は確定し、Glennはそのサイドに回るようになります。ツインリードギターをフィーチャーしたという点でプレ「Hotel California」ともいえる「Too Many Hands」を聴くと、Glennの当時のギタリストとしての位置が窺えます。

Glennのヴォーカリストとしての変化が大きく出てきたのが、このアルバムから。
まだBernie Leadonがいた為、バンドは依然としてカントリー・ロック・バンド的な側面も持っていたのですが、カントリー・フォーク調の「Lyin' Eyes」では、成熟感のあるヴォーカルを聴かせ、曲自体はカントリー調でも、それまでのようにレイドバック感漂うヴォーカルを聴かせる事はなくなりました。
また、Henleyとのデュエットする「After The Thrill Is Gone」でも、何か吹っ切れたようなヴォーカルを聴かせ、印象的なものがあります。
バンド内で随一のシャウターだった彼ですが、シャウト出来るような、ラウドでシンプルなロックサウンドを持った曲がなくなったのも印象的です。

 
Eagles
Elektra / Wea
【ディスク1】
  1. Already Gone
  2. You Never Cry Like A Lover
  3. Midnight Flyer
  4. My Man
  5. On the Border
  6. James Dean
  7. Ol' 55
  8. Is It True?
  9. Good Day In Hell
  10. The Best Of My Love

Macchi * 70年代西海岸ロック * 12:43 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

追悼:Glenn Frey~初期Eagles~

JUGEMテーマ:音楽

そして、2016年1月19日。米国時間では18日。悲しいニュースが入って来ました…。
EaglesのGlenn Freyが、享年67歳でこの世を去りました。
それでもファンなのか?と言われると身も蓋もないのですが、何度も何度も同じCDを聴いていた頃から比べれば、彼等に対する熱も冷めて(成熟して)いたし、EaglesのHPを欠かさず見ていたわけでもないので、Glennが体調を崩しており、Eaglesもツアーを当面見合わせていた事も知りませんでした。
だから、僕には本当に突然の訃報でした。

元々2016年第3週の通勤・帰宅BGMは、別のアーティストを取り上げるつもりでしたが、Glenn追悼の意味で、急遽通勤BGMはEaglesの『Desperado』を、帰宅BGMはGlennのセカンドアソロアルバム『The Allnighter』に変更しました。

ただ、いつも通りこのアルバムを聴きましたでは、内容的に面白くもないし、追悼らしくもありません。
そこで2016年第3週の通勤・帰宅BGMは欠番とし、複数回に分けて、雑誌やムック本ではあまり触れられない、僕個人の考えるEaglesでのGlennの魅力を書けたらなと思います。

Glenn Frey。
Eaglesのオリジナルメンバーにして、Don Henleyと並ぶ、バンドの中心メンバー、リーダーです。
彼とDonは、The BeatlesのLennon & McCartneyに例えられるほど、バンドのソングライティングの要でもあります。
とここまでは、大体どの雑誌でも、ムック本でも書かれる事ですし、まあ確かに全くその通りです。

シンガーとしては、初期Eaglesにおいてはバンドの代名詞的存在でもあり、全米12位のヒットとなったファーストシングル「Take It Easy」や、22位とヒットした「Peaceful Easy Feeling」でリード・ヴォーカルを執っています。
いずれの曲も、カントリー・ロックの名曲であり、初期Eaglesをカントリー・ロック・バンドとして決定付ける曲なのですが、面白いのは両曲を歌ったGlenn自身がデトロイト出身であるという事。
言うまでもなく、デトロイトはアメリカ自動車産業の都市であり、カントリーのイメージとは対極的な都市です。
Eagles結成以前にJ.D.SoutherとLongbranch/Pennywhistleというフォークデュオを組んでいたものの、そんな工業都市出身の彼が、レイドバック感漂う、ちょっと青臭いヴォーカルを聴かせているのは、考えてみれば何とも不思議です。
でも、Eaglesが決して泥臭くもなく土臭くもない、ライトでポップなカントリー・ロックを一般的にヒットさせたのも、楽曲のアレンジやコーラスワークの妙もさることながら、決して本格的にはなれない(ならない)Glennのヴォーカルがあったからこそではと思います。

