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追悼:Glenn Frey~初期Eagles~

JUGEMテーマ:音楽

そして、2016年1月19日。米国時間では18日。悲しいニュースが入って来ました…。
EaglesのGlenn Freyが、享年67歳でこの世を去りました。
それでもファンなのか?と言われると身も蓋もないのですが、何度も何度も同じCDを聴いていた頃から比べれば、彼等に対する熱も冷めて(成熟して)いたし、EaglesのHPを欠かさず見ていたわけでもないので、Glennが体調を崩しており、Eaglesもツアーを当面見合わせていた事も知りませんでした。
だから、僕には本当に突然の訃報でした。

元々2016年第3週の通勤・帰宅BGMは、別のアーティストを取り上げるつもりでしたが、Glenn追悼の意味で、急遽通勤BGMはEaglesの『Desperado』を、帰宅BGMはGlennのセカンドアソロアルバム『The Allnighter』に変更しました。

ただ、いつも通りこのアルバムを聴きましたでは、内容的に面白くもないし、追悼らしくもありません。
そこで2016年第3週の通勤・帰宅BGMは欠番とし、複数回に分けて、雑誌やムック本ではあまり触れられない、僕個人の考えるEaglesでのGlennの魅力を書けたらなと思います。

Glenn Frey。
Eaglesのオリジナルメンバーにして、Don Henleyと並ぶ、バンドの中心メンバー、リーダーです。
彼とDonは、The BeatlesのLennon & McCartneyに例えられるほど、バンドのソングライティングの要でもあります。
とここまでは、大体どの雑誌でも、ムック本でも書かれる事ですし、まあ確かに全くその通りです。

シンガーとしては、初期Eaglesにおいてはバンドの代名詞的存在でもあり、全米12位のヒットとなったファーストシングル「Take It Easy」や、22位とヒットした「Peaceful Easy Feeling」でリード・ヴォーカルを執っています。
いずれの曲も、カントリー・ロックの名曲であり、初期Eaglesをカントリー・ロック・バンドとして決定付ける曲なのですが、面白いのは両曲を歌ったGlenn自身がデトロイト出身であるという事。
言うまでもなく、デトロイトはアメリカ自動車産業の都市であり、カントリーのイメージとは対極的な都市です。
Eagles結成以前にJ.D.SoutherとLongbranch/Pennywhistleというフォークデュオを組んでいたものの、そんな工業都市出身の彼が、レイドバック感漂う、ちょっと青臭いヴォーカルを聴かせているのは、考えてみれば何とも不思議です。
でも、Eaglesが決して泥臭くもなく土臭くもない、ライトでポップなカントリー・ロックを一般的にヒットさせたのも、楽曲のアレンジやコーラスワークの妙もさることながら、決して本格的にはなれない(ならない)Glennのヴォーカルがあったからこそではと思います。

初期Eaglesは、カントリー・ロック・バンドとしての評価が非常に高いのですが、一方でGlennは、同じファーストアルバムにおいて「Chug All Night」という曲でもリード・ヴォーカルを執っています。
この曲は、先に挙げた「Take It Easy」、「Peaceful Easy Feeling」とは対照的なハード・ロックなのですが、ギターソロの部分ではシャウトするなど、ヴォーカル面でも対照的な顔を見せてくれます。
評論家筋には全く見向きもされない本曲ですが、この曲の方が、彼の音楽的ルーツが垣間見える曲でしょう。
彼の出身地であるデトロイトは、The Amboy Dukes(Ted Nugent)やMC5、The Stoogesなど、アメリカン・ハード・ロックの聖地のような所で、轟音級のロックが盛んだった場所です。
GlennやDonは、自分達がカントリー・ロック・バンドとして扱われる事を嫌い、ロックンロール・バンドとして扱われる事を望んだと聞きますが、後期Eaglesのカチッとしたハード・サウンドと比較して、ラフでラウドな初期Eaglesのハード・ロック的指向を持った曲は、そんなGlennの音楽的背景が大きく影響していると思うのです。

セカンドアルバム『Desperado』でも、Glennのリード・ヴォーカルとしての顔は、Donの台頭によりやや後退した感がありますが、ファズ・ギターが効いてガレージ感の強い「Out Of Control」や「Outlaw Man」ではハード・ロック的側面を、「Tequila Sunrise」ではカントリー・ロック的側面を魅せるなど、ファーストアルバムの傾向を引き継いでいます。

なお、プレーヤーとしてのGlenn Freyに着目すると、初期Eaglesのカントリー・サウンドを牽引していたのは紛れもなくBernie Leadonですが、ロック・サウンドを牽引していたのはやはりGlenn Freyでした。
後に加入するDon FelderやJoe Walshのようにテクニカルではありませんが、時にはスライドギターを弾くなど、バンド初期のロック・サウンドを支えていたギタリストでした。BBCのライヴ映像では、「Witchy Woman」のイントロの前にBernieとギターの掛け合いをするなど、ブルーズ・フィーリングも持ち合わせていた事も伺えます(あまりブルーズっぽさは感じませんが、Bo Diddleyのツアー・サポートをしていたという話もあります)。

次週は中期EaglesのGlennに注目してみたいと思います。

 
Eagles
Elektra / Wea
【ディスク1】
  1. Take It Easy
  2. Witchy Woman
  3. Chug All Night
  4. Most Of Us Are Sad
  5. Nightingale
  6. Train Leaves Here This Morning
  7. Take The Devil
  8. Earlybird
  9. Peaceful Easy Feeling
  10. Tryin'

Eagles
【ディスク1】
  1. Doolin-dalton
  2. Twenty-one
  3. Out Of Control
  4. Tequila Sunrise
  5. Desperado
  6. Certain Kind Of Fool
  7. Doolin-dalton (Instr.)
  8. Outlaw Man
  9. Saturday Night
  10. Bitter Creek
  11. Doolin-dalton/Desperado (Reprise)

Macchi * 70年代西海岸ロック * 18:42 * comments(1) * trackbacks(0) * pookmark

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コメント

イーグルスはやはりカントリー調の頃が今も大好きです!グレンフライの訃報はさらにショックです。往年のロックスターが次々と後期高齢者を迎える時代になったので致し方ないことなのですが・・(泣)
(PS)デビッドボウイの遺作「ブラックスター」の全曲を記事公開しましたよ〜!
Comment by RW @ 2016/01/24 11:02 PM
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