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Seasons Of Change/Richie Furay(1982)

JUGEMテーマ:音楽

 

 

東京で新型コロナウィルスの感染者が急増している事を受けて、東京都知事が急遽会見し、この週末(2020年3月28、29日)の不要不急の外出を避けるよう、平日も在宅勤務をするよう要請が呼びかけられ、近隣の県の県知事もこれに呼応しました。

別に東京に出掛けるわけではなく、スーパーに食品を買いに地元の街に出掛けましたが、あれほど前日まで食品の買い占め騒ぎが起きていたスーパーも、今日は意外に人の出は少なかったですね(むしろいつもの土日よりも少ないかも)。

全てではないですが地元のショッピングモールも、スーパー、ドラッグストアを除いて100円ショップまでも営業を中止にしていたりと、本当に直近の経済的な影響は甚大ですね。

 

このところの感染者の急増を巡って、首都圏の状況が少し緩んでいるのではないかとも言われていますが、様々な対応を巡って色々な意見があるので、今回のウィルス騒動終結後は、政府や専門家、マスコミ、そして我々一般人も、風化しないうちにしっかりとした検証が必要ですね。

 

かくいう私も、このウィルス騒動のせいで、時差通勤の延長を言われたかと思えば、突如在宅勤務の導入を会社から言われたのですが、誰もが突然出来る事じゃないんだという事を、行政も会社経営者も、現場にその責任を丸投げしないで、しっかり現状を把握した対応をして欲しいですね。

所得補償も、やれ現金配布だとか、いや現金配布をすると貯蓄に回るから商品券がいいだとか言われていますが、だったら融資要件の緩和よりも、経営、雇用の安定につながるから、現金を企業に配布すればいいのにと素人目に思います。

 

ウィルス騒動に対する雑感はこれくらいにして、今週の通勤・帰宅BGMです。

今回はRichie Furayのソロ3作目(The Richie Furay Band時代も含めて4枚目)のアルバム『Seasons Of Change』です。

 

The Souther-Hillman-Furay Band解散後、Richieは『I've Got a Reason(The Richie Furay Band名義)』、『Dance a Little Light』、『I Still Have Dreams』と、アルバム3枚を発表しますが、ここまではAsylumから発表したアルバムで、Asylumとの契約が切れた彼は、敬虔なクリスチャンとして、ようやくクリスチャン・レーベルからアルバムを発表します。それが今回聴いた

『Seasons Of Change』です。

 

Richieは、The Richie Furay Band時代から信仰の事を歌った曲を披露していましたが、本作でもアルバム冒頭から「Hallelujah」と、信仰心のない私でも何となく分かる様な、信仰の事を歌った内容の曲を収録。

他にも「My Lord And My God」など歌っていますね。

 

以前に、やはりRichieのソロ4枚目『In My Father's House』でも書きましたが、クリスチャン・ミュージックとはいっても、その歌詞はともかく、楽曲自体は普通のロック、ポップスで、歌詞の内容がよく分からない僕のような日本人にとってみれば、本作もRichieの魅力が十分に詰まった内容で、十分に楽しめるアルバムです。

 

特に2曲目のいつまでも若々しさを失わない「Endless Flight」やファンク調の「Yellow Moon Rising」、心温まるポップ・ロック「Promise Of Love」、フォーク・ロック「Home To My Lord」などは、アルバム中での個人的お気に入り曲ですね。

 

収録には、Paul Jackson, Jr、Jim Keltner、Al Perkinsなどが参加しています。

 

(収録曲)

1.Hallelujah
2.Endless Flight
3.Yellow Moon Rising
4.Seasons Of Change
5.My Lord And My God
6.Rise Up
7.Promise Of Love
8.Home To My Lord
9.For The Prize
10.Through It All

Macchi * 80年代ロック * 16:20 * comments(0) * - * pookmark

August/Eric Clapton(1986)

JUGEMテーマ:音楽

 

ちょっと忙しかったので間が空いてしまいましたが、まず先週分を。

 

先週聴いたのは、Eric Clapton、1986年のアルバム『August』。

Phil Collinsがプロデュースを担当し、「Miss You」のようにブルージーな曲もありますが、全体的にポップな内容となっています。

 

映画『ハスラー2』の主題歌となった冒頭の「It's in the Way That You Use It」は聴いた事ありますが、The BandのRobbie Robertsonとの共作なんですね。

