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<< Here Be Dragons/Jupiter Coyote(1998) | main | 2014年03月16日のつぶやき >>

Gypsy/Gypsy(1970)

JUGEMテーマ:音楽

このアルバムは、アルフォンス・ミュシャの絵が好きな僕としては、前々から気になっていて、アルバムも入手していたのですが、未だ聴いた事もなく、どのカテゴリーに入るのか扱いに困っていたアルバムです。
というわけで2014年第9週の帰宅BGMは、Gypsyのファーストアルバム『Gypsy』を聴きました。

後にメンバーの一人James Walshが、The James Walsh Gypsy Bandというバンドを結成して、アルバムを1枚残すのですが、たった1枚ながら、ブルー・アイド・ソウルの名盤として日本では人気があるようで、Gypsyの事をネット検索すると、本家本元のGypsyよりも、The James Walsh Gypsy Bandの方が沢山検出されてしまうところが辛いところです。
本家本元のGypsyですが、ミネソタ州出身のバンドで、1969年から1975年の活動期間中に4枚のアルバムを残しています。

ミュシャなんておされな画家の絵をジャケットに使うなんて、どんな洒落た音楽が繰り出されるのか期待が極度に高まりますが、アルバム冒頭から流れる1曲目「Gypsy Queen Part 機廚蓮▲▲ペラのコーラスワークの後に、ギターによる土臭いメロディとズンドコというリズムが繰り出され、ジャケットのイメージがガラガラと崩れ落ちます。

…が、ジャケットの事はともかく、アルバムを聴き進めていくうちに、この認識はとんでもない間違い、このアルバムはかなりの名盤だという事に気付かされます。
1曲目が「Part 機廚箸い事で、2曲目は「Gypsy Queen Part 供廚搬海、組曲の形態をとっております。
3曲目「Man Of Reason」は、ポップでシングル向きの曲ですが、この曲も途中転調する場面があります。
転調のねじれ感とダンサブルな感じが何ともたまらない5曲目「Late December」と続き、このバンド、ただのポップ・バンドでもない、カントリー・ロックでもない、一筋縄ではいかない何かがひしひしと感じられます。
6曲目のストリングスも使った美しい哀愁のバラード「The Third Eye」の後は、約8分にも及ぶ7曲目「Decisions」。インプロビゼーションたっぷりのこの曲は、アルバム前半のヤマ場ですね。

アルバム後半は、アフリカ音楽的なリズム感の8曲目「I Was So Young」から始まります。
意外にポップで素直な9曲目「Here In My Loneliness」の後は、ストリングスをフィーチャーし、曲前半はソウル・バラード調で展開される11曲目「The Vision」(7分半)や、約11分に及ぶアルバム中最大の大作である12曲目「Dead And Gone」が続きます。「Dead And Gone」は、曲前半はカントリー調ですが、曲中盤からジャジーに、そして曲後半は再びカントリー調に戻る展開で、アルバムは、11、12曲目で最もヒートアップしていきます。
そして最後の「Tommorow Is The Last To Be Heard」は、ロック調の曲ですが、スリリングな展開がたまりません。

終わってみればこのGypsy、プログレッシヴ・ロック・バンドです。
ヨーロッパ系のバンドを好むプログレ・ファンからは、お叱りを受けそうですが、ポップで歌モノでありながら、インプロビゼーションを重視したプログレッシヴ・ロック的なアプローチの楽曲、アルバム構成は、これ正に後にKansasが成功を収める音楽形態じゃないですか。

曲も、アルバムも完成度の高い本作は、Kansasの何年も前に走っていた、地味ながら名盤といえるでしょう。

Gypsy
Bedrock Records
【ディスク1】
  1. Gypsy Queen(Part One)
  2. Gypsy Queen(Part Two)
  3. Man Of Reason
  4. Dream If You Can
  5. Late December
  6. The Third Eye
  7. Decisions
  8. I Was So Young
  9. Here In My Loneliness
  10. More Time
  11. The Vision
  12. Dead And Gone
  13. Tomorrow Is The Last To Be Heard

Macchi * プログレッシヴ・ロック * 22:09 * comments(2) * trackbacks(0) * pookmark

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コメント

Macchi様
こんばんは

アメリカの方のジプシーですね。
ウエストコースト物として愛でていましたが
言われてみると長尺の曲もあるし
プログレッシヴですね。

Comment by GAOHEWGII @ 2014/03/18 12:12 AM
GAOHEWGIIさん

コメントありがとうございます。
コーラスワークは上手いですが、ウェストコーストサウンドとは違いますね。
まあ、ブリティッシュ・ロックと違って、アメリカン・ロックは概して大体コーラスとかハーモニーを重視しますが。
ポップで上手くまとめていますが、どの曲も5分以上の曲で楽曲の構成力とかはなかなかのものです。
Comment by Macchi @ 2014/03/19 12:05 AM
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