<< September 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

Medusa/Trapeze(1970)

JUGEMテーマ:音楽

 

今年こそ1回位は旬の秋に釣りに行きたいな…と思いつつ…。

天気(台風)とか、どうなるのかね。。。

 

今回は、ブリティッシュ・ハード・ロック・バンドのTrapezeのセカンドアルバムを聴きました。

 

Trapezeというと、後にRoger Gloverの後任としてDeep Purpleに加入し、第3期Purpleのメンバーとして活躍するGlenn Hughesが有名ですが、他にも1980年代にWhitesnakeに加入するMel Galleyや、やはり1980年代にJudas Priestに移籍して、80年代を通してJudas Priestのドラマーを務めたDave Hollandがメンバーに名を連ねています。

 

デヴュー当初は5人編成のバンドでしたが、ファーストアルバム発表後に2人脱退し、今回聴いたセカンドアルバムは、上記Hughes、Galley、Hollandのスリーピース・バンドへと変わっています。

 

Trapezeを聴くのは今回が初めてなのですが、アルバム冒頭曲「Black Cloud」を聴いて

、まるでFreeそのものなのでビックリ。
Hughesのヴォーカルがソウルフルなのは知っていましたが、ここまでPaul Rodgersにそ

くりだとは…。ていうか、Purpleではこういうしゃがれた感じではなく、もっと高音の

きれいな声を出していたので、同じソウルフルでもイメージが全然違うので意外でした


「Black Cloud」は、GalleyやHollandのプレイもPaul KossoffやSimon Kirkeを想起させるし、曲調もFreeを思わせます。

Trapezeは、元々ファーストアルバムでは、プログレッシブ・ロックのようなロックを演っていたバンドだったのですが、ファーストアルバム発表後に早々に脱退した2人のメンバーの脱退理由が、Hughes、Galley、Hollandのハード・ロックやブラック・ミュージックへの傾倒に反発したからのようです。

 

他にも「Your Love Is Alright」や「Makes You Wanna Cry」で、R&Bやファンク色の濃いロックを展開し、ブラック・ミュージックからの強い傾向が窺えます。

 

一方で、プログレっぽい曲が皆無になったわけではなく、「Jury」や「Seafull」は他の収録曲と比べると比較的長めで、ドラマチックな展開をするWishbone Ashを連想させるような曲で、重く暗いブリティッシュ・ハード・ロックを展開。

個人的には「Jury」がアルバム中で一番のお気に入り曲です。

 

(収録曲)

1.Black Cloud

2.Jury

3.Your Love Is Alright

4.Touch My Life

5.Seafull

6.Makes You Wanna Cry

7.Medusa

 

 

Macchi * 70年代ブリティッシュハードロック * 13:19 * comments(0) * - * pookmark

Longbranch/Pennywhistle/Longbranch/Pennywhistle(1970)

JUGEMテーマ:音楽

 

今回は、後にEaglesの中心メンバーとして活躍するGlenn Freyと、そのEaglesにいくつかの曲を提供しつつも、自身はソロアーティストして活躍するJ.D.Southerが、一緒に組んでいたデュオ、Longbranch/Pennywhistleの唯一のアルバムを聴きました。

 

なかなかCD化されず、アナログ盤についてはなかなか入手出来ない幻のアルバムでしたが、紙ジャケでCD化もされ、さらに亡くなったFreyのベスト・アルバムの初回限定盤に付属されるようにもなり、以前ほどの幻感はなくなりました。

 

そんな本作ですが、二人ともまだデヴューしたてでもあり、まだまだ青臭さも残る内容です。

そんな無名の新人ながら、バックで録音に参加したミュージシャンはJames Burton、Ry Cooder、Larry Knechtel、Joe Osborn、Jim Gordonと、豪華な面々が名を連ねていて凄いですね。

 

アルバム収録曲は、全10曲中6曲をSoutherが、2曲をFreyが提供し、1曲は2人の共作。そして残りの1曲はJames Taylorのカヴァーと、Souther色の強い内容となっています。

