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Cheap Thrills/Big Brother & The Holding Company(1968)

JUGEMテーマ:音楽

 

GWだというのに風邪をひいてしまい、最悪でした。

もっとも、例年通りGWは忙しかったので、関係ないといえば関係ないけど。

早く普通の生活に戻りたいなぁ…。

 

というわけで、Janis Joplinのおかげで一躍その存在がクローズアップされたBig Brother & The Holding Companyのセカンドを聴きました。

有名な「Summertime」や「Piece Of My Heart」、それに「Ball And Chain」も収められています。特に「Summertime」でのJanisの伝説的名唱は有名ですが、グダグダ感漂うメンバーの演奏はハッキリ言って下手くそですね。でも、サイケなこの頃の西海岸という状況が妙にマッチしていて説得力を持ってしまうのだから、音楽というのはテクニックや機材のいい悪いだけでなくて、その置かれた環境がまた影響するという事を証明しています。

 

Janisのブルーズ・シンガーとしての名唱を堪能したいのなら、「Turtle Blues」もお薦め。

 

 

Janis Joplin
Sony
【ディスク1】
  1. Combination Of The Two
  2. I Need A Man To Love
  3. Summertime
  4. Piece Of My Heart
  5. Turtle Blues
  6. Oh, Sweet Mary
  7. Ball And Chain
  8. Roadblock (Studio Outake)
  9. Flower In The Sun (Studio Outake)
  10. Catch Me Daddy (Live)
  11. Magic Of Love (Live)

Macchi * 60年代西海岸ロック * 12:46 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

Dr. Byrds & Mr. Hyde/The Byrds(1969)

JUGEMテーマ:音楽

 

2016年第36週の通勤BGMは、The Byrdsの7枚目のアルバム『Dr. Byrds & Mr. Hyde』を聴きました。

 

カントリー・ロックのパイオニア的な存在である前作『Sweetheart Of The Rodeo』発表後にGram Parsonsが脱退し、新たにClarence White、Gene Parsonsを招き入れたThe Byrdsでしたが、さらにChris Hillmanが脱退し、後任にJohn Yorkを迎い入れ、新たな布陣で発表したアルバムですね。

 

本作は前作で新たな境地を切り開いたカントリー・ロックと、これまでバンドがプレイしてきたサイケデリック・ロックが混在するアルバムで、アルバムタイトルの「Dr. Byrds」がサイケデリック、スペース・ロックを、「Mr. Hyde」がカントリー・ロックを表し、二重人格的な内容を持ったアルバムとして評されています。

 

アルバムは、ジャケットそのものを表現しているような、どことなく重苦しさの漂うダークでサイケなBob Dylanのカヴァー曲「This Wheel's on Fire」から始まります。

冒頭から重い出だしで、この先どうなるのやらと思ってしまいますが、続く「Old Blue」、「Your Gentle Way of Loving Me」とのどかなカントリー・ロックが続きホッと一安心。そして「Child of the Universe」では、フォーク・ロックと懐かしい展開。

続く「Nashville West」、「Drug Store Truck Drivin' Man」と、これまた秀逸なカントリー・ロックが続きます。

「King Apathy III」、映画『Candy』の為に書かれた「Candy」と、フォーク・ロックとカントリー・ロックを融合させたような実験的な曲展開をする2曲が続くと、ちょっとへヴィでブルージーな「Bad Night at the Whiskey」で、再びアルバムはサイケサイドに戻ります。

最後の「Medley: My Back Pages/B.J. Blues/Baby, What Do You Want Me to Do」もDylanのカヴァー曲で、曲自体は明るいですが、ギターは重めで軽やかさはないですね。

 