初期Eaglesは、カントリー・ロック・バンドとしての評価が非常に高いのですが、一方でGlennは、同じファーストアルバムにおいて「Chug All Night」という曲でもリード・ヴォーカルを執っています。
この曲は、先に挙げた「Take It Easy」、「Peaceful Easy Feeling」とは対照的なハード・ロックなのですが、ギターソロの部分ではシャウトするなど、ヴォーカル面でも対照的な顔を見せてくれます。
評論家筋には全く見向きもされない本曲ですが、この曲の方が、彼の音楽的ルーツが垣間見える曲でしょう。
彼の出身地であるデトロイトは、The Amboy Dukes(Ted Nugent)やMC5、The Stoogesなど、アメリカン・ハード・ロックの聖地のような所で、轟音級のロックが盛んだった場所です。
GlennやDonは、自分達がカントリー・ロック・バンドとして扱われる事を嫌い、ロックンロール・バンドとして扱われる事を望んだと聞きますが、後期Eaglesのカチッとしたハード・サウンドと比較して、ラフでラウドな初期Eaglesのハード・ロック的指向を持った曲は、そんなGlennの音楽的背景が大きく影響していると思うのです。

セカンドアルバム『Desperado』でも、Glennのリード・ヴォーカルとしての顔は、Donの台頭によりやや後退した感がありますが、ファズ・ギターが効いてガレージ感の強い「Out Of Control」や「Outlaw Man」ではハード・ロック的側面を、「Tequila Sunrise」ではカントリー・ロック的側面を魅せるなど、ファーストアルバムの傾向を引き継いでいます。

なお、プレーヤーとしてのGlenn Freyに着目すると、初期Eaglesのカントリー・サウンドを牽引していたのは紛れもなくBernie Leadonですが、ロック・サウンドを牽引していたのはやはりGlenn Freyでした。
後に加入するDon FelderやJoe Walshのようにテクニカルではありませんが、時にはスライドギターを弾くなど、バンド初期のロック・サウンドを支えていたギタリストでした。BBCのライヴ映像では、「Witchy Woman」のイントロの前にBernieとギターの掛け合いをするなど、ブルーズ・フィーリングも持ち合わせていた事も伺えます(あまりブルーズっぽさは感じませんが、Bo Diddleyのツアー・サポートをしていたという話もあります)。

次週は中期EaglesのGlennに注目してみたいと思います。

 
Eagles
Elektra / Wea
【ディスク1】
  1. Take It Easy
  2. Witchy Woman
  3. Chug All Night
  4. Most Of Us Are Sad
  5. Nightingale
  6. Train Leaves Here This Morning
  7. Take The Devil
  8. Earlybird
  9. Peaceful Easy Feeling
  10. Tryin'

Eagles
【ディスク1】
  1. Doolin-dalton
  2. Twenty-one
  3. Out Of Control
  4. Tequila Sunrise
  5. Desperado
  6. Certain Kind Of Fool
  7. Doolin-dalton (Instr.)
  8. Outlaw Man
  9. Saturday Night
  10. Bitter Creek
  11. Doolin-dalton/Desperado (Reprise)

Macchi * 70年代西海岸ロック * 18:42 * comments(1) * trackbacks(0) * pookmark

訃報:Glenn Frey死去

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昨日(2016年1月18日)は、Jack Tempchinのジャパン・ツアーの初日で、横浜で行われたライヴを会社帰りに観て来たのですが(その鑑賞記は後日書きます)、その翌日にまさかこんなニュースが…。
そのライヴの余韻に浸りながら昼休みにJackの事をネットで検索していたら、Glennの訃報をたまたまどこかの掲示板で見つけて、最初は「冗談でしょ(苦笑)」と思ってニュースを検索したのですが、既にNHKや大手新聞社のニュースにもなっていて、本当の事だったんだ…と自分に言い聞かせた次第です。
この前のDavid Bowieの訃報の方が人によっては衝撃度が強いかもしれませんが、僕にとっては今回の方が断然ショックです。