 

各楽曲を聴いていくと、ブルージーな冒頭曲「Jubilee Anne」、カントリー調の「Lucky Love」や「Kite Woman」。バラードナンバーの「Mister, Mister」など、Southerの引き出しの多さが目立ちます。特に「Mister, Mister」なんかは、後に秀逸なバラードナンバー生み出すSoutherの才能が早くもここで出ています。

一方のFreyの方は、シンプルなロックンロール「Run, Boy, Run」、カントリー・ロック「Rebecca」と、凡庸感が否めないかなという感じです。

 

個人的にはSouther作の「Star-Spangled Bus」と「Mister, Mister」が好きですね。


(収録曲)
1.Jubilee Anne
2.Run, Boy, Run
3.Rebecca
4.Lucky Love
5.Kite Woman
6.Bring Back Funky Women
7.Star-Spangled Bus
8.Mister, Mister
9.Don't Talk Now
10.Never Have Enough

Macchi * 70年代西海岸ロック * 21:08 * comments(0) * - * pookmark

WISH/岩崎宏美(1980)

JUGEMテーマ:音楽

 

先週はちょっと週末にドタバタがあって、1週空きました。

 

今回は岩崎宏美が1980年に発表した『WISH』を。

 

本作を聴くきっかけになったのは、田中裕梨という人が出した、ジャパニーズ・シティ・ポップのカヴァー・アルバム『CITY LIGHTS 2nd season』に、岩崎宏美の「STREET DANCER」が収録されているのを聴いたからなのですが、これは私が知る岩崎宏美の印象を大きく変えた楽曲で、そこから興味が湧いて聴いてみました。

 

岩崎宏美というと、アイドル時代の「ロマンス」や、それから何年か後の「聖母たちのララバイ」を小学生の頃に、リアルタイムでテレビ等で観ていますが、アイドルとはいうもののキャピキャピした感じはなく、大人びた上手い歌手という印象だったかなと思

います。

 

本作は、デビュー6年目にして初めてロサンゼルスで録音した作品で、録音に参加したミュージシャンも向こうの人間を採用しています。収録している全曲を筒美京平が提供しています。

 

冒頭「WISHES」で始まり、アルバム最後は「WISHES(リプライズ)」で締める、コンセプト感のある感じにしている本作。

他の収録曲を見ると、「女優」のような録音当時の日本の歌謡曲を象徴するような曲も収録されていますが、カントリー調の「五線紙のカウボーイ」や、シティ・ポップ調の「STREET DANCER」が中でも特徴的な楽曲ですね。

他にもAOR調の「SYMPATHY」、「KISS AGAIN」や「ROSE」、R&B調の「夕凪海岸」、アップテンポなポップスである「処女航海」や「最後の旅」もいいですね。

 

全体を通して感じたのは、シティ・ポップ、AOR色もある『Made In America』以降のCarpentersが発表したアルバムに近いのようなイメージを思い浮かべました。

1980年にロスで録音という事で、爽やかな風を運んでくれるような作品に仕上がっています。

 

(収録曲)

1.WISHES

2.五線紙のカウボーイ

3.SYMPATHY

4.STREET DANCER

5.KISS AGAIN

6.HALF MOON

7.女優

8.ROSE

9.処女航海

10.夕凪海岸

11. 最後の旅

12.WISHES(リプライズ)

 

 

Macchi * ジャパニーズ・シティ・ポップ * 22:27 * comments(0) * - * pookmark

Watching The River Run/Jim Messina(1996)

JUGEMテーマ:音楽

 

7月一杯までは天気によってはどことなく涼しい日もあったのですが、8月に入り遅い梅雨が明けると一転してうだるような暑さに。。。

連日の感染拡大報道にはいい加減気が滅入りますが、ろくに発言しない政治家も、早まり過ぎた政治家の発言も何だかなぁという感じ。

 

こういう暑い日だからというわけではないが、今回はちょっと乾いたカントリーフレイヴァー溢れるアルバムをという感じで、Jim Messinaが13年振りに発表した4枚目のソロアルバム『Watching The River Sun』を聴きました。

