Mean Streak/Y&T(1983)
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    2013年第44週の通勤BGMは、Y&Tの『Mean Streak』を聴きました。

    来年早々1月にY&Tが来日して、クラブチッタでライヴするんですよね。
    10〜12日にかけてのライヴですが、何と11日と12日はWingerとFirehouseとのジョイントライヴという事で、80年代(Firehouseはどちらかというと90年代もかかっていますが)アメリカン・ハード・ロッキンなライヴになりそうで、行きたいなぁ…と思っています(まだ、行くか分かりませんが)。
    Firehouseは一度観ていますが、Y&Tは、やはりDave Menikettiの雄姿を一度でも観てみたいです。

    今回聴いた『Mean Streak』は、Y&Tと改名、A&M移籍後3枚目のアルバムですね。

    アルバム冒頭の曲から、タイトル曲の「Mean Streak」ですが、この曲はY&Tの中でも攻撃的でカッコいい曲の一つですね。ベスト盤にも収録されている曲です。押せ押せの攻撃的な曲調から、曲中盤のドラマチックな展開へと移るところも好きです。タイトル曲とはいえ、冒頭に持ってきてしまうのは、ちょっともったいない曲ですね。
    2曲目「Straight Thru The Heart」は、「Mean Streak」同様ベスト盤に収録されている曲ですが、この曲はガッツリとしたタフな曲です。

    3曲目「Lonely Side Of Town」は、Dave Menikettiのトレードマークである泣きのギターが存分に堪能出来る曲。
    ポップな曲ですが、メロディアスでアルバム中でも印象に残る好曲です。

    4曲目は「Midnight In Tokyo」。
    ハード・ロック・バンドは、日本に好印象を持っているバンドも多く、Deep PurpleやBon Joviは「東京」の名の付く曲を残していますが、このY&Tもそういったバンドの一つ。
    Menikettiの泣きのギターをイントロに持ってきた名曲の一つですが、ちょっと演歌のような歌い回しのメロディも、日本人の心の琴線に触れるのかもしれません(Menikettiのヴォーカルも、曲調に合っているところもいいですね)。

    5曲目「Breaking Away」は、ポップなロックンロール調の曲。この曲も「Lonely Side Of Town」同様メロディアスな楽曲です。

    6曲目「Hang 'Em High」は、それまでのメロディアスな流れを修正するかのような、単調的ですが攻撃的なハード・ロック。ただ、ハードですがちょっと角は丸まっている曲かな(苦笑)。

    8曲目「Sentimental Fool」は、名曲「Forever」の流れを汲む、イントロにツインリードのギターを持ってきた曲。
    この曲もメロディアスな曲で、ちょっと小粒な曲ですが、捨て難い曲です。

    最後の曲「Down And Dirty」は、これぞタフなハード・ロックンロール。
    改名前のYesterday and Today時代を彷彿させる曲です。
    シスコのバンドらしく、曲の最後にメンバーの笑い声が入るなどフリーキーな印象の曲ですね。

    それまでのアルバムと比べると、少しポップな印象が強くなったような気がしますが、メロディセンスの良さとか、粒ぞろいの曲も多く、A&M移籍後の『Earthshaker』、『Black Tiger』、『Mean Streak』の三部作の中でも、一番まとまったアルバムかなと思います。

    Y & T
    A&M
    【ディスク1】
    1. Mean Streak
    2. Straight Thru the Heart
    3. Lonely Side of Town
    4. Midnight in Tokyo
    5. Breaking Away
    6. Hang 'Em High
    7. Take You to the Limit
    8. Sentimental Fool
    9. Down and Dirty

    2013年11月24日のつぶやき
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      22:36
      Peter Cetera/Peter Cetera(1981) http://t.co/g1HHVLlQ7z #jugem_blog
      Peter Cetera/Peter Cetera(1981)
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        2013年第43週の帰宅BGMは、元Chicagoのベーシスト、Peter Ceteraの初ソロアルバム『Peter Cetera』を聴きました。

        Chicago在籍中に発表されたアルバムですね。
        当のChicagoは、絶不調の真っ只中で、メンバーにBill Champlinを入れ、プロデューサーにDavid Fosterを迎えて、『Chicago 16』で見事に再生したのは、今回聴いたアルバムが発表された翌年の事です。