 

Claptonのアルバムの中でもそれほど評価は高くないアルバムのようで、確かに何度か聴いても個人的に今一つあまり印象に残らなく感じますが、1曲1曲をみると、それなりに興味深いエピソードも持っている曲もありますね。

「Tearing Us Apart」は、当時ソロアーティストとして最も脂の乗っていた「Tina Turner」がヴォーカルに参加していますし、バラード「Holly Mother」は、アルバム発表と同じ年に亡くなったThe BandのRichard Manuelに捧げられた曲。

「Behind The Mask」は、何とYMOのカヴァーというのも驚き。ブリティッシュ・ロックの大御所が、日本のテクノ・バンドのカヴァーだしね。

 

「Bad Influence」をはじめとして、いかにも80年代らしい、きらびやかなシンセサイザーをまとった内容ですが、激動の60、70年代を駆け抜けたあとだけに、肩の力を抜いた内容で、時代を反映していて、捨て曲があるわけではないし、印象は薄いけどこれはこれでいいんじゃないですか。

随所にキレのあるギターを聴かせるところも、やっぱりギタリストのアルバムでもあるよね。

 

 

エリック・クラプトン
ワーナーミュージック・ジャパン
【ディスク1】
  1. ザ・ギフト
  2. ラン
  3. ティアリング・アス・アパート
  4. バッド・インフルエンス
  5. ウォーク・アウェイ
  6. ハング・アップ・オン・ユア・ラヴ
  7. テイク・ア・チャンス
  8. ホールド・オン
  9. ミス・ユー
  10. ホリー・マザー
  11. ビハインド・ザ・マスク
  12. グランド・イリュージョン

Macchi * 80年代ロック * 23:51 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

I Can't Stand Still/Don Henley(1982)

JUGEMテーマ:音楽

 

Eagles解散後、Don Henleyが発表した最初のソロ・アルバムです。

Danny Kortchmarがアルバム制作を全面的にバックアップし、Waddy WachtelやSteve Lukather、Andrew Goldなど豪華な面々が録音に参加し、EaglesからもJoe WalshやTimothy B. Schmitが参加しています。

 

Eaglesのメンバーは、バンド解散後、各々ソロ・アルバムを何枚か発表していますが、それらの中でとにかく一番苦手なのがこのアルバムです。

でも、このアルバムを無性に聴きたくなり引っ張り出しました。いやむしろ遅過ぎた位だった。このアルバムの存在を忘れていました。

 

上で自分はこのアルバムが一番苦手と書きましたが、恐らく僕だけじゃなくて、他のEaglesファンも少なくとも得意とはしていない、Henleyのアルバムの中でこのアルバムを一番に挙げる人はいないんじゃないかな…と勝手に決めつけています。

 

何が苦手って、まず大胆に使われたシンセサイザーの音色。

後期になるほど洗練された都会的なサウンドを身に付けていったとはいえ、Eaglesが好きな理由の一つにアーシーなサウンドを挙げる人も多いと思いますが、僕は後追いだったとはいえそういうEagles的なサウンドを期待してこのアルバムを聴いたので、初めて耳にした時にはとにかく自分の期待を大きく裏切られてビックリしたものです。

特に冒頭のアルバムタイトル曲「I Can't Stand Still」の中間部で披露されるシンセソロには、その音色のダサさに思わずのけぞりました。このシンセソロで苦手意識を植え付けられたといっても過言でもありません。

既にAORも70年代後半には登場していたし、『The Long Run』で「The Sad Cafe」のような曲をEaglesは収録していたので、いくらなんでもこのシンセの音色はねぇだろうと思ったのです。

 

時代が時代とはいえ、全米第3位になった「Dirty Laundry」のようなニューウェイブ調の楽曲も苦手ですね。

これもEagels的な楽曲を期待していたので、苦手意識を植え付けられた理由の一つです。

 

HenleyがEaglesの精神的支柱を支えていて、文学者である彼がその詞的世界を形成していたのは周知の事実ですが、このアルバムでも上記の「Dirty Laundry」や「Johnny Can't Read」のようにメディア批判などシニカルな視点で書かれた曲が収録されていて、重厚感のあるアルバムに仕上がっています。

 

