I Can't Stand Still/Don Henley(1982)
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    JUGEMテーマ:音楽

     

    Eagles解散後、Don Henleyが発表した最初のソロ・アルバムです。

    Danny Kortchmarがアルバム制作を全面的にバックアップし、Waddy WachtelやSteve Lukather、Andrew Goldなど豪華な面々が録音に参加し、EaglesからもJoe WalshやTimothy B. Schmitが参加しています。

     

    Eaglesのメンバーは、バンド解散後、各々ソロ・アルバムを何枚か発表していますが、それらの中でとにかく一番苦手なのがこのアルバムです。

    でも、このアルバムを無性に聴きたくなり引っ張り出しました。いやむしろ遅過ぎた位だった。このアルバムの存在を忘れていました。

     

    上で自分はこのアルバムが一番苦手と書きましたが、恐らく僕だけじゃなくて、他のEaglesファンも少なくとも得意とはしていない、Henleyのアルバムの中でこのアルバムを一番に挙げる人はいないんじゃないかな…と勝手に決めつけています。

     

    何が苦手って、まず大胆に使われたシンセサイザーの音色。

    後期になるほど洗練された都会的なサウンドを身に付けていったとはいえ、Eaglesが好きな理由の一つにアーシーなサウンドを挙げる人も多いと思いますが、僕は後追いだったとはいえそういうEagles的なサウンドを期待してこのアルバムを聴いたので、初めて耳にした時にはとにかく自分の期待を大きく裏切られてビックリしたものです。

    特に冒頭のアルバムタイトル曲「I Can't Stand Still」の中間部で披露されるシンセソロには、その音色のダサさに思わずのけぞりました。このシンセソロで苦手意識を植え付けられたといっても過言でもありません。

    既にAORも70年代後半には登場していたし、『The Long Run』で「The Sad Cafe」のような曲をEaglesは収録していたので、いくらなんでもこのシンセの音色はねぇだろうと思ったのです。

     

    時代が時代とはいえ、全米第3位になった「Dirty Laundry」のようなニューウェイブ調の楽曲も苦手ですね。

    これもEagels的な楽曲を期待していたので、苦手意識を植え付けられた理由の一つです。

     

    HenleyがEaglesの精神的支柱を支えていて、文学者である彼がその詞的世界を形成していたのは周知の事実ですが、このアルバムでも上記の「Dirty Laundry」や「Johnny Can't Read」のようにメディア批判などシニカルな視点で書かれた曲が収録されていて、重厚感のあるアルバムに仕上がっています。

     

    本作はEagles解散に伴う痛みや、僚友Glenn Freyに対する思いを歌っていると評されますが、改めて今回このアルバムを聴いていて、このアルバムを作った当時のHenleyの心境はいかばかりかだったのだろうと思います。

    アルバムタイトル曲といい、「Dirty Laundry」や「Johnny Can't Read」といい、感情丸出しで歌っていて、聴いているこっちが壊れてどうにかなってしまいかねないような曲が多く、辛いものがあります。

    ジャケットの写真も、ダイニングで一本一本並べられたマッチの火をつけるHenleyの姿にも何か意味深なものを感じますし…。

    救いなのが、J.D.Southerが曲作りに加わったバラード「Talking To The Moon」。でも、この曲だって別れを歌った苦い想いを歌った曲です。

     

    アルバムの完成度は、後に発表されたアルバムには劣りますが、苦い意識を植え付けられると同時に、興味深い1枚に思えてきた今日この頃です。

     

     

    ドン・ヘンリー
    ワーナーミュージック・ジャパン
    【ディスク1】
    1. アイ・キャント・スタンド・スティル
    2. ユー・ベター・ハング・アップ
    3. ロング・ウェイ・ホーム
    4. ノーバディズ・ビジネス
    5. トーキング・トゥ・ザ・ムーン
    6. ダーティ・ラウンドリィ
    7. ジョニーの青春
    8. ゼム・アンド・アス
    9. ラ・アイル
    10. ライラ
    11. ジ・アンクラウデッド・デイ

    • 2019.06.16 Sunday
    • 18:40
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      Comment:
      2018/10/16 9:10 PM, ラム wrote:
      マッキさんご無沙汰!
      ひねくれ者の私は、このアルバムは割と好きな方。リアルタイムの鷲にかする世代としては待たされた挙句に解散されて、これかという失望は少なからずあったと思うけど、聴いた回数はドンのソロでは一番ですね。結局、曲やアルバムは聴いた時の思い出と共に心に残ることが多いので、1982年という年が自分にとっては重要な年だったせいもあるかも。もし今なら、「No fun...」は変わらず好みだと思うけど、こっちはどうかな。。。
      Legacy、多分、1曲の為に買うのだろうな。
      2018/10/21 11:28 PM, Macchi wrote:
      ラムさん、コメントありがとうございます。
      自分は、曲にもよりますが、元々再結成前のドンのソロ自体があまり得意な方ではありません。曲によって奇抜過ぎるサウンドとかあって、ついていけないのがあるんですよね。
      かといって、再結成後のソロは詞はともかく、サウンドが毒が抜けちゃっているのも何となくイマイチというのもありますが…。
      キャッチーだけど、グレンのソロの方が好きかな。
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