        Peter Ceteraというと、Chicagoでは、「If You Leave Me Now」や「Hard to Say I'm Sorry」など、バラードやAOR路線を推し進めた人物としての認識が強いですが、今回聴いた初ソロアルバムの冒頭の曲「Livin' In The Limelight」は、そんなイメージを裏切るようなへヴィな曲。Steve Lukatherのハードなギターも聴きものです。
        2曲目「I Can Feel It」は、前曲とは打って変わって爽やかなロックンロール調の曲ですが、この曲では当時Chicagoで一緒に活動していたChris Pinnickがギターソロをキメています。

        意外性を感じさせる曲が、3曲目の「How Many Times」と4曲目「Holy Moly」。
        「How Many Times」は、レゲエ調の楽曲ですが、一般的なレゲエのイメージとは違って、シリアスな曲調の曲です。

        David Wolinskiのシンセサイザーが印象的なソロを聴かせてくれます。
        「Holy Moly」は、カリプソサウンド調のトロピカルな楽曲。
        「How Many Times」、「Holy Moly」とも、聴き慣れたPeterのヴォーカルとはイメージの違う歌い方をしています。

        5曲目「Mona Mona」は、サックスも加わり、最もChicagoに近い曲でしょうか。軽やかでポップな曲です。

        6曲目「On The Line」で、ようやくバラードナンバーが登場します。
        The Beatlesを彷彿させるようなポップなナンバーで、こういうブリティッシュ・ロック的な曲調を作るのも上手い人なんだなと思いましたね。
        この曲では、曲後半でJosh Leoがギターソロをキメていますね。

        7曲目「Not Afraid To Cry」は、Jackson Browne辺りのウェストコースト・サウンドを連想させるような爽やかな楽曲。
        Chicagoも、そのバンド名とは裏腹に西海岸でデヴューしているので、ウェストコースト・サウンドといえば、ウェストコースト・サウンドなのですが、テキーラ・サーキット周辺のサウンドを聴かせてくれるとは意外でした。
        この曲では、アコースティックギターでMark Goldenbergが参加しているというのも、ツボですね。

        8曲目「Evil Eye」、9曲目「Practical Man」もブリティッシュ・ロック調の曲。
        「Practical Man」は、ソフト・ロック調でもあり、楽しい曲ですね。

        そして最後の曲「Ivy Covered Walls」は、この曲こそ、我々がイメージするPeterの曲でしょう。
        AOR調のバラードナンバーで最後を締めくくります。

        レコーディングに参加したアーティストについては、上で何人か触れましたが、Chicagoの同僚はChris Pinnickだけの参加なのですが、Steve Lukatherなどは、大体納得できるメンツですね。
        ただ、David Wolinski、Josh Leo、Mark Goldenbergといった面々は、EaglesのGlenn FreyやJackson Browneのアルバムで顔を出す人達なので、どういう繋がりから参加したのか興味がありますね(Peterは、Pocoのメンバーとの絡みはありますが…)。
        また、他にもThe Beach BoysのCarl Wilsonや、BreadのMichael Bottsが参加しているのも興味深いです。

        発売当時は、あまり話題にならなかったようですが、Peterの幅広い音楽性は、今回の記事ではAORのカテゴリに入れてしまいましたが、単にAORと切って捨ててしまうのはもったいないですね。

        ピーター・セテラ
        ワーナーミュージック・ジャパン
        【ディスク1】
        1. 夢のライムライト
        2. 愛の予感
        3. ハウ・メニー・タイムス
        4. 聖なるモリー
        5. 愛しのモナ
        6. オン・ザ・ライン
        7. ノット・アフレイド・トゥ・クライ
        8. イーグル・アイ
        9. プラクティカル・マン
        10. アイヴィ・カヴァード・ウォールズ

        2013年11月23日のつぶやき
        0
          22:19
          In The Court Of The Crimson King/King Crimson(1969) http://t.co/JzzJrXmcZn #jugem_blog
          In The Court Of The Crimson King/King Crimson(1969)
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            2013年第43週の通勤BGMは、King Crimsonの『In The Court Of The Crimson King』を聴きました。