 

一応4枚目の(当時)ニューアルバムなのですが、、その収録内容は特に新しいものではなく、彼がそれまで関わってきたBuffalo Springfield、Poco、Loggins and Messinaの曲をセルフカバーしたものです。

新曲は収録されていませんでしたが、久々のアルバム発表という事で、Richie Furay同様、活動の本格再始動を当時は期待する向きもありました。

 

セルフカバーとなると、オリジナルとは何か違ったアレンジを期待も出てくるかと思いますが、特にこれといって奇をてらったアレンジもなく、比較的オリジナルに忠実なカバーとなっています。

 

とはいうものの、Loggins and Messina時代の名曲「Watching The River Run」は、Ira Deanという女性(カントリー)歌手とのデュエット形式になっており、アルバム中でも一番惹きつけられる内容です。

また、これのみ自身が録音するのはこのアルバムが初となった「Mexican Minutes」は、アコースティックギターで乾いた風を届けてくれる曲で、渋くまとめています。

最後の「Peace Of Mind」は、今度はエレキギターでちょっとブルージーにキメており、夏の夕暮れ時に聴きたい曲です。

 

(収録曲)

1.Follow Your Dreams

2.Watching The River Run

3.Whispering Waters

4.Mexican Minutes

5.Listen to a Country Song

6.Child's Claim to Fame

7.Kind Woman

8.You Better Think Twice

9.Your Mama Don't Dance

10.Angry Eyes

11. Peace Of Mind

 

 

Macchi * 90年代以降ロック * 23:21 * comments(2) * - * pookmark

Sir Lord Baltimore/Sir Lord Baltimore(1971)

JUGEMテーマ:音楽

 

ギターのLouis Dambraの弟Joey Dambraをセカンド・ギタリストに迎え、4人体制となったSir Lord Baltimoreのセカンドアルバム。

 

冒頭「Man From Manhattan」がいきなり11分を超える、4部構成から成る大作。

リードヴォーカル兼ドラムのJohn Garnerのぶっ飛んだヴォーカルは相変わらずっですが、曲調は重厚感溢れる組曲調で、バッチリとコーラスワークまでキメていて、前作とは趣が異なります。

 

2曲目「Where Are We Going」は観客の声も入った疑似ライヴ調の曲で、途中サックスソロも入り、やはりハード&へヴィ一辺倒の前作(一部曲を除く)とは違った印象を与えます。

 

3曲目「Chicago Lives」でようやく前作路線復活か?と思ったら、一応前作路線を踏襲しているものの、途中転調するところはやはり何か違う。

5曲目「Woman Tamer」が前作路線を一番踏襲していますね。

 

最後の「Caesar Lxxi」はメタル調の曲で、アルバム全体を通して聴いていて、アルバムの曲構成もコンセプトにこだわったかなという感じ。

 

音質も前作と比べると良くなったし(John Garnerのドラムの音も重いです)、サウンド面にもこだわりを感じます。

バカバカしいまでの猪突猛進型のハード&へヴィを貫いた前作と比較して、色気が出てきたのかなという気もします。

同じような猪突猛進型を2作目でも演っていては、飽きられてしまうかもしれないし、バンドの進化も感じますが、前作が衝撃的だっただけにちょっと寂しい本作。

 

バンドはこの2作目をもって解散してしまいますが、2006年に再編され、ベースには何とあのTony Franklinが参加し、1976年に制作途中だった3枚目のアルバムをベースにしたサードアルバムを発表したそうです(と書いていたら、そのサードアルバムも含めたBOXが発売されるというこのタイミング!?)。

 

(収録曲)

1.Man From Manhattan

2.Where Are We Going

3.Chicago Lives

4.Loe And Behold

5.Woman Tamer

6.Caesar Lxxi

 

 

Macchi * 70年代アメリカンハードロック * 12:49 * comments(0) * - * pookmark

Hummin' To Myself/Linda Ronstadt(2004)

JUGEMテーマ:音楽

 