アルバムを通しで聴いて思うのは、Clarence Whiteというギタリストが実に器用なギタリストであるという事。

Clarence Whiteというと、ストリング・ベンダー・ギターの開発者で、Gram Parsonsと並び、カントリー・ロックの世界では重要人物として挙げられ、本作のカントリー・ロック曲でも如何なくそのセンスを発揮しているのですが、と同時に「This Wheel's on Fire」では当時のへヴィ・サイケ・バンドばりのファズ・ギターを聴かせ、「Bad Night at the Whiskey」ではブルージーなギタ

ーを聴かせてくれます。

セッション・ギタリストとしても活躍していたClarenceだけに、バンドの音像をより強固なものにした功績は大きいですね。

 

 

ザ・バーズ
Sony Music Direct
【ディスク1】
  1. 火の車
  2. オールド・ブルー
  3. ユア・ジェントル・ウェイ・オブ・ラヴィング・ミー
  4. チャイルド・オブ・ジ・ユニヴァース
  5. ナッシュヴィル・ウエスト
  6. ドラッグ・ストアー・トラック・ドライヴィン・マン
  7. キング・アパシー III
  8. キャンディ
  9. バッド・ナイト・アット・ザ・ウイスキー
  10. マイ・バック・ペイジズ|B.J.ブルース|ベイビー・ホワット・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ドゥ
  11. スタンレイズ・ソング <ボーナス・トラック>
  12. レイ・レディ・レイ <ボーナス・トラック>
  13. 火の車 <ボーナス・トラック>
  14. マイ・バック・ペイジズ <ボーナス・トラック>|B.J.ブルース <ボーナス・トラック>|ベイビー・ホワット・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ドゥ <ボーナス・トラック>
  15. ナッシュヴィル・ウエスト <ボーナス・トラック>

Macchi * 60年代西海岸ロック * 20:33 * comments(2) * trackbacks(0) * pookmark

ポール・カントナー死去

今朝、新聞で知りましたが、ポール・カントナー(ジェファーソン・エアプレイン等)が、28日に亡くなったんですね。
デヴィッド・ボウイやグレン・フライほど大きく取り上げられませんでしたが、彼も間違いなく一時代を築いた方でした。
相次ぐロック・レジェンドの訃報に、本当に一つの時代が終わったという感じです。
Macchi * 60年代西海岸ロック * 15:06 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

Sweetheart Of The Rodeo/The Byrds(1968)

JUGEMテーマ:音楽

いよいよ8月も終わりですが、8月後半は雨や曇りの日が多くて、時には涼しすぎる日もありますね。
2015年第33週の通勤BGMは、The Byrdsの『Sweetheart Of The Rodeo』を聴きました。

The Byrdsの通算6枚目のアルバム。
本作は、当初ポピュラー・ミュージックの進化の歴史をつづったコンセプトアルバムのような2枚組アルバムを作るつもりでしたが、前作の制作途中で脱退したDavid Crosby、Michael Clarkeの後に加入したGram Parsonsの主導によりナッシュビルで録音された、カントリー・ロック・ブームの先鞭を切った、記念碑的アルバムですね。

カントリー・ロックの先駆的アルバムという事で、その収録内容は、Louvin Brothersの「The Christian Life」といったカントリー・カヴァーはもちろんなのですが、The Byrdsの音楽的原点となったBob Dylanの「You Ain't Going Nowhere」や「Nothing Was Delivered」、Woody Guthrieの「Pretty Boy Floyd」、William Bellの「You Don't Miss Your Water」といった、フォーク、ソウルといった曲までカヴァーしているのが特徴的ですね。
しかも、これらのカヴァー曲を全編にわたって、スティール・ギターなどを大々的にフィーチャーし、実直的なまでにカントリー調にアレンジしてしまっているところには、脱帽としか言えません。
オリジナル曲でも、カントリー・バラード「Hickory Wind」といった秀逸な曲を収録しています。

