男たちの大和 / YAMATO
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    日本国憲法が誕生してから60年。
    時代が進むとともに、日本が置かれる立場は難しいものとなり、この日本国憲法を含め戦後形作られた体制をめぐって、激しい議論が続けられている。
    今の総理大臣は言う。「戦後レジームからの脱却」と。
    単に時代にそぐわないというだけでなく、現在の日本が国内外で置かれている厳しい状況の原因は、戦後形作られた体制にあるという意見も聞かれる。

    「右」と「左」という二分論で言えば、昨今はどちらかというと「右」が元気な時代である。

    日本映画に関しても、例えば小学生の頃、東京大空襲を描いた『ガラスのうさぎ』のようないかにもという感じの反戦映画は、最近あまりないように思う。
    当初、戦艦大和の最期を描いたこの『男たちの大和/YAMATO』を、てっきり勇ましく描いたものかと思ったら、意外や意外、これは反戦映画であった。

    物語は、戦艦大和の最後の戦いとなった沖縄特攻を、主人公の神尾(戦争当時は松山ケンイチ。現代の場面では仲代達也)という少年兵を中心に描かれるが、この映画は単に当時の戦いを描いただけではなく、この戦いの意味は、そして戦いを生き残った神尾や内田(中村獅童)が生きてきた戦後を問う映画だ。
    もはや敗色濃厚なのは下っ端の一兵卒でも分かり、参謀達の間でも疑念の声が上がった、片道だけの燃料しか積まない無謀ともいえる特攻作戦に意味はない。
    しかし長嶋一茂演じる将校が言うように、負けて新しく生まれ変わるという意味で(戦争そのものを美化するのではなく)、戦艦大和とともに亡くなられた方の死は無駄ではなく、いや無駄にしてはならないと思うと同時に、生き残られた方達が築き上げてきた現在の日本社会が果たして意味のないものだったのかと感じさせられる。

    戦後体制の転換を急ごうとする今の日本。
    しかし、あの戦争とは何だったのか。何故(アメリカなどの欧米諸国だけなく)日本は戦ったのか。そして、あの戦争から得た教訓や戦後の歩みは何だったのか、別に急がずじっくりと時間を掛けて議論をしていき、変えるべき点は変えればいいと思う。
    焦る必要なんて何もない。


    2005年 日本作品 監督:佐藤純彌 出演:反町隆史、中村獅童、松山ケンイチ、仲代達也、鈴木京香、蒼井優、渡哲也他
    • 2019.08.18 Sunday
    • 13:21
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      2007/08/20 10:40 AM
      2005年4月、鹿児島の枕崎漁港に一人の女性が訪れた。その女性=内田真貴子は、大和が沈没した箇所へ連れて行って欲しいと頼み回るが、漁師達は相手にしてくれない。そんな漁師の中に、水上特攻時に大和の乗組員として乗艦していた神尾克己がいた。
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