Linda Ronstadtが2004年に発表したアルバムです。

 

長年所属していたElektra・Asylumから離れ、Universal系のジャズ・レーベルVerveからの発表となりました。

 

1980年代半ばから20年振りとなるスタンダード集。
プロデュースは、これまでLindaとは過去の作品でいくつもの関連がある、John BoylanとGeorge Massenburgが担当しています。

 

1980年代のスタンダード集はオーケストラをバックにしたものでしたが、本作ではストリングスなどはなく(チェロなどは若干入っていますが…)、基本的にはギター、ベース、ドラム、ピアノ中心にした少人数のバンドをバックにしており、曲によってはブラスが入るという形式で、イメージ的にはバーなど小さなライブハウスで演奏されるような、大人っぽい都会的なジャズという感じです。

 

しっとりと歌いあげる「Tell Him Said Hello」や「Cry Me A River」をはじめとして、アップテンポの「Never Will I Marry」、小粋なアルバムタイトル曲「Hummin' To Myself」など、どの曲もそつなく歌い上げ、ロック、ポップスの枠を超えた「ヴォーカリスト」としての存在感をしっかり示した内容は、アメリカのジャズ・アルバム・チャートで2位にまで昇ったというのに納得できますね。

 

眠りに就く前に聴きたいアルバムです。

 

(収録曲)

1.Tell Him I Said Hello

2.Never Will I Marry

3.Cry Me a River

4.Hummin' to Myself

5.Miss Otis Regrets

6.I Fall in Love Too Easily

7.Blue Prelude

8.Day Dream

9.I've Never Been in Love Before

10.Get Out of Town

11.I'll Be Seeing You

Macchi * 女性ヴォーカル * 13:21 * comments(0) * - * pookmark

Down To Earth/Rainbow(1979)

JUGEMテーマ:音楽

 

Rainbow、通算4枚目のスタジオ録音アルバムです。

 

アルバムを発表するごとに下降線を辿っていくアメリカ市場での打開策として、それまでの様式美ハード・ロックロック路線から、よりポップでストレートなハード・ロックへと音楽性を変化させたアルバムです。

 

この音楽性の変化により、ヴォーカルのRonnie James Dioをはじめとして、ベース、キーボードのメンバー3人が脱退。
後任として、キーボードにはColosseum IIでの活動があったDon Aireyを、ベースには本作のプロデュースを担当していた、Deep Purple時代の仲間Roger Gloverが入り、ヴォーカルにはThe Marblesというポップ・デュオでのヒット曲があるGraham Bonnetが加入しました。

 

アルバムには、全英6位のヒットとなったArgentのRuss Ballard作の「Since You Been Gone」という特にポップなナンバーを含んでいますが、「Eyes Of The World」、「Love's No Friend(これなんかハッキリ言って「Mistreated」だよね)」、「Lost In Hollywood」など、Dio時代を彷彿させるような曲も収録しており、楽曲がガラッと変わってしまったという事ではありません。

 

音楽性の変化もそうですが、やはりBonnetのヴォーカルスタイルが変化の最大の要因かなと思います。
Bonnetのヴォーカルは、血管ブチ切れ型のハイトーン・ヴォイスなのですが、Dioのような独特の節回しがなく、やはりストレートな歌い方ですね。

Dioはその節回しが、Ritchie Blackmoreのどことなく無国籍的なギターの音色とも相まって、独特の世界観を演出していたのですが、本作ではRichieのギターにやはり無国籍的なギターの音色はあるものの、Bonnetのヴォーカルではそういう世界観はあまり感じられません。

 

とはいうものの、これまでのRainbowのイメージが薄れたとはいえ、「All Nihgt Long」や「No Time To Lose」での、Bonnetの飾りのない血管ブチ切れ型のヴォーカルも、これはこれで好きですね。

 

(収録曲)
1.All Nihgt Long
2.Eyes Of The World
3.No Time To Lose
4.Makin' Love
5.Since You Been Gone
6.Love's No Friend
7.Danger Zone
8.Lost In Hollywood