個人的なお薦め曲は、「Hickory Wind」もいいですが、「You Don't Miss Your Water」、「One Hundred Years From Now」、「Nothing Was Delivered」の3曲。
どの曲も、それまでのThe Byrdsらしいコーラスワークが特徴的な曲です。
「One Hundred Years From Now」は際立つスティール・ギターの音色に対し、Roger McGuinnの12弦ギターがいい味を出しています。
「Nothing Was Delivered」は、ドラマチックな曲展開が素晴らしい曲です。

元々このアルバムに収録されている曲の大半を、Parsonsがリードヴォーカルを執っていましたが、Gramの契約上の問題からMcGuinnのヴォーカルに差し替えられたいわくつきのアルバムでもあり、現在ではボーナストラックでParsonsのヴォーカルも聴けます。

 
ザ・バーズ
Sony Music Direct
【ディスク1】
  1. ゴーイング・ノーホエア
  2. 私は巡礼
  3. クリスチャン・ライフ
  4. 涙の涸れるまで
  5. 思い焦がれて
  6. プリティ・ボーイ・フロイド
  7. ヒッコリー・ウィンド
  8. 100年後の世界
  9. ブルー・カナディアン・ロッキー
  10. 監獄暮らし
  11. なにも送ってこない
  12. レピュテイション <ボーナス・トラック>
  13. けだるい日々 <ボーナス・トラック>
  14. かわいいポリー <ボーナス・トラック>
  15. クリスチャン・ライフ (リハーサル・テイク11) <ボーナス・トラック>
  16. 監獄暮らし (リハーサル・テイク11) <ボーナス・トラック>
  17. 思い焦がれて (リハーサル・テイク43) <ボーナス・トラック>
  18. 100年後の世界 (リハーサル・テイク2) <ボーナス・トラック>
  19. すべては思い出 (インストゥルメンタル) <ボーナス・トラック>

Macchi * 60年代西海岸ロック * 16:34 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

Forever Changes/Love(1967)

JUGEMテーマ:音楽

2015年第26週の帰宅BGMは、Loveのサードアルバム『Forever Changes』を聴きました。

Loveのアルバム中で一番の名作として名高い本作ですが、デヴューアルバムの凡庸なフォーク・ロックと、ブルージーなハード・ロック調に移行した後期アルバムの狭間に咲いた、奇跡の名盤ですね。

アコギのイントロに導かれてストリングスが展開し、さらに曲中盤には哀愁のマカロニ・ウェスタンをも連想させる、ラテン調のトランペットのソロをフィーチャーした「Alone Again Or」から始まる本作は、アルバム冒頭からThe Millenniumの『Begin』のようなワクワク感があります。
他にもラテン音楽的な要素をベースにした楽曲は、「A House Is Not A Motel」や「Maybe The People Would Be The Times Or Between Clark And Hilldale」などがあって、これらの曲が黒人音楽とも白人音楽とも違う、独特なグルーヴ感を生んでいて、絶妙なスパイスになっています。
基本的には「The Daily Planet」や「Live And Let Live」のようなフォーク・ロックがベースのアルバムなのですが、「Alone Again Or」のような曲があるからこそ、ただのフォーク・ロック・アルバムではない一味違うアルバムに仕上がっているんですよね。

ソフトロック調の「Andmoreagain」や「The Good Humor Man He SeesEverything Like This」も好曲。

そして極めつけは最後の「You Set The Scene」でしょう。
やはりラテン的な音楽をベースにした曲なのですが、7分近い組曲調に仕上がっていて、ドリーミーな気分にさせてくれます。