            言わずもがなKing Crimsonのデヴューアルバムですね。
            The Beatlesの『Abbey Road』をトップの座から引きずり下ろしたと、長らく言い伝えられていましたが、実際には全英チャート最高位5位にまで上り詰めたというのが、真実のようです。
            とはいえ、新人バンドのデヴューアルバムでありながら、途中プロデューサーが制作から降りるなど、その制作は難航し、最終的にはバンドのセルフプロデュースとなったいわくつきのアルバムです。
            以後、バンドはRobert Frippを除いて、絶えずメンバーチェンジを繰り返す事になり、その誕生から現在に至るまで一筋縄ではいかない道を辿っています。
            アルバム冒頭の曲「21st Century Schizoid Man including Mirrors」は、その衝撃的なインパクトもあって、テレビなどでもよくBGMで流れるので、洋楽やプログレッシヴ・ロックをよく知らない方でも、一度は耳にした事があるでしょう。

            その「21st Century Schizoid Man including Mirrors」は、曲序盤はFrippのへヴィなギターと、歪んだGreg Lakeのヴォーカルで幕を開け、中盤はIan Mcdonaldのサックス、Michael Gilesのドラム、Greg Lakeのベースが、フリージャズのごとく各々が繰り広げるプレイの応酬へとなだれ込み、途中、転調を繰り返しながら、再びFrippのギターと、Greg Lakeのヴォーカルが加わり、最後は驚異的な混然混沌とした演奏で終わります。
            この暴力的で狂気に満ちた楽曲を聴けば、先の「The Beatlesの『Abbey Road』をトップの座から引きずり下ろした」という、真実ではない言い伝えが長らく広まっていた事にも何だか納得してしまいますよね。
            僕は、この「21st Century Schizoid Man including Mirrors」を聴くと、スタンリー・キューブリック監督の映画『時計仕掛けのオレンジ』を思い出してしまいます。

            驚異的な前曲「21st Century Schizoid Man including Mirrors」から一転して、2曲目「I Talk To The Wind」は、ヨーロッパの田園風景が目に浮かぶような、怪しいまでに美しいフォーキーな楽曲。
            暴力的で狂気に満ちたへヴィな前曲とは、著しくギャップの激しい曲ですが、この対位法的ギャップこそKing Crimsonのたまらない魅力ですね。

            3曲目「Epitaph including March For No Reason and Tomorrow And Tomorrow」は、サウンド的なへヴィさとは違いますが、荘厳な楽曲です。
            「混沌こそ我が墓碑銘」という有名な一節が歌詞に登場しますが、この曲を聴いていると、個人的には、人間の業の深さのような何故か感じてしまうそんな1曲です。

            4曲目「Moonchild including The Dream and The Illusion」は、他の曲と比較すると少々インパクトの弱い曲です。
            しかし曲序盤はバラード調ですが、中盤以降は、音のヴォリュームは小さいながらも、やはり前衛音楽、フリージャズのような展開になります。

            そしてアルバム最後は、アルバムタイトルにもなっている曲「The Court of the Crimson King including The Return Of The Fire Witch and The Dance Of The Puppets」。
            この曲も「Epitaph」同様、荘厳な楽曲で、大河的な魅力を持った曲です。
            日本では、プログレッシヴ・ロック、中でもこのKing Crimsonは、大変な人気のあるグループですが、こういう大河的な魅力のある楽曲があるのも、その人気の理由なんだと思います。

            収録されている楽曲も強烈ですが、そのアルバムジャケットも強烈なインパクトがあります。

            プログレッシヴ・ロックを印象付けた1枚です。

            King Crimson
            Discipline Us
            【ディスク1】
            1. 21st Century Schizoid Man (Including Mirrors)
            2. I Talk To The Wind
            3. Epitaph (Including March For No Reason/Tomorrow And Tomorrow)
            4. Moonchild (Including The Dream/The Illusion)
            5. The Court Of The Crimson Song (Including The Return Of The Fire Witch/The Dance Of The Puppets)

            2013年11月17日のつぶやき
            0
              22:04
              John Phillips(John, The Wolf King Of L.A.)/John Phillips(1970) http://t.co/QdDejl0ewC #jugem_blog
              John Phillips(John, The Wolf King Of L.A.)/John Phillips(1970)
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                JUGEMテーマ:音楽

                2013年第42週の帰宅BGMは、The Mamas & The PapasのリーダーJohn Phillipsが、1970年に発表した初のソロアルバム『John Phillips(John, The Wolf King Of L.A.)』を聴きました。