 

 

Macchi * 70年代ブリティッシュハードロック * 13:14 * comments(0) * - * pookmark

Creedence Clearwater Revival/Creedence Clearwater Revival(1968)

JUGEMテーマ:音楽

 

Creedence Clearwater Revival(以下CCR)のデヴュー・アルバム。

 

アルバムは、CCRに改名前のThe Golliwogs時代に発表したシングル「Porterville」と「Walk on the Water」の2曲の他に、オリジナル曲3曲と、Screamin' Jay Hawkinsの「I Put a Spell on You」、Dale Hawkinsの「Susie Q」、それにWilson Pickettの「Ninety-Nine and a Half (Won't Do)」と、カヴァー曲3曲を収録しています。

 

The Golliwogs時代のシングルも含めたオリジナル曲は、当時流行っていたサイケの影響が見え隠れするものの、ブルーズ調の「The Working Man」をはじめとして、カントリー調の「Porterville」、ロック色の強い「Walk on the Water」と、実直な曲が多く、多少面白みに欠けるのですが、John Fogertyのヴォーカルは、デヴュー・アルバムながら凄みがあります。

 

その凄みが端的に表れたのがカヴァー曲。

「I Put a Spell on You」や「Ninety-Nine and a Half (Won't Do)」でのJames Brownをも彷彿させる激情型のヴォーカルは、聴いていてゾクゾクしてしまいます。

「Susie Q」も、オリジナルは結構軽く、テンポも速い曲調なのですが、ネットリとゆったりと攻めていくCCRヴァージョンは、Johnのヴォーカルも併せて、オリジナルはブルーズなのかな?と勘違いしてしまいそうです。

 

余談ですが、今回の世界的な新型コロナウィルス感染拡大を受けて、Johnは手洗い等の推奨を訴えていたみたい。

ここ数日、再び感染者が急増している日本ですが、特効薬がまだない以上、一部の業者に経済的なしわ寄せがいかないようにするためにも、分かり切った事ですが、最も基本的な感染対策(マスク、手洗い、密集を避ける等)をして、お互いに守っていく事しか、飛沫感染や接触感染を防ぐ方法はないと思う。

 

(収録曲)

1.I Put a Spell on You

2.The Working Man

3.Susie Q

4.Ninety-Nine and a Half (Won't Do)

5.Get Down Woman

6.Porterville

7.Gloomy

8.Walk on the Water

 

 

Macchi * 60年代西海岸ロック * 11:51 * comments(0) * - * pookmark

Tormato/Yes(1978)

JUGEMテーマ:音楽

 

Yesのスタジオ録音アルバム9作目の作品。

 

プログレッシブ・ロックが斜陽ジャンルへと傾きつつあった1970年代後半。

既にKing Crimsonは解散し、Emerson, Lake & Palmerも活動が停滞し、ロック界ではコマーシャリズムが進み、産業ロック、AORと呼ばれるロックを演奏する人達が出始めた頃です。

 

そのような音楽状況の中で発表された本作は、Hipgnosisによるジャケットも印象的ながら、収録された楽曲も興味深いものがあります。

 

収録曲はどれもそれまでの大作的な傾向を改め、長くても8分程度に抑え、Jon Andersonのヴォーカルをメインにした歌モノ的な楽曲で統一しています。

といっても、別に単なるポップ・ロック的な楽曲に変貌したわけではなく、もちろんこれまでのYesらしい、Steve HoweのギターやRick Wakemanのキーボードも楽しめます。

 

曲調も「(A)Future Times (B)Rejoice」をはじめとしたYesらしいポップ感覚溢れたものから、「Madrigal」のようなクラシカルなもの、「Release, Release」のように6分程度の曲ながらドラム・ソロを含む各楽器の見せ場があるもの、さらにはミュージカル調の「Circus Of Heaven」と多彩です。

 

個人的に興味深かったのは「Don't Kill The Whale」。

あまりこれまでのYesにはなかった売れ線狙い的なポップな曲調なのですが、どことなくその後Howeが結成するAsiaを連想させる曲でもあります。

 