Jackのライヴでは、演奏の前にトークショーが行われ、その話題の半分がGlenn関連の話題で占められていたのですが、そんなJackのライヴの後でGlennの訃報を知るなんて、僕が初めてライヴに観に行ったのが、上の写真のGlennのライヴだった事を考えると、何だかよく意味が分からないけど、これも縁なんだと思う。

最近は、Don Felder解雇とかGlennに対するイメージは個人的に良くなかったし、Eagles再結成後に彼が書いたバンドやソロの曲にも、それ以前のバンドやソロの曲と比べると、今一つ魅力を感じていませんでした。

でも、洋楽に目覚め、Eaglesをまず最初に気に入り、熱心に聴き始めた時、「Peaceful Easy Feeling」をはじめとするカントリー・ロックでも、「Chug All Night」をはじめとするハードなロックでも、Glennの事を格好よく思っていたのも事実。

年齢も年齢だし、いつかはこういうニュースも入るんだろうなとは思っていたけれど、改めてやっぱり辛いですね…。

通勤・帰宅BGMも、今週は急遽変更し、EaglesとGlennのアルバムを聴きます。

ご冥福をお祈りします。
Macchi * 70年代西海岸ロック * 01:16 * comments(2) * trackbacks(0) * pookmark

Spirit Of A Woman/Amerian Flyer(1977)

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新年度第1週の帰宅BGMはAmerian Flyerのセカンドアルバム『Spirit Of A Woman』を聴きました。

カントリー・ロック・バンドPure Prairie Leagueの元メンバーであるCraig Fuller、SSWのEric Kaz、ブラス・ロック・グループBlood, Sweat & Tearsの元メンバーSteve Katz、そしてThe Velvet Undergroundの元メンバーDoug Yuleという異なる音楽背景を持つ4人によって結成されたAmerican Flyer。

1976年に発表されたファーストアルバムは、2014年8月9日の記事で取り上げました。
一般的にファーストアルバムの注目度は高いのですが、今回聴いたのは、あまり注目されない方のセカンドです。

軽やかなカントリーテイストの楽曲と、爽やかなCraig Fullerのヴォーカルがマッチしたアルバムタイトル曲から始まる本作は、全9曲中6曲をEric Kazが提供しており(うち2曲はCraig Fullerとの共作)、前作よりKazの占める割合が増えていますが、Kaz提供の曲はアルバタイトル曲はもちろん、スワンプ調の「Gamblin' Man」、しっとりとしたバラードの「My Love Comes Alive」といずれも小粒ながら粒ぞろいばかり。
Linda Ronstadt、J.D.Southerがバック・コーラスに参加した、Jackson Browneをも連想させる、アコギ調のフォーキーな「I'm Blowin' Away」は、Kaz提供の曲の中では特に説得力のある曲で個人的にお気に入りの曲です(同曲はLinda Ronstadtが『Living In The USA』でカヴァー)。

Kazばかりに注目が集まってしまう同グループですが、Steve Katzが提供した「Victoria」は、ポップでキャッチーな曲で、アルバム収録曲中で単体曲として1番完成度の高い曲じゃないかなと思います。
Doug Yuleも都会的なサウンドで、シティポップとして完成度の高い「Flyer」を提供していて、これも捨て難い魅力があります。

ただいかんせん本作は、前作の87位に及ばず171位止まりでセールスも振るわず、American Flyerは空中分解してしまいました。
その後Craig FullerとEric Kazは、本グループでよほど息が合ったのか、翌年にデュオのような形で『Craig Fuller/Eric Kaz』を発表しています。

 
American Flyer
Collector's Choice
【ディスク1】
  1. Light Of Your Love
  2. Such A Beautiful Feeling
  3. Back In '57
  4. Lady Blue Eyes
  5. Let Me Down Easy
  6. M
  7. The Woman In Your Heart
  8. Love Has No Pride
  9. Queen Of All My Days
  10. Drive Away
  11. Call Me, Tell Me
  12. End Of A Love Song
  13. Spirit Of A Woman
  14. Gamblin' Man
  15. My Love Comes Alive
  16. Victoria
  17. Dear Carmen
  18. I'm Blowin' Away
  19. Flyer
  20. The Good Years
  21. Keep On Tryin'

Macchi * 70年代西海岸ロック * 18:06 * comments(1) * trackbacks(0) * pookmark

Manassas/Stephen Stills Manassas(1972)