本作はEagles解散に伴う痛みや、僚友Glenn Freyに対する思いを歌っていると評されますが、改めて今回このアルバムを聴いていて、このアルバムを作った当時のHenleyの心境はいかばかりかだったのだろうと思います。

アルバムタイトル曲といい、「Dirty Laundry」や「Johnny Can't Read」といい、感情丸出しで歌っていて、聴いているこっちが壊れてどうにかなってしまいかねないような曲が多く、辛いものがあります。

ジャケットの写真も、ダイニングで一本一本並べられたマッチの火をつけるHenleyの姿にも何か意味深なものを感じますし…。

救いなのが、J.D.Southerが曲作りに加わったバラード「Talking To The Moon」。でも、この曲だって別れを歌った苦い想いを歌った曲です。

 

アルバムの完成度は、後に発表されたアルバムには劣りますが、苦い意識を植え付けられると同時に、興味深い1枚に思えてきた今日この頃です。

 

 

ドン・ヘンリー
ワーナーミュージック・ジャパン
【ディスク1】
  1. アイ・キャント・スタンド・スティル
  2. ユー・ベター・ハング・アップ
  3. ロング・ウェイ・ホーム
  4. ノーバディズ・ビジネス
  5. トーキング・トゥ・ザ・ムーン
  6. ダーティ・ラウンドリィ
  7. ジョニーの青春
  8. ゼム・アンド・アス
  9. ラ・アイル
  10. ライラ
  11. ジ・アンクラウデッド・デイ

Macchi * 80年代ロック * 18:40 * comments(2) * trackbacks(0) * pookmark

Alive Alone/Mickey Thomas(1981)

Mickey Thomas
Wounded Bird Records

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さすがに夏の疲れが出て来たのか、ここ数日の寝起きが悪いです。

 

今回は、Jefferson Starship、Starshipのリード・ヴォーカル、Mickey Thomasのセカンド・アルバムです。

 

何でこのアルバムを聴きたくなったのかというと、このアルバムにはEaglesのDon HenleyとGlenn Freyが共作した「Too Much Drama」という曲をカヴァーしており、しかもアルバムの録音にはDon Felderが参加していると知ったからです。

 

録音アーティストのメンバーには、Felderの他に、Joe Vitale、Paul Harris、George PerryといったEaglesに近い人達が参加しており、他にTOTOのSteve Pocaroも参加。Jefferson StarshipからはCraig Chaquicoが参加しています。

プロデュースが、これまたEagelsのプロデュースではお馴染みのBill Szymczykというのも興味深いですね。

収録した曲は、上で書いたHenley/Freyの共作曲他のに、Funky KingsのJules Shearの曲やAndy Goldmarkの曲、それにJourneyのJonathan Cainの曲、さらにはCreamの「Badge」もカヴァーしています。

 

歌は上手い人なのでかなりの期待もしながら聴いたのですが…、肝心のアルバム内容はというと、ポップな曲から、いかにもSSW調のフォーキーな曲、それにトロピカルなレゲエ調の曲まで、実にソツなくこなしているという感じ。

Grace Slickにもひけをとらないハイトーン・ヴォーカルで、元々歌の上手い人なので、手堅い演奏陣の演奏も加えれば、悪くなるわけもないのですが、可もなく不可もない内容で、どこか引っ掛かるところもなくスルッと入り込んでしまい、あまり印象にも残らない内容です。

 

肝心のHenley/Freyの共作曲「Too Much Drama」ですが、この曲の存在は今回知りましたが、何でしょうこれ、Eaglesの「Funky New Year」?という感じのR&B調の曲。爽やかなウェスト・コースト・ロックを期待した人には肩透かし食らってしまうかもしれません…。

でも、肝心のEaglesがBoXでもろくな未発表音源すら公表しなかっただけに、この曲の存在は貴重なのかな。

 

(収録曲)

1.She's Got You Running

2.Alive Alone

3.Maybe Tomorrow

4.Following Every Finger

5.This Time They Told The Truth

6.Survivor

7.You're Good With Your Love

8.I Don't Wanna Talk About It

9.Too Much Drama

10.Badge

Macchi * 80年代ロック * 16:23 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

If That's What It Takes/Michael McDonald(1982)

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今年もあと1ヶ月ちょっとですか…。

早いですね。

あと1回位は釣りに行きたいなぁ。結局、今年もイナダを釣る夢は叶わないのかなぁ…。

 

