2016年第12週の通勤BGMは、Yesterday And Todayのセカンド・アルバム『Struck Down』を聴きました。
1980年代以降は、「Y&T」というバンド名に改名し、活躍するアメリカ・サンフランシスコのハード・ロック・バンドですが、今回聴いたアルバムは、改名前のバンド名、「Yesterday And Today」名義で1970年代に発表したセカンド・アルバムです。
デヴュー・アルバムは、
2011年1月8日の記事で取り上げています。
前作は、デヴュー・アルバムという事もあって、堅さの目立つアルバムでしたが、本作は小慣れてきた感もあり、1980年代の「Y&T」の原型が、このアルバムでほぼ出来上がったという印象です。
流麗なDave Menikettiのギターも実に滑らかなもので、Joey Alvesとのツイン・リード・ギターも、アルバムタイトル曲である「Struck Down」で、その片鱗も見せています。
ただ、前作では後のY&Tのトレードマークともなる、メロディアスで哀愁感漂うバラードが収録されていましたが、本作ではバラード系の曲は「Pleasure in My Heart」のような曲は収録されているのですが、前作ほどのメロディアス感がないところが残念です。
他に注目すべき楽曲は、最後の「Stargazer」で、アルバム収録曲のほとんどをDave MenikettiとLenonard Hazeが手掛けている中で、この曲だけはPhill Kennemoreが単独で手掛けた曲。
ポップな楽曲で、意外にもコーラスワークが素晴らしく、ハード・ロックといえども、コーラスワークも重視するところがアメリカのバンドらしく、ブリティッシュ・ハード・ロックとは違う点かなとも思える曲です。
「Yesterday And Today」名義でのアルバムは、このアルバムが最後で、以後は「Y&T」で再出発を図る事になるのです。
|
イエスタデイ&トゥデイ
ポリドール
【ディスク1】
- ストラック・ダウン
- プレジャー・イン・マイ・ハート
- ロード
- ナスティ・セイディ
- ドリームズ・オブ・エジプト
- トライド・トゥ・ショウ・ユー
- アイム・ロスト
- スターゲイザー(ラウンド&ラウンド)
|