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2015年第50週の帰宅BGMは、Stephen Stills Manassasの『Manassas』を聴きました。

Buffalo Springfield、Crosby,Stills & Nash(Crosby,Stills,Nash & Young)、そしてソロと、音楽活動を経てきたStephen Stillsが、自己のバンドに、The Flying Burrito BrothersのChris Hillman、Al Perkinsを加え結成したManassasのデヴューアルバムです。
メンバーは、Stills、Hillman、Perkinsの他に、Dallas Taylor、Paul Harris、Fuzzy Samuels、Joe Lalaと、Jimi HendrixやErick Claptonが参加したソロアルバムに比べれば、派手さはないですが、腕達者な面々を揃えたスーパー・バンド的な編成です。

CDのない時代に発売された本作は、当然の事ながらアナログレコードで発売され、2枚組全21曲収録というボリュームのアルバムでした。
CDとなった現在では、収録曲数は同じながら、1枚で収まっているのですが、音質の向上はともかく、何でもデジタルで便利になればいいというものではないですね。
やはり全21曲を通しで聴くと、名作と呼ばれる本作も、個人的な感想ですが、捨て曲があるわけではないのに、長すぎて少々飽きの来る部分がないわけではありません。
しかも本作は、レコードの各面にサブタイトルが付いており、2枚4部構成という、アナログレコードだったからこそ意味のある作品だったのだと思います。

音楽の収録媒体の件はこれくらいにして、本作に収録されている楽曲ですが、Stillsのこれまでのバンド活動やソロ活動の延長線的な内容で、ロックやブルーズ、R&B、フォーク、ラテンミュージックなど、彼の多彩な音楽性が反映された内容になっています。
またHillman、Perkinsが参加は、Flying Burrito Brothersの名曲「Colorado」のカヴァーをはじめとする、カントリー・ロック的展開を強力にサポートしており、これまでの音楽性をさらに広げる内容となっています。
本家よりも渋さを醸し出した「Colorado」もいいですが、その次の「So Begins The Task」が個人的なお気に入り曲。

実はManassasのアルバムを聴くのは今回が初めてなのですが、Manassas自体に出会ったのは今回が初めてではありません。
僕が初めてこのManassasと出会ったのは、ドイツの音楽番組Beat Clubでのスタジオライヴ映像。「Jet Set (Sigh)」で、カントリー・ロックの奏者からは想像出来ないようなブルージーなスライドギターを、スティール・ギターで弾くAl Perkinsにぶったまげた記憶があります。

 
Stephen Stills
Atlantic / Wea
【ディスク1】
  1. Song Of Love
  2. Rock And Roll Crazies/Cuban Bluegrass
  3. Jet Set (Sigh)
  4. Anyway
  5. Both Of Us (Bound To Lose)
  6. Fallen Eagle
  7. Jesus Gave Love Away For Free
  8. Colorado
  9. So Begins The Task
  10. Hide It So Deep
  11. Don't Look At My Shadow
  12. It Doesn't Matter
  13. Johnny's Garden
  14. Bound To Fall
  15. How Far
  16. Move Around
  17. The Love Gangster
  18. What To Do
  19. Right Now
  20. The Treasure (Take One)
  21. Blues Man

Macchi * 70年代西海岸ロック * 21:07 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

Stephen Stills/Stephen Stills(1970)

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2015年第43週の通勤BGMはStephen Stillsのファースト・ソロ・アルバム『Stephen Stills』を聴きました。

まだ、CSN&Yで活動中に発表されたこのアルバム。
豪華なゲスト陣もさることながら、その幅広い音楽性は、Buffalo Springfield、CSN&Yと、アメリカ西海岸ロックの伝説となった両グループを、中心人物として牽引してきたStillsの自信を象徴するようなアルバムですね。

僚友David CrosbyとGraham Nash、Rita Coolidge、それにJohn Sebastianがコーラスに参加した冒頭の曲「Love The One You're With」は、ゴスペル調の楽曲ですが、Stillsが叩くスティール・ドラムが中米ラテン調の風味を加えています。
ゴスペル調の楽曲は他にも「Church (Part Of Someone)」や「Sit Yourself Down」といった曲もあり、Stillsのルーツ・ミュージックとしてのブラック・ミュージックの傾向が窺えます。