                このソロアルバムが発表された当時、The Mamas & The Papasは、メンバー間の人間関係の悪化し(特にJohnと妻のMichelleの関係が)、グループの活動は停滞していました。
                そんな状況から発表されたのが、今回聴いたアルバムです。

                The Mamas & The Papasは、溌剌としたコーラスハーモニーが特徴的なフォーク・ロック・グループでしたが、このJohn Phillipsのソロアルバムは、そんなThe Mamas & The Papasのイメージとは裏腹に、カントリーフレイヴァー漂う内容となっています。

                冒頭の曲「April Anne」は、ペダルスティールをフィーチャーした、緩やかなカントリーロック。Johnの優しい歌い口が心を和ませます。
                2曲目「Topanga Canyon」は、「April Anne」よりもアコースティック楽器を強調し、さらにゴスペル的なバックコーラスを配したやはりカントリー色の強い曲。バックコーラスから、どことなくスワンプ的な感触もありますね。
                3曲目「Malibu People」は、ピアノ(Larry Knechtel?)の演奏をフィーチャーした楽曲で、こちらもゴスペル調のバックコーラスが加わり、どことなくサザンソウルを感じさせます。
                4曲目の「Someone's Sleeping」も、大々的にペダルスティールをフィーチャーし、さらにフィドルまで加わる曲ですが、こちらは「April Anne」よりもメロディアスなポップ色が強いです。
                5曲目「Drum」は、「Malibu People」同様ピアノをフィーチャーした曲ですが、こちらはどことなくホンキートンク調。

                6曲目「Captain」は、本アルバム中で個人的に一番好きな曲で、曲冒頭はThe Mamas & The Papasを連想させる溌剌としたバックコーラスから始まります。
                それまで、ユルい歌い口だったJohnのヴォーカルも、この曲では力強く歌い、バックのフィドルの音色が、ほのかにカントリー色を配しながらも、Johnのリードヴォーカルとバックコーラスは、次第にブラックフィーリングも感じさせるようなソウル調へと変化していきます。
                そういえば、8曲目の「Down The Beach」でも、Johnは曲の途中でブラックミュージックのような歌い方をしていますね。

                9曲目「Mississippi」は、その曲名通りやはりサザンテイストを感じさせるカントリー調の曲で、ゴスペル調のバックコーラス、フィドル、さらにはJames Burtonのドブロまで加わります。

                最後の曲、「Holland Tunnel」は、「Captain」同様に、やはりソウルからの影響も感じられますが、と同時にやはりバックコーラスにThe Mamas & The Papasの面影が見え、何となくサマー・オブ・ラヴというか、The Mamas & The Papasが活躍した時代の共同体的幻想、The Mamas & The Papasというグループを懐かしむかのような気にとらわれます。

                Hal Blaine(ドラム)、Larry Knechtel(キーボード)、Joe Osborn(ベース)、James Burton(ギター)、Red Rhodes(ペダルスティール)など、確かな面々が参加。
                このアルバムが発表された当時、あまり評価は高くなかったようですが、カントリーロック、ブラックミュージックのエッセンスを取り入れた、移り行く時代を感じさせるなかなかの名盤です。

                John Phillips
                Varese Sarabande
                【ディスク1】
                1. April Anne
                2. Topanga Canyon
                3. Malibu People
                4. SomeoneÂ’s Sleeping
                5. Drum
                6. Captain - The Mermaid
                7. Let It Bleed, Genevieve
                8. Down the Beach
                9. Mississippi
                10. Holland Tunnel
                11. Shady - Previously unreleased
                12. Lonely Children - Previously unreleased
                13. Lady Genevieve - Previously unreleased
                14. Black Girl - Previously unreleased
                15. French Man - Previously unreleased
                16. 16mm Baby - Previously unreleased
                17. Wolfking of L.A. - Previously unreleased
                18. Mississippi - Original single version, first time on CD

                2013年11月16日のつぶやき
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                  22:46
                  Barry Goudreau/Barry Goudreau(1980) http://t.co/vQ9FNQTBY4 #jugem_blog
                  Barry Goudreau/Barry Goudreau(1980)
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                    JUGEMテーマ:音楽