Asia誕生以前に、プログレッシブ・ロックが今後どう生き残るべきか模索していたようで面白いアルバムですね。

 

(収録曲)

1.(A)Future Times (B)Rejoice

2.Don't Kill The Whale

3.Madrigal

4.Release, Release

5.Arriving UFO

6.Circus Of Heaven

7.Onward

8.On The Silent Wings Of Freedom

 

 

Macchi * プログレッシヴ・ロック * 12:42 * comments(0) * - * pookmark

Ladies And Gentlemen... The Bangles !(2014)

JUGEMテーマ:音楽

 

Matthew SweetとSusanna Hoffsによる『Under The Covers』のベスト盤が出る事を知り(既に購入済)、そのついでに知ったのが今回聴いたアルバム。

2014年にこんなものが出ていたのか…と、一緒に即購入。自分の中で、またThe Bangles熱が沸きあがっています。

 

アルバム内容はというと、The BanglesがまだThe Bangs名義で発表したシングル曲と、The Banglesと改名し1982年に発表したEPが収録されており、今更ながらファンにはうれしいメジャーデヴュー前の彼女達の曲が聴けるというもの。

特にこのメジャーデヴュー前という時期は、オリジナルメンバーのベーシストAnnette Zilinskasいた頃の音源だけに貴重な音源です。
さらに未発表のデモ音源も収録されており、彼女達の音楽ルーツが垣間見える興味深い内容となっています。

 

まず最初の3曲「Bitchen Summer / Speedway」から「Call on Me」までがThe Bangs時代のシングル。
特に冒頭の「Bitchen Summer / Speedway」が興味深く、サーフ・ロック調のギター・インストもの。彼女達が60年代のポップ、ロックをリスペクトしているのは分かっていましたが、こういうサーフ・ロックも音楽ルーツにあったのかと面白いですね。

他「Getting out of Hand」と「Call on Me」では、楽曲の曲調、コーラスワークと、既にもうこの時点でThe Banglesの形が出来上がっていたのかという事が分かります。

 

続く「The Real World」から「How Is The Air Up There ?」までの5曲が、The Banglesと改名し発表したEPの曲。

 

EPからの音源に続き収録されているのがデモ音源なのですが、このデモ音源にカヴァー曲がいくつか含まれていて、彼女達の音楽ルーツを知る事の出来る内容でいいですね。

デモ音源最初の「Outside Chance」は、Warren Zevon作の楽曲。The Turtlesがこの曲を1966年に取り上げています。

次の「Steppin' Out」は、Paul Revere & The Raidersのカヴァー。「Bitchen Summer / Speedway」も驚きましたが、この曲のカヴァーも、彼女達がこういうガレージ・ロック調の曲もルーツの範疇に入っていたのか!と驚きです。

 

デモ音源の後は、1984年のライヴ音源。

「7 & 7 Is」は、Loveのセカンドアルバム『Da Capo』に収録された曲。

 

再結成第2弾アルバム『Sweetheart Of The Sun』以来、久々にThe Banglesを聴いたけど、あ〜あ…、やっぱり彼女達のライヴを観てみたいですね。

70年代の人だと段々来日も難しくなってきましたが、まだ80年代の人なら来日の可能性はありますものね。

でも、今年は来日以前にコロナで可能性ゼロかな…。

 

(収録曲)
1.Bitchen Summer/Speedway(The Bangs)
2.Getting out of Hand(The Bangs)
3.Call on Me(The Bangs)
4.The Real World
5.I'm in Line
6.Want You
7.Mary Street
8.How Is The Air Up There ?
9.Outside Chance(Demo)
10.Steppin' Out(Demo)
11.The Real World(Demo)
12.Call on Me(Demo)
13.Tell Me(Live)
14.7 & 7 Is(Live)
15.No Mag Commercial
16.The Rock & Roll Alternative Program theme song
 

 

Macchi * 80年代ロック * 16:14 * comments(2) * - * pookmark
このページの先頭へ