ただ、このアルバムを発表した後、Artur Leeを除いた全てのメンバーが脱退してしまったので、正に奇跡の一枚ですね。
ラヴ,アーサー・リー
イーストウエスト・ジャパン
【ディスク1】
  1. アローン・アゲイン・オア
  2. ア・ハウス・イズ・ノット・ア・モーテル
  3. アンドモア・アゲイン
  4. ザ・デイリー・プラネット
  5. オールド・マン
  6. ザ・レッド・テレフォン
  7. クラーク・アンド・ヒルデール
  8. リヴ・アンド・レット・リヴ
  9. ザ・グッド・ヒューモア・マン
  10. バマー・イン・ザ・サマー
  11. ユー・セット・ザ・シーン
  12. ハミングバード(デモ)
  13. ワンダー・ピープル(アウト・テイク)
  14. アローン・アゲイン・オア(オルタネイト・ミックス)
  15. ユー・セット・ザ・シーン(オルタネイト・ミックス)
  16. ユア・マインド・アンド・ウィ・ビロング・トゥギャザー(トラッキング・セッションズ・ハイライツ)
  17. ユア・マインド・アンド・ウィ・ビロング・トゥギャザー
  18. ラフィング・ストック

Macchi * 60年代西海岸ロック * 16:22 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

Ballad Of Easy Rider/The Byrds(1969)

JUGEMテーマ:音楽

2015年第14週の帰宅BGMは、The Byrds通算8名目のアルバム『Ballad OfEasy Rider』を聴きました。

ウェスト・コースト・ロックを聴く者にとって、The Byrdsは避けては通れない存在のバンドですが、後追いの僕にとって悩ましいのはどの時点の再発盤を聴くかという事。
Deep Purpleなんかもそうですが、ロック・バンドの中には、何度もオリジナル・アルバムが再発され、その度に未発表曲などボーナス・トラックが追加されるバンドがいます。
本来の目的はアルバム本体を聴く事なんですが、貧乏性の僕にとってやはりボートラが多い方が魅力になってしまうんですよね…。
ちなみに今回聴いたアルバムは、2014年に最新の再発盤が発売されていますが、僕のは新星堂のワゴンで安く売っていたやつで、1997年の再発盤らしく、ボートラが7曲プラスされています。

The Byrdsは、フォーク・ロック、サイケデリック・ロックと、ロック史の転換点に常に位置したバンドですが、後期The Byrdsは、カントリー・ロックの流れを切り開いています。

今回聴いたアルバムは、カントリー、ゴスペルなどのカヴァー曲を中心にした収録内容なのですが、冒頭には映画『イージー・ライダー』の為に書かれた「Ballad Of Easy Rider」が収録されています。
アメリカン・ニュー・シネマの代名詞ともいうべき映画『イージー・ライダー』の大ヒットもあり、「Ballad Of Easy Rider」はシングルヒットを記録し、アルバムもチャート36位を記録するヒットとなっています。

「Ballad Of Easy Rider」は、映画本編では、主人公らが爽快にバイクで飛ばす最初の方のシーンで流れていたと思いますが、今の時期みたいに暑くも寒くもない春の陽気には、ほのぼのとしていてお似合いの曲ですね。

他にThe Doobie Brothersのヴァージョンでお馴染みの「Jesus Is Just Alright」をカヴァーしていたのには驚きました(The Byrdsの方が先のカヴァーですが…)。

現在でこそ評価の高い後期のThe Byrdsですが、バンドとしては当時アルバムの売れ行きも思わしくない状況で、この『Ballad Of Easy Rider』は久々のヒット作だったようです。
でも、カントリー・フレイヴァー漂う本作は、そんなバンドの状況とは裏腹に何かホッとさせるものがありますね。

 
Byrds
Sony Budget
【ディスク1】
  1. Ballad of Easy Rider
  2. Fido
  3. Oil in my lamp
  4. Tulsa County
  5. Jack Tarr the sailor
  6. Jesus is just alright
  7. It's all over now baby blue
  8. There must be someone (I can turn to)
  9. Deportee (Plane wreck at Los Gatos)
  10. Armstrong Aldrin and Collins
  11. Way beyond the sun
  12. Mae Jean goes to Hollywood
  13. Oil in my lamp (2)
  14. Tulsa County (2)
  15. Fiddler a dram (Moog experiment)
  16. Ballad of Easy Rider (2)
  17. Build it up
  18. Build it up (instrumental)