2016年第45週の通勤BGMは、Michael McDonaldのソロ・デヴュー・アルバム『If That's What It Takes』を聴きました。

 

このアルバムが発売された1982年という年は、1970年代にヒットを飛ばした大物バンドの元メンバーが相次いでソロ・アルバムを発表した年で、EaglesのDon Henleyが『I Can't Stand Still』を、Steely DanのDonald Fagenが『The Nightfly』を発表しており、二人とも各々のバンドの中心メンバーであり、バンドの解散後に発表されたアルバムだけあって、注目のアルバムとなりました

 

今回聴いたMichael McDonaldの『If That's What It Takes』も、彼が後期The Doobie Brothersの中心メンバーであり、またバンドの方向性を、カラッとしたロックサウンドからソウル路線へと大きく転換させた張本人だけあって、注目のソロ・アルバムとなりました(ビルボード・チャートで最高位6位となりました)。

 

冒頭を飾る「Playin' by the Rules」は、曲自体が軽やかなステップのポップな曲なので、なかなか心地よいです。

続くR&B調の「I Keep Forgettin' (Every Time You're Near)」は、彼のソウルフルなヴォーカルの魅力が見事に引き出された曲で、シングル・チャート4位となったのも納得の1曲。僕もこのアルバムではこの曲が1番好きかな。

以後もドラマチックな展開が魅力的な「Love Lies」や明るい曲調の「I Gotta Try」。ピアノの弾き語りによるセンチメンタルなバラード「I Can Let Go Now」、シティ・ポップ調の「That's Why」など、彼らしいR&Bやソウルを基調とした魅力的な曲が続きます。

 

レコーディングに参加したミュージシャンも豪華で、Dean Parks、Edgar Winter、Jeff Porcaro、Steve Lukather、Kenny Logginsなど、アメリカ西海岸でも、最高のセッションメンが参加しています。

 

ただ、アルバムを聴き進めていくうちにちょっと思うのは、少し…重いかなという事。

Michael McDonaldの魅力って、もちろんその音楽性もさることながら、そのスモーキーでソウルフルなヴォーカルにあるのですが、ソウルフルにも色々ありますが、彼の場合、もさっとした感じのヴォーカルで、それぞれの曲も単調に聴こえてしまうのは少し難かなと感じました。

 

 

Michael McDonald
Warner Bros / Wea
【ディスク1】
  1. Playin' By The Rules
  2. I Keep Forgettin' (Every Time You're Near)
  3. Love Lies
  4. I Gotta Try
  5. I Can Let Go Now
  6. That's Why
  7. If That's What It Takes
  8. No Such Luck
  9. Losin' End
  10. Believe In It

Macchi * 80年代ロック * 13:00 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

Airborne/Don Felder(1983)

JUGEMテーマ:音楽

 

今週は、諸事情により通勤BGMも帰宅BGMも同じアルバム1枚で済ませています。

 

来週は、元EaglesのDon Felderが来日公演をするという事で、今回は彼のアルバムを聴いてみましょう。

といっても、彼が2012年に発表したソロ2枚目のアルバム『Road To Foever』は、以前取り上げていますので、今回2016年第43週の通勤・帰宅BGMは、Don Felderの『Airborne』を聴きました。

 

『Airborne』は、1982年のEagles解散後、Don Felderが発表した初のソロ・アルバムです。
Eaglesの中では、敏腕ギタリストとして、バンドのロック・バンド化に道筋を開き、曲作りの面でも、代表曲「Hotel California」をはじめとして、幾つかの曲で貢献するなどの役割を担ってきたDon Felder。

ただ、リード・ヴォーカルを担当した曲は、『One Of These Nights』の「Visions」1曲のみで、どちらかというと裏方とまではいかないものの、後からバンドに入ったJoe WalshやTimothy B. Schmitと比べると、地味な印象が否めないメンバーでした。

 

そんな彼が発表した『Airborne』は、奇抜さや真新しさはないものの、彼のギターのプレイスタイル同様に、演奏、曲作り共にカチッとした安定した作りが特徴的な、いかにもアメリカンなロックンロール・アルバムですね。

それを象徴するのが冒頭の「Bad Girls」と「Winners」の2曲で、前者は安定した彼のギタープレイが楽しめるロック曲に対して、後者はポップなロックンロール曲。