Jimi Hendrixが参加したドライブするロックンロール「Old Times Good Times」と、Erick Claptonが参加した「Go Back Home」は、当時をときめくギタリストが続けて登場。ワウを効かせたギターをフィーチャーしたブルージーな「Go Back Home」にJimi Hendrixではなく、Erick Claptonが参加しているというのも何だか面白いです。

他にも、フォーク調の「Do For The Others」、ジャズ調の「Cherokee」と、アメリカン・ロックが内包するありとあらゆるルーツ・ミュージックをベースにした収録内容は、一見すると何でもありのように思えますが、ロックが最も充実していた1970年前後に、最も脂の乗っていたミュージシャンだからこそやってのけたアルバムです。

 
Stephen Stills
Atlantic / Wea
【ディスク1】
  1. Love The One You're With
  2. Do For The Others
  3. Church (Part Of Someone)
  4. Old Times Good Times
  5. Go Back Home
  6. Sit Yourself Down
  7. To A Flame
  8. Black Queen
  9. Cherokee
  10. We Are Not Helpless

Macchi * 70年代西海岸ロック * 21:18 * comments(2) * trackbacks(0) * pookmark

Bonnie Raitt/Bonnie Raitt(1971)

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シルバーウィークだったので、今週はたった2日間の出勤でした。
そこで今週は、通勤、帰宅兼用のBGMです。
2015年第36週の通勤・帰宅BGMは、Bonnie Raittのデヴューアルバム『Bonnie Raitt』を聴きました。

女だてらにと書くと、今では怒られてしまいますが、このアルバムが発表された当時は、Janis JoplinやJefferson AirplaneのGrace Slickといった人気のある女性ロック・ミュージシャンもいるにはいましたが、まだロックの世界は男性が主流を占めていた時代です。
ましてやギタリストともなると、女性のギタリストの存在は、まだ珍しかったでしょう。
そんな時代に登場したのが、今回アルバムを聴いたBonnie Raittです。
しかも、ブルーズ系の、スライド・ギターの名手という、男性でも激渋な世界での登場です。

アルバム収録曲11曲中ほとんどの曲が、Robert Johnsonの「Waking Blues」や、Sippie Wallaceの「Mighty Tight Woman」、「Women Be Wise」といったブルーのカヴァーで占められており、彼女がリスペクトする音楽への強いこだわりが感じられます。
自作曲である「Finest Lovin´ Man」も、そんな彼女の思いが感じられる1曲。
そんなブルーズ・ナンバーに混じって、アルバム冒頭の曲は、Buffalo Springfieldの代表曲「Bluebird」なのですが、軽快なオリジナル曲に対して、このアルバムではブルージーなアレンジが施されているところが面白いです。

と、ここまで書くと、コテコテのブルーズ・アルバムなのか思ってしまいますが、Bonnie自身のヴォーカルは、決してドスの効いたソウルフルな声質ではなく、サラッとした(悪く言えばあまり特徴のない)「普通に」上手いヴォーカルなので、バックの演奏は渋いのですが、泥臭いサウンドではなく、都会的なお洒落なサウンドっぽくも聴こえますね。
また、彼女の自作バラード「Thank You」や、Paul Seibelの「Any Day Woman」といった曲から感じられる心地よい風のようなポップサウンドは、ブルーズ姉さんとだけでは捉え切れない彼女の魅力的な一面が感じられます。

本作は、評論家筋には高い評価を得ましたが、セールス的にはサッパリだったそうです。
アルバム全体を聴いていると、ブルーズ中心のアルバムながら、アッサリし過ぎて小綺麗まとまりし過ぎているので、もっとドスの効いたヴォーカルを聴かせるとか、粘っこいギターソロを聴かせるとか、少し特色を出せばよかったのかもしれませんね。