Macchi * 60年代西海岸ロック * 21:59 * comments(2) * trackbacks(0) * pookmark

Love/Love(1966)

JUGEMテーマ:音楽
別に意識して聴いたわけではないのですが、バレンタインデーの週に相応しい(?)バンド名のアルバムを聴きましたね。
でも、音楽の方は甘いバラードではないですよ(苦笑)。
2015年第6週の通勤BGMは、Loveのデヴューアルバム『Love』を聴きました。

Loveは、黒人ミュージシャンArthur Leeが、1965年にBryan Maclean等とロサンゼルスで結成したバンドです。
Loveのアルバムでは、Arthur Leeの才能が開花した、サードアルバムの『Forever Changes』が最も評価の高いアルバムで、今回聴いたデヴューアルバムは、一般的に評価が低いのですが、このバンドの特徴を考えると面白いアルバムでもありますよね。

このアルバムの評価が良くない原因として、その音楽性が、「Can't Explain」等に顕著なように、当時の音楽シーンでメジャーだったThe Byrds的なフォーク・ロックである為、以後の『Forever Changes』の事を考えると、あまりに凡庸的過ぎるという点にあると思います。
アルバムで展開される楽曲は、いずれも駄曲というほどでもなく、70点位の佳曲ばかりなのですが、「Can't Explain」も「You I'll Be Following」も、確かに平均的で個性も面白みもありません。
しかし、Leeが黒人ミュージシャンだという事を考えると、ブルーズやソウルといった自身のルーツを前面に出さず、白人的なサウンドを出している点は、なかなか興味深いですね。

とはいうものの、完全に白人の物真似に徹するのではなく、「My Flash On You」や、Jimi Hendrixのカヴァーでも有名な「Hey Joe」では、ほとばしる熱いパッションのようなシャウトが出てくるところは、やはり彼のルーツが出ていると思います。
Loveは、後にLee以外のオリジナルメンバーは全員抜けて、以前このブログでも記事にした『False Start』のように、ブルーズ色も強めた、段々とハード・ロック的なサウンドに移行するのですが、その変調は既にこのファーストアルバムで、垣間見えていたのかもしれませんね。

 
Love,Arthur Lee
Rhino/Wea UK
【ディスク1】
  1. My Little Red Book
  2. Can't Explain
  3. A Message To Pretty
  4. My Flash On You
  5. Softly To Me
  6. No Matter What You Do
  7. Emotions
  8. You I'll Be Following
  9. Gazing
  10. Hey Joe
  11. Signed D.C.
  12. Colored Balls Falling
  13. Mushroom Clouds
  14. And More
  15. My Little Red Book
  16. Can't Explain
  17. A Message To Pretty
  18. My Flash On You
  19. Softly To Me
  20. No Matter What You Do
  21. Emotions
  22. You I'll Be Following
  23. Gazing
  24. Hey Joe
  25. Signed D.C.
  26. Colored Balls Falling
  27. Mushroom Clouds
  28. And More
  29. Number 14
  30. Signed D.C.

Macchi * 60年代西海岸ロック * 19:18 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

Eve Of Destruction/Barry McGuire(1965)

JUGEMテーマ:音楽

2014年第46週の通勤BGMは、Barry McGuireの『Eve Of Destruction』を聴きました。

Bob Dylanが『Bringing It All Back Home』を発表し、フォーク・ロックへ転向した1965年に、Barry McGuireが発表した本アルバムは、アルバムタイトル曲が全米1位となる大ヒットを記録し、アルバム自体も最高位37位を記録するヒットアルバムとなりました。
Barry McGuireといえば、とにかくこの「Eve Of Destruction」のヒットに尽きる、というよりソロではこれに肩を並べるヒットがない、一発屋のイメージが強いのですが、ソロデヴュー以前にメンバーだったフォーク・グループThe New Christy Minstrelsで、1963年にあの「Green Green」を作り、自身はリード・ヴォーカルとして、全米14位のヒットを記録しているのですね。
「Green Green」というと、僕は日本語版の少年達が合唱するバージョンしか聴いた事がないのですが、あの曲をこのいかつい顔の(当時)青年が歌っていたなんて想像つかないですね(苦笑)。当時からダミ声だったのでしょうか。