続く「Haywire」は、キャッチーなハード・ロックで、トーキング・モジュレーターの使用は、Eaglesでの経験を活かしたのでしょうか。

「Who Tonight」はシュールなバラード。この手の曲は、Eagles時代の僚友Joe Walshが時折作るのですが、Joeからの影響があるのかな。

ここまでがレコードでのSide Oneの曲。

 

Side Twoに移り、1曲目の「Never Surrender」は、再び調子が戻り、「Bad Girls」同様カチッとしたロック曲。アメリカンですなぁ。

続く「Asphalt Jungle」は、その曲名に納得のブルージーなスライド・ギターが映える曲で、本作の中でギタリストとしての魅力が一番出た曲かな。

「Night Owl」は、「Haywire」同様再びトーキング・モジュレーターが活躍。

最後の「Still Alive」は、若干ポップですが「Bad Girls」、「Never Surrender」同様、彼の安定したギタープレイがトレードマークの曲。

 

一部共作はあるものの、全曲Felderが作り、リード・ヴォーカルも彼が執っています。
レコーディングには、Eagles時代の同僚Timothy B. Schmitの他に、Joe Walsh人脈でJoe Vitale、George ”Chocolate” Perry。Carlos Vega、Tris Imboden(Chicago)、Russ Kunkel、Nathan East、Joe lala、Kenny Loggins、Dave Masonと豪華な面子が参加しています。

 

Eaglesの「Already Gone」と「Good Day In Hell」で、強烈なFelderショックを受けた僕としては、本作を初めて聴いた時、当時の流れとはいえ、やたらシンセサイザーを多用していて、あまり好きになれないアルバムでしたが、こうやって改めてじっくりと聴いてみると、いかにもFelderのアルバムとして、納得の出来ですね。

ただ、飛び抜けた何かがあるアルバムでもないので、これでは売れないよなぁ…。

 

 

Don Felder
Wounded Bird Records
【ディスク1】
  1. Bad Girls
  2. Winners
  3. Haywire
  4. Who Tonight
  5. Never Surrender
  6. Asphalt Jungle
  7. Night Owl
  8. Still Alive

Macchi * 80年代ロック * 22:25 * comments(2) * trackbacks(0) * pookmark

Randy Meisner/Randy Meisner(1982)

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2015年第8週の通勤BGMは、ふとこのアルバムが聴きたくなりました。
元EaglesのベーシストであるRandy Meisnerのサードアルバム『Randy Meisner』です。

Randyは最初のソロアルバムを、Eagles脱退後の1978年に、Asylumから発表しています。
少々ややこしい話ですが、このファーストソロアルバムのアルバムタイトルも『Randy Meisner』。
そして、レーベルはEpicに移りましたが、今回聴いたサードアルバムのアルバムタイトルも『Randy Meisner』。
日本では、最初のアルバムを『テイク・トゥ・ザ・リミット』と、3枚目を『紺碧のハイウェイ』と邦訳し、区別を付けています。

R&Bやクラシック・ソングの凡庸なカヴァーを中心とした内容で、結果的にAsylumからも契約を打ち切られ、Eagles脱退後の再スタートをいきなりつまづいたファースト。
新規一転Epicへ移籍し、自らEric KazやWendy Waldman等と共作した曲を中心に収録し、Brian Garofaloなど強力なバック・ミュージシャンのサポートを受けて、「Hearts On Fire」と「Deep Inside My Heart」という2曲のヒットを生んだセカンド。

続くサードアルバムは、Heartのアルバムのプロデュースで知られるMikeFlickerがプロデュースし、参加ミュージシャンもHeartのWilson姉妹、Howard Leese、Denny Carmassiが全面的にバックアップした、ハード・ポップ色の強い、これまた強力なアルバムとなりました。

自ら書いた曲は、9曲中3曲と、自作曲の収録は少なくなってしまいましたが、テキーラ・サーキット人脈からは離れ、David Palmerの「Darkness Of The Heart」やBrian Adamsの「Tonight」といった、1980年代を象徴する若い世代のミュージシャンの曲を取り上げている点が注目されます。
特に、アルバム冒頭の曲「Never Been In Love」から4曲目「Tonight」までは、タイトで重いDennyのドラム、ハードなHowardのギター、強力なWilson姉妹のバックヴォーカルに加え、Nicky Hopkinsのピアノ、Tower Of Power Hornsも加わり、聴く者を圧倒します。
もちろん、主人公のRandyもこれらのバック陣に臆する事なく、力強いリードヴォーカルを聴かせてくれ、それまでのナイーヴな彼のイメージを完全に払しょくする内容です。

