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ナイン・ハーフ/河合奈保子(1985)

JUGEMテーマ:音楽

河合奈保子というと、松田聖子や田原俊彦といった80年代(前半)アイドル全盛時代の、アイドルの一人。今のアイドルは、どちらかというとタレント的な存在が多いけど、昔はアイドルといえば、歌を歌うのが当たり前の時代。歌番組はもちろん、バラエティ番組でも、歌を歌うコーナーは必ずあったものだ。
この人といったら、個人的な記憶としては、西城秀樹の妹(分)のオーディションから出てきただとか、歌に関しては「スマイル・フォー・ミー」だとか、竹内まりやの「けんかをやめて」なんかが。
あ、あと胸の大きいアイドルだったなぁというものも(苦笑)。

そんな河合奈保子が、1985年12月に発売したアルバム『ナイン・ハーフ』が、今週の行きの通勤BGM。

なんでこのアルバムをチョイスしたのかというと、このCD、春先にブックオフで1,900円でゲットしたのだが、このアルバム、シティポップの名盤として、それなりに有名なアルバムなのだ。
というのも、このアルバムの録音が行われたのはロサンゼルス。
前年発売された『デイドリーム・コースト』に引き続き、ロス録音第2弾アルバムなのだが、曲を提供しているのがTom Keane、David Foster、Richard Marksなどの面々。参加ミュージシャンのクレジットは残念ながら書かれていないのだが、David Fosterが提供した「Finding Each Other」にデュエットとしてSteave Lukatherと、Airplay〜TOTO〜ChicagoといったロスのAOR人脈を使って製作されたというなんとも贅沢なアルバム(クレジットは書かれていないけど、参加ミュージシャンの名前にも錚々たる人が…。『デイドリーム・コースト』もすごかったらしい)。
David Fosterなんて、このアルバムの数年前、低迷するChicagoを見事建て直した張本人だし、この『ナイン・ハーフ』製作にいくらかかったのだろうか…?とも思ってしまう。

しっとりとした1曲目「ホワイト・スノー・ビーチ」は、夏の賑わいとは対照的に寂しげな冬の海辺と、男女の恋愛関係を絡めて歌った曲だけれども、鉄壁のAORサウンドとともに、河合奈保子の歌唱は上手いですね。昔も歌の下手なアイドルはいたけど、今と違って上手い人はたくさんいたよなぁ。
3曲目の「星になるまで」も、「ホワイト・スノー・ビーチ」同様しっとりしたバラードだけど、最後の河合奈保子のファルセットヴォイスもグッド。
4曲目Foster提供の「Finding Each Other」は、いかにも洋楽デュエットバラードといった趣だけど、Steave Lukatherに負けずにしっかりと歌っている。
この後アップテンポの曲が中心になるけど、曲調に負けず堂々と歌っている。

このアルバムが出た1985年というと、僕自身の記憶では、河合奈保子をはじめとして、他の80年代前半アイドルは、松田聖子や中森明菜といった人達を除けば、もうアイドルとして難しい時期に差し掛かってきていたと思う。新陳代謝が激しい業界だし、おニャン子クラブといった新しい形態のアイドルグループも出てきていたし。
同じ85年に、河合奈保子が「ルパン三世」の劇場版作品の主題歌を歌っていたのを、「何でいまさら河合奈保子?」と思ったもの。
でも、アイドルからこうやって本格的な音楽活動に軸を移していったといところがなんとも興味深い。

評価:
河合奈保子,トム・キーン,スティーブ・ルカサー
コロムビアミュージックエンタテインメント
【ディスク1】
  1. ホワイト・スノー・ビーチ
  2. トワイライト・クルーズ
  3. 星になるまで
  4. FINDING EACH OTHER
  5. 砂の記号(はもん)
  6. 何も言わないで
  7. 風の花びら
  8. 冬のカモメ
  9. 白い影

Macchi * ジャパニーズ・シティ・ポップ * 16:23 * comments(4) * trackbacks(0) * pookmark

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コメント

ベタぼめなのに、☆4つなのはどうしてでしょうかw。

すみません、通りすがりの奈保子ファンでした。
私も、このアルバム大好きです。

他に、コーリング・ユー なんかも。
Comment by もりもり @ 2011/10/12 3:01 PM
もりもりさん、コメントありがとうございます。
私がCD(アルバム)を聴くのは、曲単体を聴くのはもちろんですが、と同時に、収録されている曲のアルバム中での配置の仕方だとか、アルバム全体の構成を楽しめるかという事も気にして聴いています。

このアルバムは、「ホワイト・スノー・ビーチ」をはじめとしたバラード系の曲がアルバム前半に、「砂の記号」をはじめとしたアップテンポな曲がアルバム後半に偏って、個別の曲はいいのですが、アルバムの流れが単調な感じがします。
コンセプトアルバムではありませんが、バラード系の曲の配置が違って、メリハリや起承転結的な流れがあったら、もっと楽しめたと思います。
星4つにしたのは、そんな理由です。

星については、星の数では表せない感想もあります。
また、私は河合奈保子ファンという訳ではなく、ジャパニーズ・シティ・ポップの流れで、このアルバムを聴きました。
ファンでしたら、ファンの立場での聴き方もあると思います。
あくまでも個人的な感想ですし、あまり気にしないで下さい。
Comment by Macchi @ 2011/10/14 12:42 AM
こんにちは、はじめまして。
私は河合奈保子ファンですが、このアルバムがリリースされた当時、高校受験生でした。レンタルレコード屋で借りてカセットテープにダビングして聴いていたのを思い出します。このアルバム自体とても好きなのですが、このアルバムの制作背景や、当時の芸能界の事情など、田舎の中学生だった私には中々わかり得ない事で、この記事を書いて下さったことに感謝です。楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。
Comment by のりお196 @ 2020/01/12 5:59 AM
のりお196様、コメントありがとうございます。
アイドル全盛時代の河合奈保子と違って、80年代半ば以降は、テレビ等で見かける事はなくなりましたが、一人のアーティストとしての活動をしていたみたいですね。
Comment by Macchi @ 2020/02/02 2:08 PM
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