アルバムタイトル曲「Eve Of Destruction」は核戦争の恐怖を歌った曲で、冷戦真っ只中でベトナム戦争が激化していた当時、人々の心を掴み、McGuireも反戦の象徴的な存在として、ヒットを記録したのですが、このアルバムは、Dylanのようなフォーク・ロックを作りたくて、ダンヒルのLou AdlerやP.F.Sloan、Steve Barriが作り上げたアルバムで、アルバム収録曲12曲中7曲がP.F.Sloanが提供していて、McGuire自身は1曲しか曲を書いていないんですね。

アルバム全編、当時の最新音楽であるフォーク・ロックが展開されているのですが、McGuireの完全独唱で、ダミ声で一本調子で歌われる収録内容は、正直単調で、最後まで聴いていると飽きが来ないわけではありません。
唯一Tom Jonesの曲を歌った「Try To Remember」は、弾き語り調の丁寧な歌唱が、グッと心に響く曲です。

今回僕は、初めてBarry McGuireのアルバムを聴きました。
しかし、「Eve Of Destruction」は、(恐らく核戦争後の様を再現したのであろう)焦土と化した大地で歌うMcGuireの、プロモ映像だか、何かの歌番組での映像を、手持ちのウェスト・コースト・サウンドの映像を収めたコンピLDで、かなり前に観た事があり、McGuireのアルバムをずっと聴きたかったのですが、今回初めて聴いてみて、このアルバム以降、McGuireがヒットを出せなかったのも無理はないかな…とも思いました。

アルバム収録には、Hal BlaineやLarry Knechtelも参加しています。

Barry Mcguire
Universal Import
【ディスク1】
  1. Eve Of Destruction
  2. She Belongs To Me
  3. You Never Had It So Good
  4. Sloop John B
  5. Baby Blue
  6. The Sins Of A Family
  7. Try To Remember
  8. Mr. Man On The Street - Act One
  9. You Were On My Mind
  10. Ain't No Way I'm Gonna Change My Mind
  11. What Exactly's The Matter With Me
  12. Why Not Stop And Dig It While You Can

Macchi * 60年代西海岸ロック * 12:16 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

The Illinois Speed Press/The Illinois Speed Press(1969)

JUGEMテーマ:音楽

先週は、訳あって通勤・帰宅BGMを聴きませんでした。

2014年第34週の通勤BGMは、The Illinois Speed Pressのデヴューアルバム『The Illinois Speed Press』を聴きました。

The Illinois Speed Pressは、のちにJim Messinaに代わってPocoに加入する事になるギタリストPaul Cottonが、Poco加入前にメンバーだったバンドです。
元々はRovin Kindというシカゴのバンドだったのですが、The Illinois Speed Pressと改名し、Chicagoのプロデュースで有名な、あのJames William Guercioに見出され、彼のプロデュースでLAでデヴューを飾っています。
ちなみにPaul CottonがPocoに加入するきっかけになったのは、ChicagoのPeter Ceteraが、PocoのRusty Youngにスティール・ギターの演奏を教えてもらった際、CeteraがYoungにCottonの事を紹介したからなのですが、Ceteraは、Cottonと同じくThe Illinois Speed Pressの主要メンバーだったKal Davidと一緒にバンドを組んでいた事もあり、Guercioのプロデュースといい、Chicagoとの縁というものをこんなところで見る事が出来ます。