Randyといえば、一世一代の名曲「Take It To The Limit」ですが、このアルバムではその手のバラードももちろん収録しています。
「Strangers」は、あのElton Johnが、Eaglesへ贈った曲で、「Take It To The Limit」に劣らぬ名唱を聴かせてくれます。

内容的には前作に引き続き、かなり充実した内容だと個人的には思うのですが、ワイルドなRandyをファンは望んでいないのか、このアルバムのセールスは今一つ伸びませんでした。
今一度再評価してもらいたい一作です。

 
ランディ・マイズナー
ヴィヴィッド
【ディスク1】
  1. NEVER BEEN IN LOVE
  2. DARKNESS OF THE HEART
  3. JEALOUSY
  4. TONIGHT
  5. PLAYIN' IN THE DEEP END
  6. STRANGERS
  7. STILL RUNNIN'
  8. NOTHING IS SAID('TIL THE ARTIST IS DEAD)
  9. DOIN' IT FOR DELILAH

Macchi * 80年代ロック * 14:00 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

Falling In Love Again/David Gates(1980)

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2014年第45週の帰宅BGMは、David Gatesのソロ4枚目『Falling In Love Again』を聴きました。

リリース年は既にAOR全盛期。
本作では、Hadley HockensmithやDavid MinerというフュージョンやAOR分野でのギタリストを起用し、「Can I Call You」や「20th Century Man」、「Starship Rise」など、クリアなギター・サウンドを強調した楽曲や、Jim Hornのサックスをフィーチャーした「Silky」など、時代を意識したサウンドが際立ちます。

しかし、そこはメロディー・メイカーGatesの作るアルバム。
どの曲もポップなメロディーは健在で、時代がどう動こうともGates節は揺るぎません。
何か吹っ切れたような「Where Does The Loving Go」や、Bread時代をほうふつさせる「Falling In Love Again」。どことなく和テイストも加わったバラード「She Was So Young」など、捨て曲のない良質なシティ・ポップスはさすがの一言に尽きます。

Bread時代の僚友Mike Botts、Larry Knechtelに加え、ペダルスティールにDan Dugmoreも参加した、なかなかの高音質盤でもあります。

(収録曲)
1.Can I Call You
2.Where Does The Loving Go
3.20th Century Man
4.She Was So Young
5.Silky
6.Falling In Love Again
7.Starship Ride
8.Chingo
9.Sweet Desire
10.The Rainbow Song

Macchi * 80年代ロック * 21:55 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

Alpha/Asia(1983)

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John Wetton漬けになりそうな事に懸念しつつも、2014年第19週の通勤BGMは、Asiaのセカンドアルバム『Alpha』を聴きました。

Asiaは、元King Crimsonのベース兼ヴォーカルJohn Wettonと、元YesのギタリストSteve Howe、同じく元YesのキーボーディストGeoff Downes、それに元EL&PのドラマーCarl Palmerによって結成され、1982年にデヴューしたイギリスのバンドです。
各メンバーのいずれもが、1970年代にブレイクした大物プログレッシヴ・ロック・バンドの出身だけに、Asiaはスーパーバンドとして大きな話題になりました。
そのデヴューアルバムも、これまで彼等が培ってきたプログレッシヴ・ロックという音楽性を、4分前後の曲にコンパクトにまとめ、さらにポップさを加えた、より当時(80年代)の音楽事情にマッチしたものであった為、全米9週1位を記録するほどの大ヒットとなりました。

そんな前作のヒットを受けて発表されたのが今回聴いたセカンドアルバムですが、全収録曲を提供しているのがJohn WettonとGeoff Downesによるもので、Steve Howeも楽曲を提供したのですが、彼の曲は外されたという事です。
Wetton、Downesによる楽曲提供、Howe外しというのが、このセカンドアルバムの鍵で、前作よりもプログレッシヴ・ロック感が大きく後退し、よりポップ感が増しました。