                    2013年第42週の通勤BGMは、Barry Goudreauのソロアルバム『Barry Goudreau』を聴きました。

                    2007年にリードヴォーカルのBrad Delpが亡くなって以来、一時は解散説も流れたBostonですが、現在もメンバーを変えながら活動しているようで、とうとう12月に待望の6枚目のアルバムが発売されるというニュースが流れました。
                    Delpの死去という不幸な事件もありましたが、前作から11年ぶりと相変わらず寡作なBostonですが、前作『Corporate America』は、他のメンバーに作詞、作曲を大幅に任せた作品だったので、リーダーのTom Scholz色が薄い作品で、個人的にはかなりガッカリした作品でしたが、今度の作品はどうなるのでしょうか…(アルバムタイトルが『Life, Love & Hope』という事で、少々引っかかりますが…)。

                    そんな事もあり、今回はBostonのオリジナルメンバーで、リードギター担当していたBarry Goudreauが、1980年に発表したソロアルバムを聴いてみました。

                    Goudreauは、Bostonにはセカンドアルバムまで在籍していましたが、『Third Stage』制作途中でバンドを脱退しました。
                    一説には、Scholzのあまりの完全主義と、バンドの寡作振りに業を煮やして脱退したとか聞いた事がありますが、今回聴いたアルバムには、そんな彼の思いが透けて見えるようです。

                    そもそもレコーディングメンバー自体が、Goudreauの他に、やはり同じくBostonのオリジナルメンバーであるDelp(ヴォーカル)やSib Hashian(ドラム)が名を連ねており、またDelp以外のヴォーカルに、後にBostonに加入する事になるFran Cosmo(ヴォーカル)も参加していて、レコーディングメンバーの名前だけを聞いただけでもBostonサウンドを想像させます。
                    余談ですが、Bostonが94年に発表した『Walk On』でCosmoの名前を聞いた時、無名の新人みたいなとらえられ方をされていましたが、後にCD化されたこのGoudreauのソロアルバムを手にして、Cosmoも全然無関係なところからやって来たヴォーカリストではなく、やはりBoston人脈だったのかと納得した覚えがあります。

                    さてそんなGoudreauのソロアルバムですが、冒頭の「Hard Luck」から、これがもうパクリといったら、GoudreauはBostonのメンバーだったので、使う言葉が間違っていますが、Bostonそのままといった感じで、上手く言えば簡易なBostonサウンドといった感じです。
                    ハードなロックンロール曲「Hard Luck」は、Bostonの顔であるDelpがヴォーカルを執っているので、Bostonっぽく聴こえてしまうのは仕方ないのですが、Bostonほどの緻密さには敵いませんが、ギターやヴォーカルのオーヴァーダビングの仕方も、それなりのクオリティを持った曲です。
                    Cosmoが曲を提供した「Nothin' To Lose」も、オーヴァーダビング然り、曲冒頭でクリーンでアコースティックなギターサウンドを絡めてくるあたりもBostonを想像させます。
                    Bostonは、その緻密なサウンドもそうですが、Scholzによるキャッチーでメロディアスな楽曲も魅力ですが、一方でラフなブギー調やロックンロール調の楽曲も収録しているところが特徴的でした。このGoudreauのソロアルバムでも、ブギー調の「Mean Woman Blues」を収録しています。
                    「Dreams」や「Cold Cold World」も、Bostonのアルバムに収録されている楽曲に、メロディもサウンドも似通っていますね。

                    プロデューサーも、Bostonのデヴューアルバムに関わったJohn Boylanが、Goudreauと一緒に共同プロデュースで名を連ねています。

                    肝心のギターですが、そこはBostonでリードギターを務めていただけあって、安定感のある確かなテクニックを聴かせてくれます。

                    Bostonというと、そのリーダーであるScholzばかりに賞賛が集まりますが、自分もBostonのサウンド形成、バンドの成功に貢献したという主張が聞こえてきそうな、そんなアルバムです。

                    Barry Goudreau
                    Razor & Tie
                    【ディスク1】
                    1. Hard Luck
                    2. Nothin' To Lose
                    3. What's A Fella To Do?
                    4. Mean Woman Blues
                    5. Leavin' Tonight
                    6. Dreams
                    7. Life Is What We Make It
                    8. Sailin' Away
                    9. Cold Cold World

                    2013年11月10日のつぶやき
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                      15:28
                      河童/ミッキー・カーチス&サムライ(1971) http://t.co/5mz1E5H1Xw #jugem_blog
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                      2013年11月9日京急大津釣行記 http://t.co/E4Gic4PyMK #jugem_blog
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