Pocoで聴かせてくれたCottonのギターは、パキパキギターと評された独特のギターサウンドのMessinaと違い、オーソドックスな骨太のギターサウンドが特徴ですが、このThe Illinois Speed Pressでは、Kal Davidと並んでへヴィなブルーズ・ロックを展開しています。
特に1曲目Cotton作「Get In The Wind」や、2曲目David作「Hard Luck Story」は、これがのちにPocoに加入する事になるCottonのいたバンドなのか!?と思ってしまうくらい、強烈な印象を植え付ける曲で、ファズを効かせたギターもあり、へヴィサイケと評していいようなサウンドです。
R&B調の「Pay The Price」や、ややキャッチーな「Be A Woman」などでもギターを弾きまくっており、シャウトする場面も聴く事が出来ます。

一方、「Here Today」や「PNS (Paul's New Song)(When You Come Around)」、「Sky Song」など、カントリーフレイヴァー漂う曲やフォーキーな曲も演奏しており、へヴィ一辺倒なバンドではなく、ブルーズを基調にしながらもカントリーやフォークなど音楽の幅も広かったようです。

ツインギターによる掛け合いもあり、地味ながらも聴き応えのあるアルバムです。

なお、「Get In The Wind」は、未発表曲も加えたPocoの2枚組ベスト盤『The Forgotten Trail』(1990年)に収録されており、「PNS (Paul's New Song)(When You Come Around)」は、やはりPocoの11枚目のアルバム『Rose Of Cimarron』(1976)に収録されています。

(収録曲)
1.Get In The Wind
2.Hard Luck Story
3.Here Today
4.Pay The Price
5.PNS (Paul's New Song)(When You Come Around)
6.Be A Woman
7.Sky Song
8.Beauty
9.Free Ride

Macchi * 60年代西海岸ロック * 16:26 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

The Seeds/The Seeds(1966)

JUGEMテーマ:音楽

2014年第32週の帰宅BGMは、The Seedsのファーストアルバム『The Seeds』を聴きました。

The Seedsは、Sky Saxonを中心に1965年に結成されたLAガレージ系のサイケデリック・バンドです。
このSky Saxonという人は、サイケの世界ではある意味伝説的な存在らしいです。

同時期に活躍したサイケ・バンドというと、以前Strawberry Alarm Clockを記事にしましたが、彼等がどちらかというとソフト・ロック調でもあったのですが、このバンドはガレージ系に相応しいサウンドですね。
R&Bやロックンロールをベースにしたシンプルな楽曲と演奏は、パンクの走りとも言われており、その評価も納得できます。
いちおうサイケなので、ファズギターも走り回るのですが、ギターよりもオルガンの音の方が目立ちますね。ヒット曲なった「Pushin' Too Hard」や「Try To Understand」なんかを聴いていると、サイケ感を醸し出しているのは、むしろSky Saxonのヨレヨレとしたダミ声かなという気がします(笑)。
西海岸を活動のベースにしていますが、Sky Saxon自身がThe Rolling Stonesからの影響を語っており、どちらかというとブリティッシュ・ビートっぽくもあります。

曲単位では、僕個人的にはあまりにもシンプル過ぎて、これといって特筆するものはないのですが、パンクとかが好きな人は気に入るのではないでしょうか。

パンクそのものは、僕はあまり好きではないのですが、これならまだ聴けるかな…。

ザ・シーズ
SPACE SHOWER MUSIC
【ディスク1】
  1. Can’t Seem To Make You Mine
  2. No Escape
  3. Lose Your Mind
  4. Evil Hoodoo
  5. Girl I Want You
  6. Pushin’ Too Hard
  7. Try To Understand
  8. Nobody Spoil My Fun
  9. It’s A Hard Life
  10. You Can’t Be Trusted
  11. Excuse, Excuse
  12. Fallin’ In Love
  13. 900Million Pepople Daily(All Making Love) [FULL LENGTH VERSION] (ボーナス・トラック)

Macchi * 60年代西海岸ロック * 16:37 * comments(2) * trackbacks(0) * pookmark
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