初めてこのアルバムを聴いた時、前作とは打って変わって、個人的には思わずのけぞりたくなるほどポップ感が増した曲が、冒頭に2曲配置されているところに大きく驚きました。
1曲目「Don't Cry」は、躍動感のあるポップ・ソングですが、イントロのHoweのトーンの高いギターに違和感を感じます。これがHoweではなく、もっと普通のギタリストなら何の違和感も感じなかったでしょう。
2曲目「The Smile Has Left Your Eyes」は、とろけそうな甘いバラード。JourneyのSteve Perryならともかく、Wettonのヴォーカルはハイトーンの伸びるタイプの声質ではないので、こういう高く伸びていくバラード・ナンバーはかなりきつそうです。
3曲目「Never In A Million Years」、4曲目「My Own Time(I'll Do What I Want)」と、同タイプのポップ・ソングが続き、これら4曲をアルバム前半に置く事で、Wetton、Downesの進みたいポップな方向性がハッキリしていきます。

バンドのよりポップ化に戸惑いを覚えるスタートですが、5曲目辺りから前作の面影も蘇ってきます。
5曲目「The Heat Goes On」。Downesのキーボード・ソロを聴かせる場面もあり、プログレッシヴ感とポップ感の融合という前作のコンセプトに沿った曲です。
短い曲ですが、6曲目「Eye To Eye」も同様の曲で、5、6曲目がアルバム中のヤマ場でしょう。
7曲目のバラードナンバー「The Last To Know」、8曲目「True Colors」と前作を彷彿させる曲が続き、最後の曲「Open Your Eyes」も、6分半の中に、ドラマチックさとコンパクトさを兼ね備えたAsiaらしい曲で期待を裏切りません。
10曲目が終わり、アルバムを聴き終えれば、前半のポップさ全開の曲もあまり気になくなります。

とはいうものの、前作にはあった「なんとなくクセのある」感じが後退し、ストレートな感じが増したのも事実で、アルバムは意外にアッサリとしていて、難なく聴き終えてしまうところに少々物足りなさも感じます。
それはやはりHoweのギターの存在感が薄れてしまったところにあります。彼のクセのあるギターサウンドこそが、ある意味プログレッシヴ・ロックたらしめている面があったのも事実で、Howeが脱退し、よりストレートなアメリカン・ハード・ロック・タイプのギターを弾くスイス人ギタリストMandy Meyerを迎えたサードアルバムでは、Asiaが普通のハード・ポップ・バンドになってしまったのも仕方のない事でしょう。

この後バンドは、WettonとHoweの対立が表面化し、Wetton脱退、復帰、代わりにHowe脱退と、プログレッシヴ・ロック・バンド由来のお家騒動が続きます。
そして、この混乱の影響が原因なのかバンドは低迷。果ては活動停止状態に追い込まれ、再起を画策するもうまくいかず、Downesと元ELOのJohn PayneでAsiaを名乗り活動するという状態が長らく続きました(そして2008年に『Alpha』以来25年振りにオリジナルナンバーでのAsiaが再結成されました)。

Asia
Geffen Gold Line Sp.
【ディスク1】
  1. Don't Cry
  2. Smile Has Left Your Eyes
  3. Never in a Million Years
  4. My Own Time (I'll Do What I Want)
  5. Heat Goes On
  6. Eye to Eye
  7. Last to Know
  8. True Colors
  9. Midnight Sun
  10. Open Your Eyes

Macchi * 80年代ロック * 15:03 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

Chicago 18/Chicago(1986)

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暖かくなったり寒くなったり、寒暖の差が激しい日が何日かありましたが、ここ数日ようやく気温も安定しだして、暖かくなってきましたね。
予報では、今年の桜は、東京は26日辺りだと、何日か前のテレビで言っていましたが、今日、自宅の近くの団地の桜を見ましたら、既に幾つかつぼみが開いているのを見かけました。
学生達も卒業や春休みに突入し、いよいよ春の到来ですが、個人的には、仕事がここから2、3ヶ月忙しくなるので、春はまだまだ遠いです…。
釣りも、今年も解禁日はGW辺りかな…。