その後、彼女は1989年のグラミー賞受賞まで、長い不遇の時代を送る事になります。

 
Bonnie Raitt
Rhino
【ディスク1】
  1. Bluebird
  2. Mighty Tight Woman
  3. Thank You
  4. Finest Lovin' Man
  5. Any Day Woman
  6. Big Road
  7. Walking Blues
  8. Danger Heartbreak Dead Ahead
  9. Since I Fell for You
  10. I Ain't Blue
  11. Women Be Wise

Macchi * 70年代西海岸ロック * 20:12 * comments(2) * trackbacks(0) * pookmark

Long May You Run/The Stills-Young Band(1976)

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仕事で、毎年の事なのですが、ある一つの事がようやく一つの目途がついたので、一安心しています。まあ、今度は通常業務のリズムを取り戻さなければならないのですが…。
2015年第20週の通勤BGMは、The Stills-Young Bandの唯一のアルバム『Long May You Run』を聴きました。

Stephen StillsとNeil Young。
この二人の関係の悪さは、Buffalo SprigfieldやCSN&Yでのエピソードでとにかく有名で、その事が両グループの伝説を作り出し、また解散の原因にもなっていますが、殴り合うほどまでに到った二人が、三度こうしてタッグを組むというのも、この二人の面白いところです。
このアルバムのレコーディングのいきさつとして、同時期に、CSN&Yのかつての僚友だったDavid CrosbyとGraham Nashがデュオとして活躍していたのに対抗して、Stillsが同じくCSN&Yの仲間だったYoungと組んだとか、元々このプロジェクトはCSN&Yの再始動を目的として行われたなど、諸説はありますが、本当に仲が悪かったら3回もタッグを組まないだろうと思います。
二人はお互いの才能を認めながらも、火花を散らす良いライバルなのでしょう。

こうなると、Buffalo Sprigfield、CSN&Yに続き三度目のタッグという事で、三度目の伝説を期待したくなるのが音楽ファンの信条というものですが、アルバムもこの1枚で終わってしまい、このアルバムの為に用意されたツアーにもYoungが途中で離脱するなど、プロジェクト自体が不発に終わってしまったので、このアルバムに対する評価は非常に低いものがあります。

アルバムは、9曲中5曲をYoungが、4曲をStillsが提供し、両者の音楽的傾向がくっきりと表れる内容になっています。
アルバムタイトル曲の「Long May You Run」や「Let It Shine」など、フォーク、カントリーなど素朴な音楽的指向を鮮明にするYoungに対し、一方のStillsは、ブルージーな「Make Love To You」や「12/8 Blues (All The Same)」、ラテン調の「Black Coral」など多彩な音楽性をアピール。
Stillsは、やはりYoungを前に自分の引き出しの多さをさりげなく披露したかったのかなという気がしないわけでもありませんが、お互いがお互いの音楽的指向が何となく表れているだけで、アルバムには緊張感もありませんし、両者の差がただ目立つだけという感じです。
Joe LalaやGeorge "Chocolate" Perry、Joe VitaleといったStillsのバンドに、Youngが加わるという感じのメンバー構成ですが、このメンバーの特性を活かすStillsの曲に対し、Youngの曲は、何もこのメンバーでもなくてもいいかなという感じもします。

かなり以前に買ったCDで、何度か聴いたきりで、久し振りに聴きましたが、アルバム自体はやはり大きなインパクトは受けませんでした。
ただ、古いCDにも関わらず、意外に音質がいいのには驚きました。録音が結構いい条件で行われたのかもしれませんね。
邪道ですが、Youngの「Midnight On The Bay」が、意外にも都会的な楽曲でYoungらしくなく、アルバム中で一番気に入りました。
ちなみにアルバムタイトル曲の「Long May You Run」は、Youngのお気に入りの1曲でもあるらしく、バンクーバー・オリンピックの閉会式でも歌われたそうです。

 
スティルス=ヤング・バンド
ワーナーミュージック・ジャパン
【ディスク1】
  1. 太陽への旅路
  2. メイク・ラヴ・トゥ・ユー
  3. ミッドナイト・オン・ザ・ベイ
  4. 黒いサンゴ
  5. オーシャン・ガール
  6. レット・イット・シャイン
  7. 12/8ブルース
  8. フォンテンブロー
  9. ガーディアン・エンジェル

Macchi * 70年代西海岸ロック * 14:14 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark
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