2015年第34週の帰宅BGMは、Nick Decaroのセカンドアルバム『Italian Graffiti』を聴きました。
様々なアーティストのアルバムにおいて、アレンジャーとして裏方での活躍が有名なNickですが、今回聴いたアルバムは、AORの走りとしても評判の高いアルバムですね。
収録曲は、Stephen Bishop(Leah Kunkelとの共作)やStevie Wonder、Joni Mitchell、Todd Rundgren、Randy Newmanといった他人の曲を収録しているのですが、その都会的でお洒落なアレンジに聴き惚れてしまう内容ですね。
特に「Under The Jamaican Moon」から「Tea For Two」までは、個人的に聴きものと思っている部分。
官能的な夜を思わせる「Under The Jamaican Moon」。
そのユルいヴォーカルが、うららかな日差しを連想させるシティ・ポップス調の曲なのですが、まさかこの曲があのStevie Wonderの曲だとは思えない「Happier Than The Morning Sun」。
古き良き時代を漂わせるスタンダード調の「Tea For Two」。
他にもやはりStevie Wonderの曲ですが、この曲もシティ・ポップス調にアレンジされた「Angie Girl」もいいし、ソフトロック調の「Getting Mighty Crowded」も捨てがたいです。
Nick自身のヴォーカルも、全然上手くないのですが、このユルさがジャズ調で、ソフト&メロウにアレンジされた曲に絶妙に絡んで味を出しているところがたまりません。
暑く喧騒的な夏の盛りが過ぎ、本格的な秋に入る手前のこんな陽気の今だからこそ聴きたい1枚です。
|
ニック・デカロ
USMジャパン
【ディスク1】
- ジャマイカの月の下で
- 輝く太陽
- 二人でお茶を
- オール・アイ・ウォント
- ウェイリング・ウォール
- アンジー・ガール
- ゲッティング・マイ・クラウディド
- 町はねむっているのに
- キャンド・ミュージック
- タピストリー
|