2014年第10週の帰宅BGMは、Chicagoの18枚目のアルバム、その名も『Chicago 18』を聴きました。

Chicagoについては、これまで1970年代後半の低迷期を、David Fosterのプロデュースや、メンバーにBill Champlinを加える事で、奇跡の復活を果たすのですが、この奇跡の復活劇は、この2人によるところが大きいのは異論の余地はありません。
と同時にそれ以前からChicagoの中で、コマーシャル化、バラード化指向が強かったPeter Ceteraの存在があったからこそ、上記2人を迎える事で、80年代の奇跡の復活に繋がったといえるでしょう。
そのPeter Ceteraも、『Chicago 17』を最後に、1985年6月にソロ活動専念の為、バンドを脱退してしまいます(脱退理由は他にも色々あったみたいだけど)。
そのCeteraの後釜としてバンドに入って来たのが、Ceteraよりも18歳も若いJason Scheffです。
今回聴いたアルバムは、そのJason Scheffが参加して発表されたアルバムです。

Fosterのプロデュースにより、コマーシャル化したChicagoですが、Ceteraの後任としてJasonの加入は、まさにドンピシャの正解だったと言えるでしょう。
コマーシャル化、バラード化指向が強かった強かったとはいえ、Ceteraは力強いヴォーカルの持ち主でしたが、新加入のJasonは、まるでEaglesのTimothy B Schmitのようなナイーヴなハイトーン・ヴォイスで、バラードでその魅力を如何なく発揮しています。
アルバム冒頭の曲「Niagara Falls」は、そのJasonがリードヴォーカルを執る曲なのですが、早速その切なくて甘いヴォーカルを聴かせてくれます。全米91位になったこの曲は、Steve KipnerとあのBobby Caldwellが共作しているのですが、Caldwellが歌ったら、もっとダンディな感じになったかもしれません。
「Niagara Falls」もいいのですが、やはりSteve KipnerとRandy Goodrumが共作した3曲目「If She Would Have Been Faithful...」は、さらにツボにはまっていて、悶絶ものです(いい意味で書いてます)。甘くなおかつ切ないメロウなメロディ、(ほとんど効果音と化していますが…)ブラスの演奏は、もはや死語と化していますが80年代後半から90年代前半にかけて一時代を築いたトレンディ・ドラマの挿入歌のようです。
さらに追い打ちをかけるように、5曲目「Will You Still Love Me ?」は、御代FosterとTom Keaneが共作しています。この曲はまさにトレンディ・ドラマの主題歌。中高、大学時代を80年代、90年代にかけて過ごした僕には、たまらなく懐かしくいい時代を感じさせる曲であり名曲です(僕よりも10歳も若い人になると、バブルの時代を実感した事がなく、実感してみたいという人もいるのですよ)。
Jasonの魅力を引き出した「If She Would Have Been Faithful...」と「Will You Still Love Me ?」は、それぞれ全米17位と3位を記録しました。このアルバム中での名曲はまさにこの2曲で決まりでしょう。
Chicagoのライヴは、10年くらい前に1度だけ観た事がありますが、この2曲を演ってくれなくて、ガッカリした記憶があります。

一方、やっちまった感があるのが、4曲目、名曲「25 Or 6 To 4(邦題「長い夜」)」のリメイク。
オリジナルは緊張感のある早いテンポの曲で、ベトナム反戦運動や公民権運動など、大きく揺れた当時のアメリカ社会が背景にあったからこその名曲ですが、ハードなギターとのろいテンポのこのリメイク版は、正直ひどいなと思わずにいられません。
Ronald Reaganが強いアメリカを掲げて大統領に就任し、経済では新自由主義を展開し、経済規模が拡大した1980年代とマッチした曲ではありません。むしろAOR調の曲こそ、時代にマッチした名曲といえるでしょう。

他にもリーダーのRobert Lammも、Bill Champlinも、ポップでいい曲を作っていますが、「If She Would Have Been Faithful...」と「Will You Still Love Me ?」の強烈過ぎるインパクトに比べると、今回ばかりはChamplinも地味な感が否めないかなというのが正直な感想です。

アルバムは全米35位と、前々作、前作と比べると、少しづつランクダウン。
そろそろFosterマジックも落ちてきたかなという感じで、次作からはプロデューサーを変えるのですが、またまたChicagoが低迷していくのです。

Chicago
RHINO FLASHBACK
【ディスク1】
  1. Niagara Falls
  2. Forever
  3. If She Would Have Been Faithful...
  4. 25 or 6 to 4
  5. Will You Still Love Me?
  6. Over and Over
  7. It's Alright
  8. Nothin's Gonna Stop Us Now
  9. I Believe
  10. One More Day

Macchi * 80年代ロック * 21:12 * comments(2) * trackbacks(0) * pookmark
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